2017年1月10日 (火)

オリオン星雲

C35ablog 薩摩では、年末から晴天が続き、月明かりもない絶好の星見の夜空でした。写真は、正月元旦に撮影したオリオン星雲M42です。銀河系内の星雲の中で、肉眼でいちばんくっきりと見える星雲です。2等級の散光星雲なので、シーイングが少し悪くても、何とか確認できます。

 夕食後、晴れていれば、ホットコーヒーを飲みながら、星見散歩です。休憩時間は、歩きまわれ、なんて……、誰が言ったのか忘れましたが、とても身体に良いということなので、毎日実践しています。まあ、それはそれとして、裏庭で空を眺めたり、双眼鏡で星を覗いたりしています。しばらく眺めていると、見える星がどんどん増えていくのが分かります。肉眼が、少しずつ400万年前の夜行性動物に近づいていっているのでしょう。

 1月中旬の夜7時頃になると、オリオン座は南東の空高く昇っているはずです。オリオンの三つ星のすぐ南に、小さな三つ星が見えます。それが、この写真の3つの明るい部分です。中央に鳥が羽を広げたような光の領域がオリオン星雲M42です。頭まで付いていますが、頭の部分は、M43という別の散光星雲です。くちばしまでも付いているような姿です。M42の明るい領域では、若い星々が生まれていて、強力な紫外線を周辺のガスに向かって放出しているため、周辺のガス領域が赤く輝いています。ガスの流れも少しは想像できる、かもです。人間の想像を越えた、宇宙のダイナミックな姿です。オリオン星雲までの距離が、1500光年ということで、この写真は1500年前の姿ですが。

データ/ビクセンSX2・ES102屈折・キャノン60D改造・ISO1600・50秒・35コマ合成・2017年1月1日20時35分

 

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2017年1月 2日 (月)

月齢 3.8 の月と金星

Blog 年末から正月にかけて、とてもグーな天気が続いています。薩摩半島では、珍しく晴れの天気が続いていて、小春日和と呼べるような暖かさです。おかげで、夜の星見を毎日楽しむことができます。

 今日1月2日は、三日月と金星が大接近するというので、夕方、日没を待って、撮影の準備をし始めたところ、あっという間に黒雲が空を覆い始めました。半分諦めながら、再度、機材の再確認をしようとしたところ、赤道儀のモーターが動かないではないですか。あわてて予備のバッテリーで試しても、無駄でした。まあー、古い器械だから、もう駄目かなという、悟りの気持ちでした。

 それでも、ゆっくり考え直して、もしかして、断線の可能性かも? ということで、端子部分をあちこち調べてみると、バッテリー側のシガーケーブル部分のハンダ切れによる断線でした。さっそく、ハンダごてセットを探し出して、ハンダ付けです。20年振りのハンダ付け作業でした。うまくいって、何とか動くようになりました。

 夜、7時半ごろ外に出てみると、晴れ渡った冬の夜空でした。また機材を運び出し、撮影の準備です。ドタバタしながら準備完了したのが、夜7時半過ぎでした。この画像は、その後の撮影画像です。

 3絞りほど、露出オーバーなので、月の夜の部分が明るく写っています。これは、地球からの反射光で月の陰の部分が明るくなるという、地球照という現象です。3日月前後が、いちばん条件がそろうようです。まあ、そんな訳で、今年も、晴れた夜は、ドタバタ、ドタバタするような予想です。

データ/ビクセンGP2・ビクセン70SS・笠井マルチフラットナー・キャノンKissX7i・ISO1600・1.3秒・2017年1月2日19時49分46秒

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2016年12月26日 (月)

おうし座のヒヤデス星団

Photo 12月の下旬、夜8時頃、東の空高く二つの星が輝いています。ぎょしゃ座のα星カペラとおうし座のα星アルデバランです。全天で21個ある1等星以上の恒星の中でも、とても明るい星の部類に入ります。カペラは、ぎょしゃ座の五角形の中で最も明るい星なので、すぐに分かります。カペラから30度ほど南で輝いているのが、アルデバランです。

 6、7倍の双眼鏡でアルデバランを眺めると、その周辺にたくさんの星を確認できます。これが、ヒヤデス星団です。この画像は、ソフトフィルターで星をにじませて、分かりやすくしています。ちょうどV字形に星が集まっていて、小さい星も入れると50個ほどあるのでは、と思います。少し青みがかっているので、まだまだ若い恒星のようです。地球からの距離が150光年ほどなので、すぐ近所という感じです。ただし、アルデバランは、半分ほどの距離なので、散開星団ヒヤデスとは、関係なく、偶然同じ方向に見えているだけです。

 夜の10時、11時頃になると、さらに明るい冬の星が空高く輝き始めます。オリオン座の明るい星々や、シリウス、プロキオンなどが、夜空をとても賑やかにしてくれます。冬は水蒸気が少ないので、夜の寒さは我慢するとして、星見を楽しむのに、いちばん適した季節かも知れません。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン180F3.5マクロ・キャノンKissX7i・ISO1600・30秒F4・2016年12月16日20時05分頃・ソフトフィルター使用

 

 

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2016年12月20日 (火)

おうし座とぎょしゃ座

Photo 冬の星座で、最初に空高く昇ってくるのが、おうし座とぎょしゃ座です。おうしというのは、鋭い角があり、突進する猛牛です。一方、ぎょしゃというのは、馬を操る者ですが、実際は騎馬車をうまく操る軍人なのでしょうか。ちょうど隣り合わせになっていて、繋がっているので、まとめて画像にしました。

 おうし座には、明るい1等星アルデバランがあります。アルデバランは、牛の目のあたりなのでしょう。角が2本北東に長く伸びています。背中のあたりに、ぼんやりとすばる(プレヤデス星団)が見えますが、それ以外の星は暗く、ほとんど目立ちません。全体像を確認するのに苦労します。

 一方、ぎょしゃ座の方は、明るい星がつくる五角形が目立つので、星座の形がよくわかります。α星カペラは、とても明るい恒星です。やや黄色っぽい輝きです。ぎょしゃ座には、散開星団や散光星雲がたくさんあり、とても賑やかな場所のようです。

 ところで、薩摩地方は、とても気温が高く、今日の最高気温は22度ほどありました。車のエアコンを入れる気温です。10月の下旬の気候だそうです。夜の12時近くになっても、大きな窓を全開しているのですが、外の気温は20度を超えています。今日の天気予報は雨ということでしたが、青空の快晴でした。天気予報は完全にハズレでした。クリスマス近しというのに、変な天候ですね。

 今夜は、晴れた夜空に、イプシロン2号ロケットの、天に昇るとても明るい光の軌跡を眺めることができました。結構長い時間のようでした。3,4分という感じかな、と思います。まあ、そんな感じで、クリスマスを迎えます。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX7i・シグマ11~20F2.8・20ミリ・ISO1600・F4・60秒・2016年12月17日21時05分


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2016年12月14日 (水)

月の北極 月齢9.6

3a 12月の9日から、3日間はすっきりした夜空で、月もくっきりでした。写真は、8インチのシュミットカセグレン鏡で撮影したものです。いつもは補正レンズ(レデュサー)を使用するのですが、この日は、補正レンズなしでの撮影でした。APSサイズのデジカメなので、焦点距離は4000ミリ程度かな、と思います。

 時々、月を眺めながら、気になっていた北極地帯です。クレーターが集中している南極に比べて、不規則な地形のようです。隕石が衝突しすぎたのか、クレーターの衝突後がはっきり残っていないような気もします。

 左下の大きなクレーターがコペルニクスクレーターです。そこから北側に続いているのが雨の海です。雨の海の北の入江にある、それほど大きくはないのですが、くっきりしているのが、プラトンクレーターです。そこから東に延びる山岳地帯がアルプス山脈です。月面上の地名には、地球の地名や天文学者の名前がついているので、望遠鏡で眺めながら結構楽しめます。

 まだまだそれほど寒くはない夜だったので、のんびり月見をしていると、何やら後ろの方で動物の気配。懐中電灯で照らしてみると、二つの目が光っているでは……。よくよく見ると、猫ではなくアナグマでした。裏の森に住んでいる、いつものアナグマです。その夜は、珍しく芝生の上を動き回らず、じっーとしゃがみこんでリラックスしているような感じでした。犬や猫は、月を眺めると言われていますが、アナグマも月見を楽しんでいたのかも、です。

データ/ビクセンSX2・20㎝シュミカセ・キャノンKissX7i・ISO1600・2000分の1・20コマ合成・トリミング・2016年12月9日20時35分頃

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2016年12月 2日 (金)

さんかく座のM33

Photo 薩摩半島では、まだまだ秋のような温かい日が続いています。11月中旬から下旬の気温のようで、昼間は、時々車のエアコンを入れています。夜が更けても、暖房を使わなくてもいいような温かさです。こうして書いている今も、自室の窓はあけっぱなしです。東の空には、オリン座が昇ってきていますが、冬という感じはしません。

 写真は、今まで発見できなかった、さんかく座のM33です。6等級の明るさなので、肉眼でもほとんど見えないし、双眼鏡でも確認が難しかった星雲です。アンドロメダ星雲の半分程の大きさに見える星雲です。渦巻銀河M33の初めての撮影でした。星々をたどって、たどって、やっと行き着きました。少し時間はかかりますが、たどり着いたときのうれしさは、感動ものです。現在、メインに使っている赤道儀には、赤経・赤緯の目盛環が付いていないので、少々苦労しますが、星々をたどっていく方が星見の醍醐味がある、と天文アドバイザーのN氏から教えられたことを、実践しています。

 このM33は渦巻き型の星雲です。ほぼ真上から眺めているはずですが、腕の形がはっきりしていません。4本ほどの腕があるようですが、確認できません。もう少し大きな径が必要かも知れません。再度、挑戦する予定です。。

 さんかく座というのは、小さな三角形をつくっている星座です。その形がギリシャ語のΔ(デルタ)に似ているところから、ギリシャ時代には、デルトートンとか、デルトトンなどと呼ばれていたようです。また、ローマ時代には、この三角形をシシリー島に見立てていたようです。でも、小さいながらも、トレミーの48星座のひとつなんですね。

データ/ビクセンSX2・ビクセン70SS・笠井マルチフラットナー・キャノンKissX7i・ISO1600・130秒・6コマ合成・2016年11月11日21時50分


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2016年11月21日 (月)

 コペルニクス・クレーター

Photo 月面を眺めるのも、結構楽しいものです。上弦の月の2,3日前から、上弦の4,5日後の月まで、月面はとても変化があって、新しい発見をします。望遠鏡にアイピースをセットして、眼視モードにするのですが、僕は、双眼装置を使って、疑似双眼鏡のつもりで眺めています。この方法で月面を眺めると、不思議に立体感が出てきます。これこそ、コーヒーを飲みながらモードになって、1時間眺めていても、退屈はしません。

  写真は、倍率150倍程度で眺めた時の視角では、と思います。月齢11.4の月の画像です。画面中央やや下にあるクレーターが、コペルニクスと名付けられたクレーターです。月面中央からやや西側にある直径93kmのクレーターです。周辺に他のクレーターが少ないので、すぐわかります。満月近くになると、クレーターから伸びる白い筋(光状という)が、長く伸びて、とても美しいと言われています。その長い太い白い筋は、隕石が衝突したときの名残ですが、衝突がとても激しかったことの証拠です。

 一枚の写真では表現できませんが、眼視なら、周囲の外輪山のような高い崖が落とす影の長さが、刻々と変化する様子をはっきり観察できます。そんな訳で、月を撮影したり、眺めたりしていると、あっという間に3,4時間が過ぎていきます。楽しい時間でもあり、月からエネルギーをもらっている時間のような、そんな気もします。

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO800・絞りオート・2016年11月11日20時50分頃

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2016年11月17日 (木)

アンドロメダ星雲 M31

Blog 神戸から、この薩摩半島に引っ越してきて、初めて肉眼でM31を見ました。自宅から歩いて4,5分のところにある干拓地から、空を見上げた時でした。初秋の頃、夜の散歩をしていた時です。ぼんやりとした雲のような光が目に入ってきました。結構大きかったような記憶です。

 その時の感動は、今も忘れません。それと同時に、薩摩半島の空の暗さに驚いたのです。これこそ満天の星空かも、という印象でした。地球上から見える、最も遠い光なんですね。それ以後、秋になると、先ずM31を探します。この星雲の明るさは、4等級なので、これが肉眼で確認できれば、夜空の状態がとても暗くて澄みきっているということです。そして、自分の目の状態も悪くはないということなのでしょう。

 画像の上方左よりの隅の星は、アンドロメダ座の13番星のν(ニュー)です。短焦点の望遠鏡なので、近くの星も入ってしまいます。尚、右方向が天の北極方向です。

 まだまだ温かい薩摩地方は、夜が更けても、ホットコーヒーがあれば、のんびり星見を楽しむことができます。

データ/ビクセンGP2・ED70SS・笠井の等倍フラットナー・キャノンKissX7i・130秒・14コマ合成・2016年11月5日20時30分頃

 

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2016年11月 8日 (火)

アンドロメダ座

Blog 秋の夜空は、特に明るい星が少ないので、少々さびしい感じもします。それでも、11月上旬の夜10頃になると、秋の大四辺形が、天頂付近に昇ります。秋の大四辺形は、ペガススの胴体部分ですね。その北東側に広がっているのが、アンドロメダ座です。

 アンドロメダ座のα星アルフェラッツは、2等星で、秋の四辺形のひとつです。この星は、ペガスス座ではなく、アンドロメダ座に属しています。この星が、ちょうどアンドロメダ姫の頭の部分なのでしょう。画像では、上の方向が、天の北極方向です。アンドロメダ姫の両腕が鎖につながれている状態なのでしょうか。そんな感じの星座線です。隣の星座のペルセウスが助けに来るのを待っているところなのでしょう。ギリシャ神話の話は、結構参考になります。ちなみに、北隣のエチオピア国のカシオペア王妃は、彼女の母親なんですね。まあ、それはそれとして。

 薩摩半島にとって、久し振りの晴天の6日間でした。シーイングはそれほどよくはなかったのですが、毎日夜空を眺めていました。秋の天の川も、カシオペア座を横切って、やがて昇ってくるオリオンの方向に伸びていました。

 アンドロメダ姫の右ひざの上に乗っかっているのが、アンドロメダ銀河M31です。これは4等級の明るさがあるので、これが肉眼で確認できる時は、大気の状態がとても良い、ということです。さらに言えば、シーイングが良い時、M31が肉眼で見える人は、白内障ではないということですね。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ30ミリF1.4・キャノン60D・F4・35秒・10コマ合成・2016年11月2日20時10分

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2016年11月 1日 (火)

みなみのうお座

Photo 秋の星座には、1等星がひとつしかありません。それが、みなみのうお座のα星フォーマルハウトです。みなみのうお座は、南中しても、低い位置にあるので、とても観察しにくい星座です。街明かりが明るい都市部では、ほとんど見えないのでは、と思います。以前住んでいた神戸では、見えることはないと思います。

 フォーマルハウトは、みなみのうおの目にあたる部分のようです。みなみのうお座の北隣にあるみずがめ座の水入れからこぼれる水を飲んでいるような感じもします。古代の人は、そんなことまで考えたのかも知れません。星座線を引いて見ても、魚の姿には見えません。何か工夫をしたらと、思っています。

 秋の星座は明るい星が少ないので、少しさみしい感じがします。でも、夜中近くになると、東の空から、冬の星座が次々と昇ってきます。スバルやオリオン座、賑やかな明るい冬の星座たちです。オリオン座が昇ってくると、季節の流れを強く感じます。今年ももうすぐ終わりだな、なんて、一年を振り返る時期なんですね。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ50ミリF1.4・ISO1600・ f4・25秒・7コマ合成・2016年10月29日19時30分

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