2024年9月12日 (木)

いて座の球状星団M22

M22

   写真は、いて座の球状星団M22です。久し振りに撮影した感じです。過去の撮影記録を調べてみると、前回撮影したのは、2020年の夏でした。4年振りという感じはしないのですが、時間の経つのが速いということなんでしょうか……。

 夏の球状星団の中では、ヘルクレス座のM13が有名ですが、このM22もM13に負けない大きさと迫力があります。M13は肉眼で見たことはありません。というよりも、肉眼では見えないんですね。ところが、このM22は結構明るく見えています。空のいろいろな条件で、見えたり見えなかったりするのでしょうが、薩摩半島ではM22の方が見えやすいのかも、です。

 いて座の南斗六星の星の位置関係が見えれば、M22の場所もすぐ分かります。満月大の大きさの、明るく目立つ輝きです。天の川を背景にしているので、バックの星々は異常に賑やかです。恒星の数も、およそ10万個以上もあるそうで、この宇宙の想像を絶する不思議さを感じます。それぞれの恒星に惑星があるとすれば、その惑星の夜空はどんな星空なんでしょうか……スゴイ星空なんでしょうねえ……多分。

 今日も真夏のような日差しです。薩摩半島も、猛暑日に近い暑さです。朝夕も残暑が厳しくて、気持ちの良い時間帯はありません。いつになったら、少しは涼しくなるのでしょうか……。当分は、こんな天気が続くのでしょうねえ……。

 今夜は晴れているかも、ですが、月が明るく、星見には向きません。月も上弦過ぎの美しい月なんですが、月の高度が低すぎて、撮影には不向きです。そんな訳で、月見の夜の散歩しか出来ません。という訳で、冷たいお茶で、小休止しま~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・等倍マルチフラットナー・ISO1600・55秒・2024年9月1日20時10分

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2024年9月 6日 (金)

いて座の中心部付近

Blog_20240906130201  写真は、夏の天の川の地平線に近い、いて座の周辺部です。肉眼でも、明るい輝きがはっきりと確認できます。いて座からさそり座付近の星空の明るさは特別で、天の川銀河の中心部の輝きを示しています。星々の海が、南に向かって広がっていて、とても素晴らしい眺めです。

 画面左下から右上に向かって、ヒシャクの形が見えています。北斗七星に似た形ですが、星が6個しかないので、南斗六星と呼ばれています。2等星から4等星あたりですが、割と明るい星が多いので、肉眼でも何とか見えるのでは、と思います。ただし、背景の星々がとても明るいので、手前の星を見つけるには、少し苦労します。

 この周辺には、メシエ天体がたくさんあって、とても賑やかです。M22の球状星団も見えています。満月大の大きさで結構明るいので、写真のようにはっきりと見えるのでは……。右側の、背景が少し暗くなっているところには、散光星雲のM8、M20も多分見えるのでは、と思いますが……。写真上方には、前々回UPした散光星雲M17が見えます。他にも、たくさんのメシエ天体があります。

 この撮影は、ミラーレスのカメラで、標準ズームレンズでの撮影です。ポータブル赤道儀に載せての撮影なので、とても簡単です。オリンパスのボディーなので、星にピントを合わせるのもオートで、さらに簡単でした。……世の中、とても便利になりましたね……。

 9月に入っても、あちこちで、猛暑が続いています。薩摩半島も、猛暑に近い気温で、残暑が厳しい毎日です。朝方が少しだけ涼しくなったかな、っていう感じです。当分は、真夏日なんでしょう……。

 という訳で、冷たい冷たい麦茶で、小休止で~す。

データ/ケンコースカイメモS・オリンパスEM-1markⅢ・12~40ミリ・F2.8・ISO1600・f4・40秒・2024年7月28日20時40分頃

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2024年9月 1日 (日)

月面ヒッパルコス・クレーター周辺

 Blog_20240901125301 前回(8月22日)UPした時に、今年は、九州に近づいた台風は一つもありません、こんな年はとても珍しい、なんて書いたのですが……。それから一週間が過ぎて、台風10号が、薩摩半島の我が家のすぐ沖合の東シナ海を通っていきました。元々この台風は、紀伊半島から東海地方に近づいていた台風なんですが、どういう訳が、大きく進路を変えて鹿児島県に上陸した台風です。

 28日(水)の夕方から強風が吹き、久し振りに部屋の雨戸を5、6年振りに閉めました。そして、日付が変わった頃に、停電していることに気づきました。それからが大変でした。まだまだ厳しい猛暑の中、3日以上の電気のない時間です。冷房だけではなく、冷蔵庫もテレビも使えません。風呂もダメで、避難生活風的な時間でした。最低限、テレビの視聴とわずかな照明は、何個かのポータブルバッテリーを使って過ごしましたが……それにも限界があります。

 そして、今日4日目の昼前に、停電が解消しました。感謝感激でした。電気の有難さを身をもって感じました。電気がないと、人間は生きることが出来ないのでは、という感想でした。とても難しい時代なんですね。

 という訳で、3日遅れのブログUPです。写真は、月面ヒッパルコス・クレーターの周辺です。今年の2月17日の撮影です。上弦の頃の画像です。ヒッパルコスというクレーターは、とても古いクレーターなので、夜明け時か夕暮れ時にしか、クレーターの形は確認できません。ヒッパルコス・クレーターの中に、新しい小さなクレーターが見えています。この周辺には、小さいですが、くっきりしたクレーターがたくさんあります。

 ヒッパルコス・クレーターのすぐ隣の中央の入江には、月の経度0度、緯度0度の原点があります。ちょうど地球から眺めた時の、月面の中央という場所です。溶岩台地の中には、たくさんの谷が見えています。詳しく見ると、なかなか面白いところかも、です。

 8月から10月頃は、月の高度がとても低いので、月面観察には向いていません。秋からは春先までが、月面の撮影や観察には最適です。涼しくなった頃、じっくり月面を観察してみます。という訳で、冷たいコーヒーで、小休止しま~す。

データ/ビクセンSX2・セレストロンC8・ASI183MC・ゲイン130・15ms・70コマ合成・2024年2月17日20時

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2024年8月22日 (木)

いて座の散光星雲M17

M17-blog 写真は、いて座にある散光星雲M17です。輝いている部分が、ギリシャ文字のΩ(オメガ)に似ているので、オメガ星雲と呼ばれています。でも、個人的には、そんな感じには見えません。望遠鏡では、上下さかさまなので、白鳥の姿に見えるそうですが、そんなイメージでもありません。個人の想像イメージの問題なので、なかなか難しいですね。

 いて座には、散光星雲や球状星団がたくさんあって、なかなか賑やかなところです。おまけに天の川の真っ只中なので、星々の多いこと多いこと。双眼鏡で眺めると、あちこちに星雲星団の輝きが見えます。この散光星雲M17は、大型の散光星雲M8の北北東7、8度のところにあります。満月よりも二回りほど大きな星雲なので、7倍の双眼鏡でも、ぼんやりとした雲のように見えます。

 今年は、水蒸気が多くて、星の観察も苦労しています。このM17の撮影は、二日がかりでした。雲が多く、なかなかコマ数が撮れなくて、大変でした。この7月、8月はずーっとこんな感じの空の様子です。晴れた夜空でも、何となく霞んでいて、イマイチの状態です。やはり天候異変なんですね。

 今年、九州に近づいてきた台風は、今のところひとつもありません。こんな年もとても珍しいのでは、と思います。梅雨時の水害や、台風による人的被害も九州ではあまり聞きません。ただ、東北地方の方が、水害が多かったように思います。地球規模で、何かが変わりつつあるような、そんな感じで、不気味ですね。

 という訳で、冷たい麦茶で小休止しま~す。

追伸 今年は猛暑日が多くて異常な暑さです。蚊もハエもいなくなりました。セミの鳴き声も少なく、秋の虫たちの鳴き声も聞きません。カラスの姿もなく、イソヒヨドリも姿を見せません。アナグマの家族も見ていません。夏の間、避暑地に行ったのかな……。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOS60D(改造)・マルチフラットナー・ISO3200・50秒・15コマ合成・2024年8月2日20時40分

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2024年8月15日 (木)

アルタイルといるか座・や座周辺

Blog_20240815135001  お盆の頃、夜10時ごろに、夏の大三角が天頂付近に昇ってきます。天の川も華やかに輝くのが毎年の事なのですが、今年は、空がどんよりとしていて、星空が霞んでいます。猛暑の影響もあるのでしょうが、今年はちょっと様子が違います。毎日毎日、朝から霞んだ空で、夏の青空はほとんど見ていません。ただ蒸し暑く、高温のジメジメの夏ですね。

 写真は、アルタイルといるか座とや座の周辺です。はくちょう座の少し南側で、天の川が流れています。前回アップした、こぎつね座のコートハンガーも右上隅に見えています。6等級以下の暗い星の集団です。こんな暗い星の並びを、1000年以上も前に双眼鏡も使わずに、よく見つけたものです。観察者の視力がとても良かったのか、星空がとてもくっきりしていたのか……まあ、夜空を照らす人口の明かりが全くない時代だったのですよね。

 コートハンガーの隣に、トレミーの48星座のひとつですが、や座も見えています。このや座も暗い4等星の集まりですが、古代の人にはくっきりと見えたのでしょう……多分。写真左隅にいるか座も見えます。狭い所に並んでいる4個の星は、晴れていれば肉眼でぼんやりと見ることが出来ます。

 や座の南隣りには、わし座があります。結構大きな星座です。α星アルタイルは、夏の大三角をつくる星のひとつで、この周辺では、とても明るく目立つ星です。アルタイルを中心にして3つの星が並んでいます。わし座の三ツ星なんて呼ぶこともあるそうです。この三ツ星がくっきり見えるときは、空の状態が良い時です……個人的な経験ですが……。

 今年の夏は、星空がイマイチです。水蒸気がとても多いような気がします。薩摩半島の今は、昼下がりですが、夕立雲が空にあって、雨が降っています。昨日もこんな夕立でした。という訳で、小休止で~す。

データ/ケンコースカイメモS・EM-1MarkⅢ・12~40ミリF2.8・36ミリ・ISO1600・f4・30秒・ソフトフィルター使用・2024年7月27日21時20分

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2024年8月 8日 (木)

こぎつね座のコートハンガーCr399

Cr399blog  写真は、こぎつね座のコートハンガーと呼ばれている星の群れです。星座と違って、公式に認められた星の集団ではなく、偶然にあるものに見える星の集団です。そういう星の集まりをアステリズムと呼ぶそうです。

 このコートハンガーには、Cr399というカタログナンバーが付けられています。Crというのは、コリンダーカタログと呼ばれています。このカタログには、500個近い散開星団が登録されています。その中に、アステリズムと呼ばれる星の集団もあります。アステリズムの代表例が、北斗七星です。星の観察を面白くしてくれるものかもです。遊び心があって、星空を楽しめます。

 こぎつね座というのは、はくちょう座の南隣りにありますが、暗い星ばかりで、星座の形はほとんど見えてきません。そのこぎつね座の南の端に、このコートハンガーに似た星の集団があります。6等級以下の星がほとんどなので、肉眼で探すのはどう考えても不可能です。6個の星が一直線に並び、上下に逆立ちしていますが、ひっかけ金具(星が4個)も付いています。まさしく、コートハンガーそっくりです。ほとんど青白い星のようですが、散開星団をつくっているという訳ではなさそうです。

 最初にこの星の集団を記録した人は、10世紀のペルシャの天文学者だったそうです。天体望遠鏡も双眼鏡もない時代に、肉眼で暗い星の並びを見つけたんですよね……なかなか偉い人ですね。観察力のすごさに驚かされます。6等級の暗さの星が見えること自体、とても不思議です。

 ところで、この一週間程、空がぼんやりと霞んでいて、星を見ることが出来ません。おまけに猛暑なので、夜でも熱中症の危険性があります。最低気温が27度、28度なんていうのも、とても不快な感じがします。猛暑がいつまで続くのか分かりませんが、少しだけでも涼しくなって欲しいものです。

 という訳で、冷たい麦茶で一休みします、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・180ミリ3.5マクロ・EOSKissX8i・ISO1600・f5・40秒・ソフトフィルター使用・2024年8月1日21時20分

 

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2024年8月 1日 (木)

ヘルクレス座のM13

M13blog_20240801132101  今年の猛暑は、異常です。毎日毎日35度を超えているようで、直射日光が特別に強烈で、どう考えても、身体によくありません。朝から30度を超えていて、夜の11時頃でも外気温は31度あります。おまけに最低気温が28度ほどなので、どうしようもありません。この暑さは、まだまだ続くんでしょうねえ。

 昨日も、その前の日も、夕方は晴だったので、のんびり機材を玄関先に出して、撮影の準備をしました。北西の空は、雲もなく快晴でした。夜8時頃、極軸合わせをして、暗くなるのを待っていたのですが、どういう訳か、南東の空は雲だらけでした。え…え…何で、何で……という感じで、どうしてこんな感じなのか……。北西の風が吹いていたのですが。結局、この二日間は、雲だらけで何も撮影できませんでした。

 昨日の夜、20分ほど空を観察して、やっと分かりました。北西の風が吹く中、北西の空が晴れていて、南東の空が雲だらけになる理由です。東シナ海から吹いてきた生暖かい空気が、薩摩半島に上陸した時に、雲に変わることが分かりました。ちょうど我が家の上空あたりで、どんどん雲に変わっていくのが観察できました。南東の空のいて座周辺部は、雲に隠れて全く見えませんでした。その日は、いて座の散光星雲を撮影する予定でしたが、何もできませんでした。暖湿気流が、上空で分厚い雲になるのを観察したのは、初めてでした。空の半分が晴れて、半分が雲だらけでした。こういうこともあるんですね。不思議です。

 ところで、写真はヘルクレス座の球状星団M13です。球状星団の中では、トップクラスの美しさです。背景の空の暗さも手伝って、なかなかの眺めです。満月よりは少し小さいのですが、結構な大きさです。球状星団の年齢はとても古く、宇宙の年齢に近いものが多いそうです。50万個もの星がこんな感じで集まっているのがとても不思議です。中心部は一体どうなっているのかな、というのが、いちばんの不思議ですが……。写真の左上隅に、系外銀河NGC6207という銀河も見えています。

 という訳で、今夜は晴れそうなんですが、また雲が出来るのかも……です。そんな訳で、小休止しま~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・KissX8i・笠井マルチフラットナー使用・ISO3200・40秒・2024年7月5日21時20分

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2024年7月25日 (木)

さそり座のアンタレス周辺

Blog_20240725125701 薩摩半島も異常な高温の日々が続いています。海風が吹く緑豊かな田舎でも、猛暑日になっているようで、地球全体が大変だそうですね。去年から、夜も冷房をタイマーをかけて入れています。最低気温が、27度、28度あたりなので、どう考えても、異常です。

 写真は、さそり座のアンタレス周辺です。中央の真っ赤な星がアンタレスです。一等星アンタレスは、7月の下旬の夜9時頃には、子午線を越えて西の空に移動しているはずです。暦の上では、もう夏が終わる頃なのでしょう……ねえ。

 アンタレスは、さそりの心臓付近のようです。地球からの距離は400光年程で、とても近い感じです。大きさが、地球の4万倍ほどもあり、表面温度が3200度ほどの赤色超巨星です。寿命がつきかけている星です。いつ超新星爆発が起きてもおかしくない、そんな感じの星です。アンタレスの周辺には、写真のように星間バスが広範囲に広がっています。

 アンタレスのすぐ西側には、球状星団M4が見えています。北側にも、NGC6144という球状星団も確認できます。この領域は、天の川の中心部に近い所なので、星の密度が高く、背景は星が密集しているところです。

 さそり座からいて座方向には、天の川の特別に明るい輝きが見えます。これからが、天の川を眺めるいちばん良い季節ですが……夜の蒸し暑さに耐えるのも、また大変ですね。

 昼下がりの屋外は気温が高く、カラスもトビもスズメも、姿が見えません。夜になっても、アナグマやタヌキを見かけることはありません。やはり、大変な猛暑なんですね。

 という訳で、冷たい冷たい飲み物で小休止します、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・QBPフィルター使用・ISO800・60秒・2024年7月8日21時

 

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2024年7月18日 (木)

こと座

Nblog_20240718130401  九州南部は、昨日梅雨明けしました。と言っても、暑さ蒸し暑さは何も変わらないので、相変わらずの猛暑です。もう少しすると、カラッとした夏が来るのかも知れません。朝夕が涼しい、昔のような夏が来てほしものですね。

 写真は、トレミーの48星座のひとつの、こと座です。夏の星座が空高く昇る季節になりました。本当は、天の川も見えているのでしょうが、水蒸気が多くて、空がぼんやりしています。写真の左方向が天の北方向です。ちょうど、東の空高く、天頂付近に昇っていく感じの、こと座の姿です。星座線を引いていませんが、とても小さな星座で、形が簡単なので、星座の形はよく分かります。

 一等星ベガは、全天で五番目に明るい星です。右側(南側)に、きれいな平行四辺形が見えます。4個の星の内、南側二つが3等星で、北側二つが4等星です。空が暗い田舎でも、3等星が見えても、4等星を見るのはとても大変です。平行四辺形の北側に、正三角形がくっついている感じです。4、5倍の低倍率の双眼鏡ならば、こと座の全景が見えるはずです。古代の人達は、視力がとても良かったし、空が暗かったので、こんな感じにこと座がくっきり見えたことでしょう……多分。

 次の日曜日が、満月です。満月に向かって、月がどんどん大きく、明るくなっています。それでも、来週後半からは星空が帰ってきて、星々がよく見えるはずです。夏の大三角や天の川も天頂付近に広がって、素晴らしい眺めになるはずです。それを期待して、ノンビリ待つことにします。

 という訳で、冷たいお茶で休憩しま~す。

データ/ケンコースカイメモS・オリンパスEM-1MarkⅢ・40~150ミリf3.5・ソフトフィルター使用・ISO1600・30秒・2024年7月6日21時

 

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2024年7月11日 (木)

へび座(頭)の球状星団M5

 M5nblog 一週間ほど、猛烈に蒸し暑い日が続いています。夜中も冷房が必要になってきました。去年もそうでしたが、今年も異常な蒸し暑さです。梅雨が終わりかけているようですが、もう少しこんな天気が続くんでしょうか……。

 先週から、薩摩半島は夏のような夕空になっていました。雲がとても少なく、青空風の空になりました。この一週間に4日も星空が見えていました。お蔭で、4回も撮影をしました。梅雨なのに、とてもとても珍しいことです。

 写真は、7月5日の金曜日の撮影です。南南東の空に昇ったへび座の頭部分にある球状星団M5です。M5は、5等級の明るさですが、双眼鏡で確認するのは少々難しいかも、です。画像を見る限り、なかなかの眺めです。時々小さな雲が流れるので、露光時間を短くするためにISOは3200にしています。露光時間は40 秒ほどでしょうか。以前にも撮影したことがありますが、何年前かは忘れてしまいました。球状星団は、どれもよく似た姿なので、記憶はとてもあいまいです。

 このM5は、地球からの距離が24000光年ほどなので、結構遠い感じがします。恒星が10万個以上も集まっているようで、とても大きな球状星団のようです。この球状星団の年齢は、130 億年ほどだそうで、最古の星団のひとつなのかも知れない、ということだそうです。

 宇宙は、いろいろ不思議なことがあって、とても面白いですね。球状星団ひとつをとっても、恒星の数が尋常ではなく、ということは、惑星の数も尋常ではないと思いますが……。どう考えても、そこでは、生命体の存在は当たり前のような気がしますが……。そして、砂粒のような惑星に、人間が生きているだけでも、何故か不思議です、よ、ね。

 という訳で、冷たい麦茶で一休みで~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・KissX8i・ISO3200・40秒・2024年7月5日20時40分

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