2017年8月13日 (日)

へびつかい座とへび座

Photo_4 8月11日・12日は、旅行会社のグループツアーで、甑島(こしきじま)に行ってきました。薩摩半島沖の東シナ海に浮かぶ3島からなる小さな島々です。そのうちに車で旅をするための下見のつもりでした。この甑島は、30数年ぶりの2度目の旅行でした。薩摩川内から、27キロほどしか離れていませんが、フェリーなので、とても遠い印象でした。いたるところ水中から岩盤が隆起したような風景でした。2年後には、3つの島が橋で結ばれるので、出かけるなら、その時がいいのかも、という思いです。海鮮料理と星空を求めて、また出かけてみます。

 12日の夕方に帰ってきて、夜空が澄み切っていたので、のんびり星見を楽しみました。思いついたらすぐに行動しないと、空の状態はすぐに変化してしまうんですね。まあ、そんな訳で、裏庭で、星観察です。天の川が結構明るく見えました。珍しいことです。

 さそり座の北隣にある、へびつかい座とへび座です。本当は、へびつかい座はその昔、ひとつの星座だったようです。それがいつの間にか、へびつかい座とへび座に分かれてしまいました。画像では、色を変えて星座線を書きました。へび座は分断されて、東西に別れてしまいました。特別な星座です。へびつかい座のα星ラスアルハゲは2等星ですが、他の星は3,4等級の暗い星ばかりなので、少し探しにくいような感じもします。

 この周辺には、球状星団がたくさんあって、とても賑やかな領域です。天の川が輝いて、夏の大三角が目立って、さそり座やいて座の星々がきらめいています。おまけに、へびつかい座の足元近くに、明るい土星が輝いています。今年は、特別に賑やかな夏の夜空になっています。もう一か月ほどは、この夜空の輝きを体験できます。

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・シグマ10~20・ISO1600・F6.3・75秒・ソフトフィルター使用・2017年8月12日20時50分

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2017年8月 5日 (土)

天の川

Blog 8月に入って、天の川が天を横切る星空になりました。とはいっても、雲が多くて、透明感のある夜空はなかなか見ることができません。今夜は、台風5号の影響で、雨風が強くて、星空どころではありません。

 写真は、7月に撮影した、天の川の中心部方向の画像です。天の川銀河の星の密集度は異常で、状況を想像することはできません。確認できる小さな星は、太陽系に非常に近い恒星です。中央の左端にいて座の南斗六星が確認できます。この領域には、球状星団や散開星団、散光星雲などが非常に多く、双眼鏡で眺めると、星見の楽しさが何倍にもなります。宇宙の巨大さと星の多さに、いつも驚かされています。

 来週の8月7日は、立秋です。暦の上では、もう秋です。確かに、もう秋の星座が上ってきていますので……。東の空にはペガスス、北東の空にはアンドロメダ座とカシオペアのWが見えています。しょうもないこと(非常に重要なことかも)ですが、星を眺めていると、どうして時間が流れていくのだろうか、なんて、考えてしまいます。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ35ミリ・キャノン60D改造・ISO1600・F5.6・80秒・2017年7月23日22時頃

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2017年7月27日 (木)

天の川の土星

Blog 梅雨が明けて2週間以上も経ちますが、夏らしい星空はほとんど見ることができません。梅雨明け以降、星空が見えたのは、多分3、4回程だったでしょうか。今夜も、空はどんよりとしていて、三日月も見えず、雨が降りそうな感じです。さっきまで鹿児島市街から霧島方面には、大雨警報が出ていたようです。

 今年は天候異変です。湿度が高く、気温は、夜9時になっても30度以上です。エアコンのない自室は完全に亜熱帯気候です。なので、時々網戸を開けて、外の涼風と遊ぼうとすると、いつものように、セミやトンボ、クワガタやコガネムシ、カミキリムシなどが部屋に入ってくるので、また困りものです。

 夜空が晴れていれば、今頃は写真のように、天の川が輝いて、土星がマイナス1等級に近い明るさでやや高い空に光っていると思います。この写真は、7月16日の22時前に撮影したものです。夏になると、毎年ワイドレンズで天の赤道付近の天の川を撮影します。カメラレンズでの撮影なので、とても簡単です。子午線を越えたさそり座といて座をメインに切り撮ります。ちょうど今年は、中央に土星が輝いています。土星はとても明るいんですが、地球からはどんどん遠ざかっています。8月の新月の頃に、土星をじっくり眺めてみます。

 ところで、天の川銀河の中心付近方向には、1等星は、さそり座のアンタレスだけです。それでも賑やかなのは、2等星、3等星がたくさんあって、球状星団や散開星団があちこちに点在しているからでしょうか。肉眼で見える球状星団M22は、いて座の中にあり、いちばん好きな球状星団です。周辺部からさらに外側まで星がそれなりに密集していて、とても見ごたえがあります。双眼鏡で覗くと、さらにダイナミックな星の世界を見ることができます。

データ/ケンコースカイメモS・シグマ10~20ミリ・キャノンKissX7i・F6.3・ISO1600・80秒・7コマ合成・2017年7月16日21時45分頃

 

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2017年7月21日 (金)

M13 ヘルクレス座

M13blog 6月30日にUPした、ヘルクレス座の球状星団M13の再ロケです。先週は、梅雨明けしたのか、明けていないのか、よくわからない時期でした。今年は水蒸気がとても多くて、何となくぼんやりした星空です。毎日非常に蒸し暑くて、高湿度に弱い者として、生きづらい毎日です。(だから、寒い冬が好きなんですね)

 まあ、そういう訳で、8インチのシュミカセで再度球状星団M13を撮影しました。このシュミカセ(セレストロン製)は、シャープさがイマイチなんですね。中心部付近は、とてもシャープなんですが、周辺部は、結構甘い画像です。80ミリのED鏡に負けているような感じもします。

 球状星団というのは、とても魅力があります。M13には、およそ50万個の恒星が密集しているようですが、そのひとつひとつが太陽なんですね。直径が100光年程の空間に50万個の太陽です。100光年というのは、とても狭い空間です。もしもそこに地球のような惑星があったとしたら、毎日2,30個の太陽が昇っているような空の風景でしょうか。生まれ変わったら、そんな球状星団の中の一つの太陽に生まれてみたい気がします。2,30個の太陽が輝いていたとしても、暑いとは限りません。全く想像もできない景観だと思います。

 まあ、そんなことを考えながら、星空を眺めています。だから、のんびりできるのでしょうか? 次は、オートガイド撮影に挑戦します。もう少し詳細な画像が撮れるかも、です。 

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・専用レデューサー・KissX7i・ISO1600・70秒・6コマ合成・2017年7月14日21時15分

 

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2017年7月18日 (火)

さそり座のα星アンタレス

Blog 九州南部が梅雨明けして、久し振りの澄んだ星空になりました。まだまだ蒸し暑いんですが、これからは、夏の星座を少しは楽しむことができるのでは、と思っています。

 九州の北部の山間部では、豪雨の被害が深刻です。この薩摩半島も、雨が降るときは、すごいんですね。去年の梅雨がそうでした。夜明け前から、雷と雨の音で目が覚めました。それが何日も続くんですね。昨年の降水量は、平年の2倍以上だったのでは、と記憶しています。九州南部は、もう何年も前から、亜熱帯気候になっているような気がします。南からやってくる外来種、マングース、南の野鳥、蛾や蝶、さらに熱帯魚。海水温がどんどん高くなっているのでしょうか?。氷河期が近づいているのかも、です。

 画像は、空高く昇っているさそり座のα星アンタレス付近です。100ミリのカメラレンズで撮影しました。アンタレスのすぐ西側には、球状星団M4があります。6等級の明るさなので、肉眼では確認できません。5,6倍の双眼鏡なら、何とか雲のような感じに見えるのでは、と思います。

 このアンタレス付近には、恒星の見えない暗黒帯が広がっています。撮影してみると、その状態が少しは分かります。宇宙に広がって流れている膨大なガスの流れの隙間なのでしょう。広がりや大きさがけた違いなので、実態は全く想像できません。

データ/ケンコースカイメモS・キャノン60D(改造)・100マクロF2.8・ISO1600・F5・80秒・5コマ合成・2017年7月13日21時20分頃

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2017年7月12日 (水)

こと座のM57

M57_blog この原稿を書いているWin7PCも限界が近づいて、超後期高齢者に入るような気がします。エプソン製なのですが、結構好きなので、これまで、5,6台は使ったと思います。エプソンのPCは最初は、バリバリなんですが、3年程すると、急速に老化する傾向にあります。さっきONして、Winを起動します、という文字が出て、3分程してからやっと立ち上がりました。これは、とても異常です。早ければ2,3日中に、救急車で運ばれて、終末を迎えるかも知れません。まあ、そんなことは、大したことではないんですが……。

 夜空は、いつの間にか夏の夜空でした。10日以上まともな星空を見ていません。これは、全国的なものだと思いますが、九州は、特に雲が多くて大変だったんですね。木星や土星が時々見えて、夏の大三角が薄曇りの中に見えて、さそり座もすっかり南中していました。そろそろ梅雨が明ける気配を感じています。

 この画像は、こと座の惑星状星雲M57です。別名リング星雲という名前が付いています。M57の内部にある恒星が、爆発した元の恒星の名残なんでしょうか。昨年撮影したものです。今年は、もう少し大きな口径の望遠鏡で観察してみます。これで、また課題が増えました。

データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・キャノンKissX7i・ISO1600・40秒・2016年7月5日20時50分頃

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2017年7月 1日 (土)

上弦の月と木星

Photo_3 今日7月1日は、上弦の月です。雲の隙間から月と木星が見えていたので、双眼鏡で眺めることにしました。大した天文現象ではないのですが、ほのぼのとした夜空風景です。

 今日は、月面にアルファベットのXが見えるはずでした。でも、ここ東経130度では、まだ日没前なので、月面Xは次の機会にまわしました。

 木星は、深夜には、もうすっかり西に傾いて、おとめ座とともに東シナ海に沈んでいきます。無理もありません。暗くなった東の空には、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが昇ってきています。南の空には、さそりの姿も確認できます。ほとんど夏の夜空になっています。星空は、季節の移り変わりを正確に伝えてくれます。月日と時間の流れを、99.999%程度の誤差のない正確さで教えてくれます。

 それにしても、地球の衛星である月があって良かったような気がします。上弦の月明かりでも、結構明るいものです。自分の影法師を眺めながらの夜の散歩も優雅で、気持ち良く遊べる時間です。(ただし、蚊に刺されるのは覚悟の上、という前提条件が必要ですが……)

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・タムロン180ミリマクロ・ISO1600・F5.6・1250分の1・2017年7月1日20時40分頃






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2017年6月30日 (金)

ヘルクレス座のM13

M13_blog 梅雨時なので、10日間ほどまともな星空を見ることができませんでした。今年の梅雨は、おとなしい雨のような気がします。去年のような激しい雷雨という感じはなく、静かに降り続ける雨のようです。それでも、6月から7月に変わるこの時期の蒸し暑さは、薩摩半島特有のものかも知れません。瀬戸内海周辺や関西では、決して経験できない強烈なすごさです。

という訳で、ヘルクレス座の球状星団M13の画像は、昨年の秋に撮影したものです。球状星団M13は、1714年にイギリスの天文学者エドモンド・ハレーが発見したものです。ハレーは、有名なハレー彗星を予言し、軌道計算をした人です。彼の記録では、月のない夜には肉眼で見えた、そうです。夜空がとても暗かったし、視力も良かったのでしょう。この球状星団は、北天最大で、最も美しいと言われています。50万個以上の恒星が密集している領域です。人間には、その内部の状況が想像できません。

 ヘルクレス座は、7月中旬の21時頃には、天頂近くに昇り、とても観察しやすくなります。勇者ヘラクレスの腰のあたりに、M13はあります。密集度が高いので、口径の大きな望遠鏡が必要かも知れません。口径80ミリでは、星の分離が少し不足しているようです。6,7倍の双眼鏡で眺めると、恒星とは違い、ぼんやりした雲のように見えます。薩摩半島の夜空はとても暗いのですが、肉眼では確認できませんでした。この夏に、8インチのシュミカセで覗いてみたいと思います。少しだけ期待して、待っていてください。

データ/ビクセンSX2・ED80sf・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO1600・60秒・2016年10月3日21時頃

 

 

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2017年6月19日 (月)

ヘルクレス座

Blog 夏の代表的な星座のひとつ、ヘルクレス座です。ギリシャ神話に登場する大神ゼウスの息子で勇者ヘラクレスの姿です。勇者はヘラクレスと呼ばれていますが、星座名はヘルクレス座になっています。ちょうど梅雨時期の20時頃に、東の空に昇ってきます。この画像は、昨年の秋に撮影したものです。

 水蒸気の多いこの時期に昇ってくるので、眺めるのも撮影するのも大変です。さらに、我が家のある薩摩半島の西側は、鹿児島市とその周辺の街明かりや8キロ離れている加世田の街明かりがあって、夜10時頃までは、東の空は薄明の空になっています。そのため、今年はまだヘルクレス座の姿を肉眼で十分確認していません。

 この星座図は、上方が天の北極方向です。という訳で、ヘラクレスの姿は、ちょうど逆立ちした格好です。おまけに、星座をつくる星が、すべて3等級以下の暗い星ばかりで、肉眼で星座の形を観察するには、少し無理があるようです。

 α星ラス・アルゲティは変光星で、2.8等級から4等級まで周期的に明るさを変えていて、赤色超巨星に分類されています。現在、星として存在しているのかどうかは分かりません。このα星が頭のてっぺんです。ラス・アルゲティというのは、ひざまずく者の頭という意味のアラビア語だそうです。確かに三角形の頭が、地にへばりついている感じもします。ユーモアがあって名付けたのか、それとも非常に厳格に命名したのかは不明です。しかし、暗い星々を結んで、うまく人の姿にしたものですね。感心しています。

 このヘルクレス座には、球状星団M13があります。天の北半球で、最も巨大に見える球状星団です。晴れた日の夜遅くに観察してみます。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX7i・シグマ10~20ミリF4・ISO1600・f4・50秒・7コマ合成・2016年9月30日20時頃

 

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2017年6月10日 (土)

天(あめ)の海に

Blog 月齢14.3の月が、やや低い南の空に昇っていました。満月ではないのですが、大気の透明度が良いのか、くっきりと輝いていて、我が家の裏庭の明るいこと。芝生の上に、自分の影が45度の角度で伸びていました。コーヒーを飲みながら、月見の散歩です。写真の中央上空に輝いているのが、二等星ポラリスです。

 タイトルを「天(あめ)の海に」としたのは、その日の夕方に、清田愛未の同名の星の歌を聴いたからでした。作詞は、柿本人麻呂です。万葉集巻七に収められている和歌でした。こんな和歌があったということも、初めて知りました。

 〈 天(あめ)の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ 〉

 この詞に、三味線とピアノで旋律をつくって現代的な曲にしていました。万葉集と言えば、基本的に叙情詩的なものだと思っていました。月を詠った和歌も多いようですが、それなりに心象風景でしょう。でも、この歌は、とても現代的です。三日月か四日月かは分かりませんが、それを小舟に例えて、波立つような雲の流れを見え隠れしながら進んでいく。まあ、そんな風景を見ている、という感じなのでしょう。2分半程の小曲ですが、気にいって何回も聴いています。

データ/キャノンG3X・24ミリ・ISO1600・F5・4秒・2017年6月9日21時30分

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