ケフェウス座の散光星雲IC1396
写真は、秋の星座ケフェウス座にある散光星雲IC1396です。ケフェウス座は、11月の上旬の夜8時頃、北極星の上に見えます。五角形の形に見える星座で、3、4等級以下の暗い星々の集まりですが、背景が暗いので何とか見えるのでは、と思います。散光星雲自体は、地球から2500光年ほどの距離で、満月の6倍ほどの大きさに見えます。300ミリほどの望遠レンズでも、何とか撮れる感じです。濃い星間ガス(水素ガス)が広大な領域に広がっていて、後ろの恒星の光を受けて輝いている姿です。中央やや左に赤い輝きの明るい星が見えています。この星は、ケフェウス座のμ(ミュー)星で、ザクロ石=ガーネットスターと呼ばれていて、とても有名な赤色超巨星です。
散光星雲の中に暗黒星雲があちこちに見えていて、若い星々が生まれつつある領域なんでしょう。長焦点の望遠鏡なら、星雲内部の様子がもっと詳細に撮れるのでしょう。天の川銀河の内部だけでも、想像を絶する巨大さや異様さを感じてしまいます。考えれば考えるほど、宇宙は、不思議な世界です。
ケフェウスというのは、古代エチオピア王の名前ですが。東隣りにはカシオペヤ王妃、そしてアンドロメダ姫、勇者ペルセウス、飛馬ペガスス、化けクジラなど、秋の星座が勢ぞろいしています。それぞれが特徴ある星座で、なかなかの眺めです。ギリシャ神話の物語を読みながら眺めると、また新しい発見があるかも、です。
今日は秋晴れで、暖かい日和です。空気が乾燥していれば、星空もくっきりくっきりです。晴れた夜に、またノンビリ星空を眺めてみます。という訳で、ホットコーヒーで、小休止します、で~す。
データ/ケンコースカイメモS・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・QBPフィルター使用・ISO3200・120秒・2025年9月23日20時20分










