2018年4月20日 (金)

月の地球照

20blog 月齢2.0の地球照を撮影しました。月齢2.0のときは、日没後、月が沈むまで2時間余りしかないので、少しだけ忙しい撮影でした。というのも、日没後の空は結構明るくて、2日月がはっきり見えるまで、1時間ほどかかります。それまで、空はなかなか暗くならないので、撮影のタイミングがちょっとだけ難しんですね。この日は、月の西4,5度のところに金星も輝いていました。月と金星のコマも撮影しました。

 月の地球照も、結構明るいということがわかります。太陽からの光が地球で反射して、その光が月面に到着して、それが、また地球に反射した光を見ることになるのですが……38万キロの宇宙の神秘ですね。

 月面の夜の部分が、結構はっきり見えます。月は地球に同じ側を向けているので、あの月面の中心あたりに、もしも知的生命体が空を眺めていたら、どんな風景なのか、想像してみたくなります。月面では、2週間が夜なんですね。大気がないので、夜空は真っ暗で、その真っ暗な空の中に明るい地球という惑星が輝いています。それも、同じ場所で地球という惑星が満ち欠けをしているのを眺めるんですね。その輝きは、地球から見る満月の明るさの70倍以上明るいそうです。それだけ明るいのであれば、それなりの仕事も、読書もできそうな感じもします。まあ、適当な環境が揃えばの話ですが……。

データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・EOSKissX8i・ISO800・4秒・2018年4月18日19時50分頃

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2018年4月13日 (金)

おおぐま座のM81

M81blogaaaa 薩摩半島では、4月に入ってから夏のような気温です。毎日25度を超えるような、まるで初夏の陽気です。森では、春ゼミが鳴き始めました。3週間ほど、早めの夏の始まりかも知れません。

 おかげで、夜に外に出るのが気持ちよくなりました。まだ蚊もいないし、変な虫も飛んできません。少し水蒸気が多めなのが、気になりますが……。冷たいコーヒーがおいしくなります。

 写真は、おおぐま座の渦巻き銀河M81です。今週は、この銀河を3日間撮影しました。そのうち、1日だけ何とかうまくいったかな、という感じです。その日も、小さな雲が次から次にやってきて、そのたびに、作業は中断です。おまけに旅客機の通り道なので、気を使います。夜8時ごろから10時ごろまでに、20機以上が上空を通過していきます。南西諸島、沖縄、東南アジア行きなんでしょうが、とても頻繁です。

 ところで、この渦巻き銀河は、結構大きくて美しい形をしています。もう少し露出をかけてもいいのかな、という感じもします。中心部はとても明るく、2本の腕も何とか確認できます。口径10センチ以上の大型双眼鏡で見れば、迫力があるかも知れません。この写真では、上方向が北極星の方向です。このM81銀河のすぐ北に、M82という特異な銀河があります。他の銀河の影響をまともに受けて、爆発し続けている銀河です。まあ、それは、次の課題にします。

データ/ビクセンSX2・8インチセレストロンシュミカセ・EOSKissX8i・ISO1600・100秒・2018年4月8日20時50分頃

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2018年4月 6日 (金)

かに座のプレセぺ星団

Blog このところ、薩摩半島は暖かいというより暑い日が続いていて、車のエアコンもとっくに使っています。今日は少しひんやりですが、来週からは、また夏のような暑さになるようです。4月の上旬と言えば、夕方はまだまだ肌寒いんですが、この1週間ほど、夕涼みという感じで、外はとても気持ちの良い気温です。

 日が暮れると、春の星座が次々と昇ってきます。しし座、おとめ座、おおぐま座などですが、どの星座も、特別に明るい星のつながりはありません。春の夜空で目立つのは、全天で4番目に明るい、うしかい座のアークトゥールスだけかも知れません。春の夜空には、3個の1等星があります。もう2つは、おとめ座のスピカとしし座のレグルスです。ただ、それ以外に、明るい星の並びがないので、少しさびしい感じの、春の星空です。

 その中でも、かに座には明るい星はありません。かに座は、4月上旬の21時頃、天頂付近に昇ります。3等級以下の暗い星が多いので、肉眼で見つけるのは、結構大変です。ところが、画像中央、かにの甲羅にあたる部分に星の集団があります。この部分だけ、肉眼でぼんやりと見えるので、かに座の位置がわかります。この星の集団を、M44プレセペ星団と呼んでいます。100個ほどの恒星が集まっている散開星団です。もうひとつ、やや南の部分に、M67という名前の付いた散開星団がありますが、この星団は暗いので、双眼鏡でも見つけるのはとても大変です。

 Mの付いた天体をメシエ天体と言います。シャルル・メシエが観測してまとめた天体カタログです。250年ほど昔のことですが、口径が5センチほどの望遠鏡で、よくもこれほどまでに詳しく観測したものだと、いまだに感心しています。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ50ミリF1.4・キャノンKissX8i・f4.5・35秒・15コマ合成・2018年4月2日20時20分頃

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2018年4月 1日 (日)

月面 晴れの海と静かの海

New3blog_3  4月1日の23時現在、月齢14.6の月が、南東の空高く昇っています。やや黄色っぽく、まるでソフトフィルターをかけたような感じです。このところ、PM2・5の数値が高いので、空は白っぽく霞んでいます。もう少しすっきりした春の夜空が見たいですね。

 今年の1月から、月面の拡大撮影の練習をしています。練習と言っても、ピンの合わせ方の訓練ですが、大気の状態をもろに受けます。双眼鏡で眺めて大丈夫だと思っても、観察・撮影となるとまた別です。水蒸気や風の状態によって、大気の環境は大きく変わってしまうんですね。

 写真は、3月に撮影した、晴れの海と静かの海です。この日は、シーイングも5段階の4だったので、何とかクレーターの詳細も切り撮れたのでは、と思います。クレーターの名前には、天文学者や自然科学者の名前がついていますが、晴れの海に、ベッセルというクレーターを見つけました。ベッセル…?ベッセル……?。思えば、何十年か前の懐かしい余韻でした。ベッセルという名前を思い出しました。卒論・研究発表の過程で、ベッセルの不等式(古典の領域)を証明・検証したのでした。確率関数になぜ必要だったのかは、忘れてしまいました。ベッセルの不等式……、とても懐かしい響きです。

 毎日、教えられ、刺激されています。今夜は、黒ビールでベッセルクレーターに乾杯です。

データ/ビクセンGP2・8インチシュミカセ・EOSM5・25ミリアイピース・ISO1600・20分の1・20コマ合成・2018年3月23日20時30分

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2018年3月24日 (土)

冬のダイヤモンド

Blog さっき庭に出て夜空を眺めると、南南西の空に、上弦前の月が昇っていました。その周囲には、明るい星がたくさん輝いています。月の明るさに負けず、とても明るい星々です。

 写真は、冬のダイヤモンドと言われている星のつながりです。7個の星を結んでいますが、ふたご座の2つの星を結んでいるので、六角形になっていません。ふたご座のα星はカストルで、β星がポルックスなんですね。でも明るいのはβ星ポルックスですが、カストルも準1等星の扱いで、つなげています。

 写真のちょうど中央に、今夜の月があります。とても見応えのある夜空です。この写真の中に、1等星以上の明るい星が7個あります。シリウスの少し南に、マイナス0.7等星の、シリウスに次ぐ明るい星カノープスがあります。我が家の裏庭からは、南の低い山が邪魔になって見えませんが、薩摩半島の南の海岸線に行くと、とてもよく見えるそうです。それだけではなく、みなみじゅうじ座のγ(ガンマー)星が見えると、枕崎天文台のNさんに教えてもらいました。

 冬の星座には、8個の1等星以上の明るい星があります。それに、オリオン座の東側を、冬の天の川が流れているので、夏と同じほど賑やかな星空です。それでも、もう3月も終わりかけているので、夜中過ぎれば、冬のダイヤモンドも東シナ海の波の向こうに沈んでいきます。

 まあ、そういうことで、コーヒーのお替りを飲みながら、もう一度夜空を眺めてみます。

データ/キャノンKissX8i・シグマ11~20ミリ・F2.8・ISO1600・f5.6・35秒・2018年3月6日21時20分頃

 

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2018年3月19日 (月)

ふたご座のM35

M35blog_2 3年前の今日、3月19日は、星ブログを開設し、初めて記事をUPした日です。3年が長かったのか、短かったのか、よく分からない感じです。それでも、少しだけ記念すべき日になるのかも、です。

 Blogを開設してから、撮影、画像処理、文章を書くことなどが日常的な作業となりました。毎日、毎週、毎月のリズムができて、結構楽しいのかな、と思っています。それよりも、寒い夜も野外活動をして、暑い夏の夜も蚊に刺されながら観察作業することが、何故か子供心のように、好奇心を刺激する、そんな感じもします。

 ところで、写真は、ふたご座のひとりカストルの足元にある、肉眼で確認できる散開星団M35です。いろいろな色の星が集まっているようです。青白い恒星も多いので、結構若い星の集団かも知れません。M35のすぐ近くに、星が密集している領域があります。これが、NGC2158と呼ばれる球状星団です。口径が少し小さめの望遠鏡なので、星が充分に分離できていません。M35とNGC2158はすぐ隣という訳ではなく、球状星団NGC2158が、M35より5倍程、遠い距離にあります。散開星団と球状星団の組み合わせも見応えがあります。

 冬の星座も、夜の10時頃になると、子午線を越えてすべて西空に傾いていきます。春の星座が、次々と空高く昇ってくるんですね。夜空は、もうすっかり、春の星々です。

データ/ビクセンGP2・ES102ED・キャノンKissX8i・ISO1600・70秒・2018年3月17日21時頃

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2018年3月12日 (月)

うさぎ座

Blog_2 3月上旬の21時頃、オリオン座が子午線を越えて、西空に移動していきます。オリオン座の明るい星々の少し南の空に、小さな星座があります。これがうさぎ座です。

 3等星と4等星の暗い星でできているので、ほとんど目立たないのですが、よく晴れた夜空であれば、小さな星座なので、見つけることができるかも、です。4,5倍の低倍率の双眼鏡があれば、こんな時はとても便利なんですが……。

 このうさぎ座も、トレミー(プトレマイオス)の48星座のひとつです。暗い星のつながりをうまく星座にしたものだと、いつもながら感心しています。3等星は、何とか自分の肉眼で見えるのですが、4等星はよほど条件が良くないと見えないのでは、と思います。星座線を書き入れていますが、耳が2本あること以外は、うさぎらしく見えません。星座線を、もう少し工夫した方がいいのでは、と今思っています。

 ところで、写真の中に、R星とメモした星があります。これは、有名な変光星です。別名クリムゾンスターと呼ばれています。5.5等級から11.7等級まで、427日周期で、明るさが100倍以上も変化する恒星です。このR星のすぐ隣の暗い星が7等星であることを考えれば、今の季節、このR星は、5等級から6等級の明るさのようです。偶然ですが、今、いちばん明るくなっているのかも知れません。

 この日は、裏庭の後ろの2メートル程高い場所から、撮影しました。時々この場所で観察するのですが、周囲は雑草だらけです。さらにその上の坂道を登っていくと墓場があるんですが、墓地に行く分かれ道には暗い水銀灯が灯っていまして、それがまたクセモノなんですね……(詳しくは、またいつの日か)。足元は真っ暗で、何となく落ち着かない場所のような気もします。時々、ガサガサと藪を通り抜ける音や、猫ではない動物の鳴き声がすぐ近くから聞こえてきたりしますので、こちらも夜行性動物になったような気でいます。緊張感90%で、生きている感触です、不思議ですが……。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ11~20ミリ・F2.8・キャノン60D(改造)・ISO1600・f4・30秒・数コマ合成・2018年3月9日21時30分頃

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2018年3月 4日 (日)

満月の夜

Img_1961blog_2 3月2日。夕方まで、雲の多い空でした。部屋の中で、写真データを整理していました。22時近くなって、窓を開けて夜空を眺めると……。エー…エー…、と不思議な明るさに驚きました。外に出て、周囲を見回すと、どこもかしこも、ほんのり明るくなっているでは……。まるで、トレペを空一面張りめぐらしたスタジオのようでした。その中心の天井に、満月のライトが非常に明るく輝いているのでした。

 とても珍しい(自分としては)光景でした。という訳で、すぐカメラをセットして十数コマ撮影しました。次から次に、白い雲がゆっくり流れてくるのです。流氷のように(実物は、一度も見ていないのですが)大海の中を流れ続けている感じでした。こういう風景も、地上から眺めると、やっぱり宇宙なんですね。昔の人も、多分そう考えたのでは、と思います。時が経つのも忘れるような光景でした。

 雲について、いろいろ調べてみました。この雲は、高積雲(こうせきうん)と呼ばれている雲のようです、別名ヒツジ雲と呼ばれています。2000mから7000mの上空にできる氷ではなく、水の粒でできた雲らしいです。やや分厚いところがあり……なんて書かれているので確かめると、事実薄暗い影が見えます。高積雲で決まりです。

 ところで、この高積雲は、雨の前兆だと書かれています。よく当たっています。翌日の土曜日は早朝から雨で、一日中雨でした。結構面白い体験をさせてもらって、楽しい時間でした。気分がいい時は、サントリーの〈香る〉エールで乾杯です……

データ/キャノンKissX7i・シグマ11~20・11ミリF2.8・ISO800・f4オート・2018年3月2日22時頃

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2018年3月 2日 (金)

コペルニクスクレーター

New2blog 2月の24日と26日に、月面の拡大撮影に挑戦しました。アイピースを使っての撮影は、あまり経験がないので、四苦八苦しました。24日の撮影は、すべて失敗でした。ピンボケと大気の状態がとても悪かったのが原因です。

 写真は、26日に撮影したものです。月齢10.2の月面です。日が昇った昼前のコペルニクスクレーターと朝日が射しているケプラークレーターがいい感じで並んでいたので、シャッターを切りました。

 この周辺は、デコボコしていない平原のように見えますが、結構起伏があって、車で簡単に走れるところではないようです。カルパティア山脈という名前もついていますが、この山脈は、長さ360km、高さは800mから2000m程だそうです。そんなふうには見えませんが……。月面をいろいろと想像しながら眺めるのも、楽しいものです。

 写真は、8インチのシュミカセに20ミリのアイピースをつけて拡大したものです。トリミングしていますが、実際は2.5倍程度の拡大です。APSサイズなので、焦点距離7500ミリ程度かな、と思います。

 8インチサイズでは、この辺りが限界ですね。液晶画面でのピント合わせがとても大変だと、わかりました。乱視が少し進んでいるのも、ひとつの理由です。という訳ではないのですが、先週新しい眼鏡を注文しました。来週には、出来上がるのでは……。

 宇宙の中で地表が見えるというのは、とても貴重なんですね。また近いうちに、月面の拡大撮影を試してみます。

データ/セレストロン8インチシュミカセ・20ミリアイピースで拡大・ISO1600・EOS-M5・200分の1秒・トリミング・2018年2月26日19時50分頃

 


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2018年2月21日 (水)

バラ星雲の全景

Blog 先週の土曜日の17日は、夕方から晴れ間が広がり、シーイングも適当だったので、バラ星雲の撮影をしました。久しぶりに雲の流れに気を使わず、のんびり星空を眺めることができました。

 のんびりできるときは、SONYのウォークマンで音楽を聴きながら、作業をすることにしています。このところ、昔懐かしのJazzを聴くことが多いですね。MJQ(モダンジャズカルテット)が、今のお気に入りなんですが、ちょうどいいテンポと軽さで、とてもいい感じです。ジョン・ルイスのピアノ、ミルト・ジャクソンのビブラフォンが優雅に溶け合って、気持ちよく作業ができます。もちろんベースとドラムもなくてはならないんですが……。今、日常的に聴いているのは、74年盤のニューヨークでのラストコンサート・ライブです。星見のBGMとして、いちばん似合っているような感じもします。まあ、そんな訳で、BGMとホットコーヒーを楽しみながら、何とかバラ星雲を撮影できました。

  バラ星雲は、満月よりもはるかに大きい散光星雲NGC2237と散開星団NGC2244をまとめて呼ぶことが多いようです。中心部の散開星団の若い星々は、この星雲内で生まれたと言われています。この領域では、想像もできないような劇的変化が続いているのでしょう。地球からの距離が5500光年ということなので、天の川銀河の中では、結構近い方で、隣の町という感じなのでしょうか。

 西に傾いたカシオペヤ座から延びる冬の天の川が、このバラ星雲のあたりを流れているのが、肉眼でも確認できます。これも、田舎の夜空の、闇のような暗さのオカゲです。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノン60D(改造)・ISO1600・90秒・17コマ合成・2018年2月17日20時15分

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