2016年12月 2日 (金)

さんかく座のM33

Photo 薩摩半島では、まだまだ秋のような温かい日が続いています。11月中旬から下旬の気温のようで、昼間は、時々車のエアコンを入れています。夜が更けても、暖房を使わなくてもいいような温かさです。こうして書いている今も、自室の窓はあけっぱなしです。東の空には、オリン座が昇ってきていますが、冬という感じはしません。

 写真は、今まで発見できなかった、さんかく座のM33です。6等級の明るさなので、肉眼でもほとんど見えないし、双眼鏡でも確認が難しかった星雲です。アンドロメダ星雲の半分程の大きさに見える星雲です。渦巻銀河M33の初めての撮影でした。星々をたどって、たどって、やっと行き着きました。少し時間はかかりますが、たどり着いたときのうれしさは、感動ものです。現在、メインに使っている赤道儀には、赤経・赤緯の目盛環が付いていないので、少々苦労しますが、星々をたどっていく方が星見の醍醐味がある、と天文アドバイザーのN氏から教えられたことを、実践しています。

 このM33は渦巻き型の星雲です。ほぼ真上から眺めているはずですが、腕の形がはっきりしていません。4本ほどの腕があるようですが、確認できません。もう少し大きな径が必要かも知れません。再度、挑戦する予定です。。

 さんかく座というのは、小さな三角形をつくっている星座です。その形がギリシャ語のΔ(デルタ)に似ているところから、ギリシャ時代には、デルトートンとか、デルトトンなどと呼ばれていたようです。また、ローマ時代には、この三角形をシシリー島に見立てていたようです。でも、小さいながらも、トレミーの48星座のひとつなんですね。

データ/ビクセンSX2・ビクセン70SS・笠井マルチフラットナー・キャノンKissX7i・ISO1600・130秒・6コマ合成・2016年11月11日21時50分


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2016年11月21日 (月)

 コペルニクス・クレーター

Photo 月面を眺めるのも、結構楽しいものです。上弦の月の2,3日前から、上弦の4,5日後の月まで、月面はとても変化があって、新しい発見をします。望遠鏡にアイピースをセットして、眼視モードにするのですが、僕は、双眼装置を使って、疑似双眼鏡のつもりで眺めています。この方法で月面を眺めると、不思議に立体感が出てきます。これこそ、コーヒーを飲みながらモードになって、1時間眺めていても、退屈はしません。

  写真は、倍率150倍程度で眺めた時の視角では、と思います。月齢11.4の月の画像です。画面中央やや下にあるクレーターが、コペルニクスと名付けられたクレーターです。月面中央からやや西側にある直径93kmのクレーターです。周辺に他のクレーターが少ないので、すぐわかります。満月近くになると、クレーターから伸びる白い筋(光状という)が、長く伸びて、とても美しいと言われています。その長い太い白い筋は、隕石が衝突したときの名残ですが、衝突がとても激しかったことの証拠です。

 一枚の写真では表現できませんが、眼視なら、周囲の外輪山のような高い崖が落とす影の長さが、刻々と変化する様子をはっきり観察できます。そんな訳で、月を撮影したり、眺めたりしていると、あっという間に3,4時間が過ぎていきます。楽しい時間でもあり、月からエネルギーをもらっている時間のような、そんな気もします。

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO800・絞りオート・2016年11月11日20時50分頃

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2016年11月17日 (木)

アンドロメダ星雲 M31

Blog 神戸から、この薩摩半島に引っ越してきて、初めて肉眼でM31を見ました。自宅から歩いて4,5分のところにある干拓地から、空を見上げた時でした。初秋の頃、夜の散歩をしていた時です。ぼんやりとした雲のような光が目に入ってきました。結構大きかったような記憶です。

 その時の感動は、今も忘れません。それと同時に、薩摩半島の空の暗さに驚いたのです。これこそ満天の星空かも、という印象でした。地球上から見える、最も遠い光なんですね。それ以後、秋になると、先ずM31を探します。この星雲の明るさは、4等級なので、これが肉眼で確認できれば、夜空の状態がとても暗くて澄みきっているということです。そして、自分の目の状態も悪くはないということなのでしょう。

 画像の上方左よりの隅の星は、アンドロメダ座の13番星のν(ニュー)です。短焦点の望遠鏡なので、近くの星も入ってしまいます。尚、右方向が天の北極方向です。

 まだまだ温かい薩摩地方は、夜が更けても、ホットコーヒーがあれば、のんびり星見を楽しむことができます。

データ/ビクセンGP2・ED70SS・笠井の等倍フラットナー・キャノンKissX7i・130秒・14コマ合成・2016年11月5日20時30分頃

 

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2016年11月 8日 (火)

アンドロメダ座

Blog 秋の夜空は、特に明るい星が少ないので、少々さびしい感じもします。それでも、11月上旬の夜10頃になると、秋の大四辺形が、天頂付近に昇ります。秋の大四辺形は、ペガススの胴体部分ですね。その北東側に広がっているのが、アンドロメダ座です。

 アンドロメダ座のα星アルフェラッツは、2等星で、秋の四辺形のひとつです。この星は、ペガスス座ではなく、アンドロメダ座に属しています。この星が、ちょうどアンドロメダ姫の頭の部分なのでしょう。画像では、上の方向が、天の北極方向です。アンドロメダ姫の両腕が鎖につながれている状態なのでしょうか。そんな感じの星座線です。隣の星座のペルセウスが助けに来るのを待っているところなのでしょう。ギリシャ神話の話は、結構参考になります。ちなみに、北隣のエチオピア国のカシオペア王妃は、彼女の母親なんですね。まあ、それはそれとして。

 薩摩半島にとって、久し振りの晴天の6日間でした。シーイングはそれほどよくはなかったのですが、毎日夜空を眺めていました。秋の天の川も、カシオペア座を横切って、やがて昇ってくるオリオンの方向に伸びていました。

 アンドロメダ姫の右ひざの上に乗っかっているのが、アンドロメダ銀河M31です。これは4等級の明るさがあるので、これが肉眼で確認できる時は、大気の状態がとても良い、ということです。さらに言えば、シーイングが良い時、M31が肉眼で見える人は、白内障ではないということですね。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ30ミリF1.4・キャノン60D・F4・35秒・10コマ合成・2016年11月2日20時10分

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2016年11月 1日 (火)

みなみのうお座

Photo 秋の星座には、1等星がひとつしかありません。それが、みなみのうお座のα星フォーマルハウトです。みなみのうお座は、南中しても、低い位置にあるので、とても観察しにくい星座です。街明かりが明るい都市部では、ほとんど見えないのでは、と思います。以前住んでいた神戸では、見えることはないと思います。

 フォーマルハウトは、みなみのうおの目にあたる部分のようです。みなみのうお座の北隣にあるみずがめ座の水入れからこぼれる水を飲んでいるような感じもします。古代の人は、そんなことまで考えたのかも知れません。星座線を引いて見ても、魚の姿には見えません。何か工夫をしたらと、思っています。

 秋の星座は明るい星が少ないので、少しさみしい感じがします。でも、夜中近くになると、東の空から、冬の星座が次々と昇ってきます。スバルやオリオン座、賑やかな明るい冬の星座たちです。オリオン座が昇ってくると、季節の流れを強く感じます。今年ももうすぐ終わりだな、なんて、一年を振り返る時期なんですね。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ50ミリF1.4・ISO1600・ f4・25秒・7コマ合成・2016年10月29日19時30分

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2016年10月19日 (水)

ヘルクレス座のM13

M13_blog 。今年は天候異変で、鹿児島では、連日最高気温が30度近くの日が続いています。当分は、9月中、下旬の気温です。まだまだ夏服で過ごせそうです。北海道では、雪が降るという天気予報でしたが、南北の気温差に驚いています。

 夏の星座ヘルクレス座は、10月の下旬の22時頃には、西の地平線に消えていきます。初めてヘルクレス座を観察しました。3等級以下の暗い星ばかりなので、時間をかけて観察しないと見えてきません。ヘルクレス座は、ギリシャ神話に登場する、勇者ヘラクレスが天に昇った姿です。紀元前4000年頃から知られている星座で、トレミーの48星座のひとつです。星座はヘルクレス座ですが、勇者としてはヘラクレスという名が使われています。

 勇者ヘラクレスの右腰のあたりに、球状星団M13はあります。天の北半球で、いちばん美しい球状星団と言われているM13です。肉眼では、その位置を確認するのは、とても難しいのでは、と思います。口径10センチの望遠鏡で球状星団の星々を分解するのは、少し口径が不足です。おまけに、6等級の明るさなので、双眼鏡でもはっきり確認できません。来年、また撮り直す予定です。課題ばかりが増える、天体観測ですね。でも、時間がゆっくり流れる田舎だから出来るのかも知れません、です。

データ/ビクセンSX2・ES102ミリ・KissX7i・60秒・4コマ合成・2016・10・1・20時40分

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2016年10月 9日 (日)

はくちょう座の北アメリカ星雲

C8ablog 星座写真を撮るのは、とても楽しいですね。広角の10ミリから100ミリ程度のレンズだから、赤道儀の追尾ミスを全く気にせず、のんびりと作業ができます。ピント合わせも簡単で、明るい星ならば、ライブビューで星の並びも確認できます。

 左の写真は、はくちょう座のα星デネブとγ星サドル周辺の星々です。天の川が流れているところなので、星々の密集度は極めて高いところのようです。双眼鏡で眺めても見える星の数は、想像以上です。写真の上方が、正確ではありませんが、天の北極方向です。

 この周辺には、散光星雲があちこちに確認できます。代表的なのが、北アメリカ星雲です。確かに、北アメリカによく似ていますね。メキシコ湾の形の暗い部分も見えます。でも、ペリカン星雲というのは、よくわかりません。γ星サドルの周辺にもたくさんの散光星雲が広がっています。夜空の状態が良好なら、双眼鏡でも散光星雲を確認できるようです。

 10月上旬の21時頃には、天の川がカシオペア座の向こうまで連なっているのがよくわかります。さそり座は地平線の向こうに消えて、いて座も南西の空低く消えかかっています。夏がもうすっかり終わってしまったことを知らせています。秋の星座が目立たないので、天の川が天頂付近でとても目立ちます。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D(改造)・100ミリF2.8マクロ・ISO1600・F4・50秒・8コマ合成・2016年10月1日・20時35分


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2016年10月 4日 (火)

夏の大三角形

Blog 10月に入っているので、夏の大三角形というのも、時期がずれている感じもしています。でも、このところの暑さは異常で、いまだに最高気温が32度で、最低気温が27度ほどあるんですね。今年は秋が来ないのでは、と心配しています。

 現在のこの時間、東シナ海沖を、猛烈な台風18号が北上しているのですが、台風に近いここ薩摩半島の西海岸は、雨も降らず、風も吹かず、三日月が雲の切れ間から覗いていました。一体どうなっているんでしょうか。あす朝の最低気温は、29度の予想です。まるで、赤道上のような気もします。

 ところで、秋になっても、星空はまだ夏の夜空です。さそり座は、20時頃になると、沈みかけていて、確認できませんが。天頂には天の川が流れ、夏の星座が輝いています。秋の星座が目立たないので、どうしても目は天の川にいきます。

 画像の明るい1等星は、ベガとアルタイル、デネブです。20時頃、北向きに地上に寝転んで、天頂付近を眺めると、こんな感じです。天の川の星々が川のように見えます。ちょうど、中央から少し南に見える小さな星座が、や座です。やというのは矢のことです。これも、昔からある星座で、トレミーの48星座のひとつです。星座線を書き込みましたが、小さすぎます。3,4等級の星ばかりなので、双眼鏡が必要かも、です。

もう少し、夏の星座を観察してみます。アイスコーヒーに乾杯!

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX7i・トキナー11~20F2.8・ISO1600・F4.5・50秒・13コマ合成・2016年10月1日19時50分

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2016年9月23日 (金)

月齢 7.7の月

C60_blog 月齢7.7の月面中央部の少しだけ拡大した画像です。ちょうど、この日は、上弦の月でした。今年の9月は、ちょうど旧暦の暦のようです。9月1日が新月でした。旧暦では、新月を1日目としていたので、15日がちょうど真ん中の月です。ということで、9月15日が中秋の明月でした。15日は中秋の名月でしたが、満月ではありません。

 上弦の月というのは、旧暦での月の上旬に見える月のことです。だから、下旬に見える月を下弦の月と言っていたようです。上弦、下弦という言い方は、旧暦の名残なのですね。

 まあ、そんな訳で、星が月の明るさで見えにくい時は、月を眺めることにしています。月の表面をたどっていくと、いろいろなクレーターに出会います。そんな時は、双眼装置を通して眺めることにしています。これで眺めると、立体的に見えているような気(気分)がします。クレーターも、太陽光線の角度で、いろいろ変化があって、結構遊べます。

 画像では、左が南方向です。中央やや左に見える、明暗の境界付近の大きなクレーターがプトレマイオスです。ほとんどのクレーターには、名前が付いていますので、月面地図を見ながら、月面散歩もできます。この画像にはありませんが、さらに南にいくと、「2001年宇宙の旅」にでてくるグラビウスのクレーターも見えます。反対に、もっと北方向には、昔、UHO基地では?、と騒がれたプラトークレーターもあります。そのクレーターから、光が弧を描いてたびたび飛んで行ったという、もう50年以上過去の話です。

 月面を毎日詳しく調べている天文台もあるようで、最新の技術を使えば、新しいことも発見できるかも知れません。最新の天文技術を使えば、月面で、誰(?)かがつけたライターの光でもキャッチするそうですね。

データ/ビクセンSX2・20㎝シュミカセ・専用レデュサー・キャノンKissX7i・ISO1600・1250分の1・30コマ合成・2016年・9月9日20時50分

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2016年9月12日 (月)

みなみのかんむり座

Blog みなみのかんむり座は、いて座の南斗六星のすぐ南にある、夏の星座です。今まで一度も双眼鏡を向けたこともありませんでした。6倍の双眼鏡で眺めると、視野にちょうどおさまり、何となくかんむりの形に見えました。ということで、初めての観察です。みなみのかんむり座は目立たない星座ですが、トレミーの48星座のひとつです。この星座は、目立たないというより、極めて暗く、探しにくい星の並びです。

 どの星も、四等級程の明るさしかありません。おまけに、水平線近くなので、確認するのがとても難しい星座です。双眼鏡を使わないと、冠(かんむり)の形には見えません。古代の人は、夜空の異常な暗さがあったとしても、五等星や六等星まで見えたのでしょう。六等級の星の明るさは、現代人には見えません。画像には、星座線を書き入れていますが、適当に自分で考案しました。星座線は、本によって全く違う形になっています。星座の形は、自由に考えていいということです。これは、元天文台長で、現在天文アドバイザーのN氏から教えられました。

 この、みなみのかんむり座は、天の赤道から南へ40度ほどのところにあります。ここ薩摩半島の我が家の緯度が北緯31度なので、計算上は南緯59度までの南天の星を観察できる計算ですが、水平線も地平線も見えないので、実際は、南緯50度までの星ならば見ることができるのでは、と思っています。

 実際、この日の撮影も、いつもの場所では観察できませんでした。そのため、2メートルほど高い畑のような場所での撮影でした。山の稜線が見える場所です。もう少し高い場所もあるのですが、夜の人気のない墓地にどんどん近づいてしまうので、やめました。

 まあ、そんな訳で、12コマ撮影しました。このところ、空の状態がとても悪い感じです。黄砂、PM2.5 、温暖化による雲と水蒸気、チリなどが、夜空のシーイングをとても悪くしています。透き通った夜空は、どこにいったのでしょうかねーえ。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX7i・100ミリマクロ・ISO1600・F2.8・25秒・12コマ合成・ソフトフィルター使用・2016年9月1日20時32分

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