2017年4月24日 (月)

おとめ座銀河団

Photo ここ薩摩半島では、明るい日差しがあるのに、雨がざーっざーっと降ることがたびたびあります。狐の嫁入りではないのでしょうが、一年中起こります。それも、とても頻繁にです。今日も、夕方そんな天気でした。何年か前に、望遠鏡で星を観察している時に、突然雨が降り出したこともありました。あわてて機材を家の中に運び込みました。それ以後、双眼鏡を首にかけて、夜空の雲の移動には気を使っています。

 左の画像は、おとめ座銀河団の中心付近です。口径102ミリでは、完全に力不足です。これは、ハッブル宇宙望遠鏡の観測対象ですが、初めて観察し、撮影しました。8個の銀河が写っていますが、この周辺には、小さな望遠鏡で確認できる銀河が、2,30個ほどあります。でも、実際は2500個以上の銀河があります。銀河団の集合が、超銀河団をつくっているようです。したがって、超銀河団に含まれる銀河の数は、億単位なのでしょう。こういう宇宙の姿は、人間の想像を、はるかに超えてしまいます。

 毎夜のことですが、我が家の裏庭は、一面暗闇です。でも、小さなテーブルの横で椅子に腰かけて、星明かりの下、のんびりコーヒーを飲みながら、想いを巡らせるのは、とても優雅な時間かも知れません。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・キャノンKissX7i・笠井.0.8倍レデューサー・ISO1600・80秒・11コマ合成・2017年4月22日21時50分頃

 

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2017年4月19日 (水)

月面 静かの海

Photo 4月に入っても、薩摩半島では、春の穏やかな晴天はあまりありません。春の嵐があっという間に通り過ぎて、1日晴れたと思えば、また次の日は雨だったりします。晴れていても、薄雲がかかっている夜空の方が多いんですね。少し薄い雲がかかっていても、月だけは眺められます。

 余裕があるときは、のんびり月面観察をしています。上弦の前後の月面は、クレーターがくっきりしていて、とても迫力があります。8インチのシュミカセで、椅子とコーヒーがあれば、ゆっくり観察できます。双眼装置というのがあって、これまた不思議ですが、双眼鏡ではないのに、月面が立体的に見えるんですね。同じ景観を両目で見ているのですが、両目で観るということで、錯覚を起こしているのでしょう。100倍程度にして観察すると、少し遠いですが、月の周回軌道上の宇宙船に乗っている気分です。おまけに月の動く速度は恒星と違うので、月が星々の間を少しづつ移動していく様子から、遊覧飛行しているような感じです。

 ところで、写真は、月齢7.0の月面です。晴れの海と静かの海付近です。静かの海には、1969年アポロ11号が着陸した場所があります。黒っぽい地域が海と呼ばれる、少しは平坦な場所のようですが、地球上の平原とは全く違ったところのようです。岩場が延々と続く厳しい環境の世界でしょう。

 アポロ計画は、1972年12月のアポロ17号が最後になりました。でも次のアポロ18号は月面着陸が決まっていて、準備完了だったようですが、突然中止になりました。なぜそうなったのか、公式発表がなかったので、いろいろなうわさがありました。ドキュメントっぽい映画もつくられました。アポロ17号の時に、月面上に謎の生物が生息していて、乗組員がけがをしたという内容の映画でしたが、結構迫力ある映画でした。まあ、それはそれとして、まだまだ謎の多い月です。未知の部分がいっぱいあった方が、庶民は夢を持ち続けられるので、楽しいのでは……と思っています。

データ/ビクセンGP2・セレストロン8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO1600・1250分の1・2017年4月4日21時20分頃

 

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2017年4月15日 (土)

M81とM82

Photo おおぐま座のM81とM82を撮り直しました。なかなかうまくいかず、四苦八苦しています。前回よりは、ほんの少しだけですが、大きな口径のレンズです。

 この画像では、上方がおよその北極星方向です。おおぐま座は、北極星の上方に昇っていますので、実際は逆立ちしていますが。

 我が家の裏庭から北東方向を眺めると、ほんのり明るいんですね。それは、加世田という小さな街の灯りがあるからです。おまけに、同じ方向に、遠いですが、鹿児島の市街地の街明かりが空を明るくしている感じです。夜中になると、田舎の暗さになりますが……。

 そんな訳で、出来る限り、天頂付近から西側と南側の空を眺めています。このところ空を眺めながら感じる印象は、大気の状態があまり良くないのでは、ということです。都会は、30年程前からでしょうが、薩摩半島の片田舎でも、大気がとても汚れてきたような感じです。冬は、大陸からPM2.5と黄砂が頻繁にやってくるようです。また、夏は南からやってくる水蒸気の多さが目立ちます。星空が、どんどん霞んでいくようで、少しだけ心配をしています。

 ところで、おおぐま座のM81は渦巻銀河です。M82は不規則銀河に類別されています。M82不規則銀河は、爆発的に形を変えているようです。それは、過去にM81がM82に衝突して、M82に大きなダメージを与えたと言われています。そんな時代に、この銀河に生存した生命体は大変だったのでしょうねえ……、なんて、つい思ってしまいます。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・0.8倍レデュサー・キャノンKissx7i・ISO1600・120秒・10コマ合成・2017年4月14日

 

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2017年4月 5日 (水)

春の大曲線

Blog 鹿児島では、今日4月5日に、桜の開花宣言が出ました。平年よりも、2週間近く遅い、観測史上最遅だったそうです。3月の気温が低かったのも理由のようです。公園を散歩しても、桜の賑やかさは、ほとんどありません。これから、満開になるのでしょうが、今日もどんよりの曇り空でしたし、予報では、明日から、5、6日は雨、曇り、雨、曇り、雨なんていう天気だそうです。でも、外気温だけは、夜になっても20度を超えています。

 もうすっかり春、というのは、夜空を眺めて見ればすぐに分かります。夜の10時頃になると、春の大曲線が空高く昇ります。

 春の星空は、少しだけ寂しいんですね。1等級以上の星は、3個しかありません。西の空で沈みかけている冬の星座に比べると、賑やかさが全然違います。ただ、今年は、東の空に明るい木星が輝いていることです。現在の木星は、おとめ座のスピカの近くをのんびり移動しています。

 写真は、春の大曲線と言われている、3個の星を分かりやすく結んだものです。広角レンズのため、周辺部は、結構歪んでいます。画角は90度っていうところでしょうか。薩摩半島は、雲ができやすいところなので、雲の動きを観察しながら、短い晴れ間を狙って、撮影したものです。星を観察するのも、結構体力が必要だということにやっと気付きました。

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissx7i・シグマ10~20F4・F5.6・60秒・ソフトフィルター・数コマ合成・2017年4月2日21時頃

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2017年3月26日 (日)

燃える木を見つめる馬

Blog 燃える木を見つめる馬、と誰かがどこかで言っていました。うまく表現しています。

 この画像は、先月撮影したものです。いつもならカラー画像なのですが、今回、初めてモノクロにしてみました。冬の星座が、ほとんど西の空に傾きかけて、夜遅くには沈んでしまいます。オリオン座も、日付が変わる頃には、東シナ海の海の彼方に消えて行きます。

 まだまだ少し寒いのですが、夜空はすっかり春なのです。今年は、春の暖かさがまだまだ伝わってきません。窓を全開にしていると、暖房のない部屋なので、少々寒い感じです。

 画像は、オリオン座の馬頭星雲近傍です。モノクロなので、淡く赤いガス帯の光は見えませんが、白黒の濃淡が結構印象深い気もします。散光星雲を背景に、手前の馬の頭がシルエットになって、いい感じです。写真では、左方向が北極星の方向です。中央の明るい恒星が、オリオンの三つ星のいちばん東側の二等星です。二等星といっても、写真にしてみると、とても明るく輝いています。

 馬が見つめる木(NGC2024)の方も、南北に連なる暗黒帯があるので、うまいこと樹木に見えるのですね。この狭い領域だけでも、物語ができそうです。そろそろ冬の星座ともお別れです。また来年会えることを楽しみに、YEBISUビールで乾杯しながら書いています。

データ/ビクセンSX2・ビクセン80sf・専用レデューサー使用・キャノン60D(改造)・100秒・10コマ合成・トリミング・2017年2月15日21時30分頃

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2017年3月16日 (木)

かに座とM44

Photo 3月に入って、まだまだ寒い日もあれば、晴れて太陽光がさんさんと降り注ぐ昼間、車のエアコンを入れなければならないような暑い日もあります。薩摩半島は、そんな感じの場所なのでしょう。市内の南部では、ツバメが飛んでいたそうで、春がすぐそこまで来ているようです。ウグイスの初音も2月の終わりに聴きました。

 左の画像は、春の代表的な星座のひとつ,かに座です。2年前の4月に、一度UPしています。その時は、すぐ近くに木星がありました。今年の木星は、3月現在、となりのとなりのおとめ座あたりを、のんびり移動しているようです。

 かに座をつくる星は、3等星以下の星ばかりで、肉眼で確認するのは大変です。春分の頃は、天頂付近に移動しますが、眺める姿勢には苦労します。それでも、四角形をつくるかにの甲羅辺りには、薄い雲のような光が確認できます。この部分が、M44のプレセペ星団です。散開星団M44を双眼鏡で眺めると、結構美しい眺めです。かにがどちら向きなのか分かりませんが、まるで、かにが身体に卵を抱いているようにも見えます。古代の人もそのように眺めていたのかも知れません。かに座のすぐ南隣には、うみへび座のへびの大きな口が見えます。春の星空には、一等星が三個しかありません。何となく寂しい気もします。

 冬から春まで、まだまだ夜の屋外は寒いので、撮影中は、我が家の裏庭を歩き回らなければなりません。イノシシとアナグマ、タヌキに気をつけて、身体が冷えないように、多分2000歩ほど歩いているのでは、と思います。

データ/ケンコースカイメモS・シグマ50ミリ1.4・KissX7i・ISO1600 ・F4・40秒・2017年2月28日21時48分・ソフトフィルター使用

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2017年3月 6日 (月)

おおぐま座 M81 M82

81blog 3月になると、北東の空におおぐま座が昇ってきます。おおぐま座の南には、しし座が空高く昇り、同じような姿勢で姿を見せるから、結構面白い構図です。共に春の星座ですが、明るい星がとても少ないので、迫力に欠けますが……。

 おおぐま座の周辺を双眼鏡で眺めると、光の雲のような、恒星ではない光が目に入ります。このM81もそのひとつです。愛用の6倍の双眼鏡で眺めていて、星ではない光の雲を発見しました。夜空が暗い田舎だから見えるのでしょう。

 M81は、おおくまの首の後ろあたりにあります。M81は、我々の天の川銀河と同じ渦巻銀河です。その近傍には、M82という不規則銀河があります。画像にしてみると、3つ目の銀河が確認できます。口径の小さなED鏡なので、詳細なことは、確認できません。ただ、M81渦巻銀河には、二本の腕が伸びていることが分かります。また、M82銀河は、特別な銀河のようです。データを調べてみると、M81が衝突して、大きな損傷を受けた渦巻銀河のようです。この宇宙も、結構忙しい、波乱に富んだ、ダイナミックな世界なのですね。

 またの機会に、M82を8インチのシュミカセで覗いてみます。こうなると、自動導入モードが必要かも、です。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノンkissX7i・ISO1600・120秒・20コマ合成・2017年3月4日20時50分頃

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2017年3月 2日 (木)

うみへび座

Blog 冬の星座、オリオン座やおおいぬ座、そしてぎょしゃ座や冬の大三角がくっきり見えるときは、空気が乾燥していて、気温がとても低いということを意味しています。だから、寒さに負けず、という気持ちを少しは持たなければ、風呂上がりに3時間も外に出ていることは、それなりに大変なんですね。少し厚めに着込んでも、深々と冷え込む夜は、身体を動かし続けないと足先がしびれてきます。

 2月の最後の28日に、うみへび座を初めて眺めました。隣には、青い目の小犬が輝いています。プロキオンです。宮沢賢治の「星めぐりの歌」に出てくるへび座です。……あをいめだまのこいぬ ひかりのへびのとぐろ……宮沢賢治が、日蓮宗の熱心な宗徒だったとは知りませんでした。

 うみへび座というのは、とても広い星座です。頭が昇ってから尻尾が昇るまで、5,6時間ほどかかるようです。画像は、頭部から首の下あたりかも、です。α星コルヒドレは2等星ですが、暗い星です。春の星座は、冬の星座に比べると、とても暗いという感じがします。この画像では、上が北極星方向です。うみへび座のすぐ近くにしし座もあるのですが、あまり目立ちません。

 うみへび座を眺めながら、宮沢賢治の星めぐりの歌を、少しは覚えて、歌えるようになりました。「銀河鉄道の夜」を一度観賞したいという気にもなります。

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・シグマ35ミリF1.4・ISO1600・F4・30秒・2017年2月28日21時10分頃

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2017年2月23日 (木)

ふたご座のM35

Bloga 二月の下旬の夜8時ごろになると、オリオン座やおうし座などは、子午線を越えて、西側に移動していきます。ふたご座も夜9時頃には、天頂付近に昇ってきます。双眼鏡で真上の空を眺めるのも一苦労です。夏なら、庭に敷物を敷いて、寝転がりながら眺めることもできますが、冬のこの時期にはできません。望遠鏡のファインダーで探すのも大変です。アクロバットのような、軟体動物のような、異常な姿勢をしなければなりません。これが、とてもつらいところです。

 ふたご座の二人が地球の方を見ているとして、右側のカストルの左足の足先に、散開星団M35はあります。天頂付近を眺めると、ぼんやりとした小さな雲のような光が確認できます。双眼鏡なら、よりはっきりといくつかの星を見ることができます。もちろん田舎の澄み切った暗い夜空でしか見えませんが……。

 左の画像が、M35です。M35のすぐ南にもう一つの散開星団NGC2158があります。これは肉眼では見えませんが、画像にすると、小さく密集した星々が確認できます。球状星団のように見えますが、密集度が非常に低く、星の個数がとても少ないのでしょう。共に天の川銀河の中にある隣同志ですが、M35までの距離が2800光年で、NGC2158までの距離が16000光年ですから、結構離れた宇宙空間にあります。それでも、地球から見ると、近所なのでしょうか。

 大きな星団や星雲を眺めるときには、双眼鏡がとても役に立ちます。望遠鏡は、低倍率で眺めようとしても、その方向に向けるのが大変です。倍率は低いですが、双眼鏡はとても簡単で、すぐに眺められます。6倍から8倍程度の明るい双眼鏡がいちばんです。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO1600・90秒・トリミング・8コマ合成・2017年2月21日20時50分頃

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2017年2月14日 (火)

月齢16.1の月

Bloga 5日ほど続いた寒波がやっと終わりかけて、星空が戻ってきました。でも、まだまだ夜は寒いんですね。真冬の庭先は、やっぱり冷え冷えです。それでも、日が暮れると、夕食後の散歩をします。この時期、金星がとても明るく、西の空に輝いています。日没後30分もすれば、1等星以上の星や、2等星の明るい星が確認できます。一日に1度ほど西側に移動するので、公転している地球を実感できます。

 左の写真は、月齢16.1の月面です。満月過ぎの月を撮影したのは、これが初めてです。時々気になっていたのですが、月の東の端はどうなっているのかな、という疑問です。夜は、12時に就寝なので、下弦の月などは見たこともありません。

 という訳で、21時頃、東の空に昇った月を眺めました。黄色っぽい色の月でした。昇りかけた月は、結構いい感じなのですが、いちばん大気の状態が悪い時なんですね。望遠鏡で眺めても、ゆらゆらと陽炎のように揺れ動いていました。撮影となると、もっと大変です。ほとんどピントを合わせることができません。

 右方向が、太陽の昇る方向なので、東です。満月から2日目、欠け始めている月面です。東のやや北側に、クレーターのようなとても大きな台地があります。これはクレーターではなく、「危機の海」と呼ばれている平原です。他にも、結構大きなクレーターが確認できます。5,6個の海が確認できますが、中央のいちばんの大きな海が「静かの海」です。アポロ計画で、人類初の月面着陸が実現した平原です。

 月面を眺めるのも、結構楽しいものです。クレーターの外輪山の影がどんどん変化していくのが分かります。月を眺めているだけで、宇宙のすべてが動いていることを、理解できるのでは、と思います。

データ/ビクセンGP2・8インチシュミカセ・レデューサー使用・キャノンKissX7i・ISO1600・絞りオート・2017年2月13日21時頃

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