2017年10月20日 (金)

ペガスス座のM15

M15blog 10月の後半に入っても、薩摩半島は、まだ夏が続いているような天気です。近くの森では、いまだにセミが鳴いています。曇り空でも、トンボやクロアゲハがのんびり飛び交っています。今この時刻でも、隣の空き地の雑草の中では、鈴虫やコオロギが鳴いていて、長い夏になりそうな気もします。

 この写真は、10月9日に撮影したものです。この時期になると、ペガスス座が、天頂付近にのぼります。秋の大四辺形と呼ばれる4つの星が、ペガススの胴体です。そのペガススの頭部の先にあるのが、この球状星団M15です。双眼鏡を使っても、ぼんやりした星に見えるだけで、迫力はありません。

 望遠鏡を使って撮影すると、こんな感じになります。口径の小さい望遠鏡なので、これ以上星を分離できません。それでも、中心付近は、光が飽和状態なので、密度が異常に高いということがわかります。星の数が何十万個か何百万個か、わかりませんが、これだけ密集しているので、中心部にはブラックホールがあるのでは、と言われています。

 球状星団を眺めたり、撮影したりするのは、とても気持ちがいいんですね。それは、ひとつひとつの星が太陽で、そのひとつの太陽の惑星に住んでいるとしたら、どんな風景で、どんな夜空だろうか、と想像してしまうからです。いつまでも、好奇心を異常に刺激し続けてくれます。

 また、もう少し大きな口径で眺めてみます。課題が増え続けているのが、少しだけ気になります。という訳で、我が家はビールの時間です……22時30分ですから。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・笠井0.8倍レデュサー・キャノンKissX7i・ISO1600・60秒・トリミング・2017年10月9日22時頃

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2017年10月12日 (木)

天頂付近の星の流れ

New1ablog 星の軌跡を曲線として記録する方法に、比較明合成という方法があります。これは、とても簡単で、赤道儀も不要です。三脚とカメラと合成処理ソフトがあれば、すぐにできます。おまけに、タイマーリモートコントローラーがあれば、インターバル撮影ができます。そうすると、セットすれば、後は、椅子にもたれて、のんびりとカフェラテでも飲みながら星空を眺めていればいいので、とても楽です。最近では、コンパクトデジカメにも、合成処理までしてくれる機種もあります。

 この画像は、広角レンズでF5.6で60秒露出を65回繰り返したものです。田舎の暗い空なので、80秒でも100秒でも可能だと思います。薩摩半島の田舎では、星がとても明るく写ります。空と周囲がとても明るい都会では、多分3,4秒ほどを繰り返すことになるのでしょうか?

 中央部分が、天頂付近です。北極星も写っていますが、広角レンズ特有のゆがみがあり、楕円曲線風になっています。まあ、これも面白いのかな、と思います。上の方向が東です。明るい星が多いので、何となく賑やかです。これは、天の川の星々です。流れ星も、ひとつ流れています。

 手前の風景を、海や河、田園風景や樹林風景にしてみれば、いい雰囲気の写真になるのかも知れません。また挑戦してみます。

データ/キャノンKissx7i・シグマ10~20・12ミリ・F5.6・ISO1600・60秒・65コマ・比較明合成・2017年5月22日20時頃?

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2017年10月 5日 (木)

笠沙の海

Photo 去年も今年も、笠沙の海に沈む天の川を眺めることはできませんでした。今年は、特に湿度が高く、雲の多い夏でした。来年には、この場所で海に落ちる星々を眺めたいと思っています。 

 笠沙の海について……薩摩半島の最南西端に、南さつま市はあります。さらにその最南西端が笠沙町です。もともと、この地域は、ずーっと川辺(かわなべ)郡と呼ばれていました。明治の初期には、川辺郡という地域は、南の三島村の3島、十島村の10島まで含んでいたようです。

 この笠沙町ですが、東シナ海に突き出ていて、とても自然豊かな地域です。海の透明度がよく、熱帯魚が泳いでいるのを何度か見ました。おまけに、航路がないので、昼も夜も、大きな船を見ることはほとんどありません。小さな漁船が3隻でも見えたら、それはとても珍しいことです。そういう訳で、都会から客人が訪ねてきたら、必ずこの遥かな海を見せることにしています。東シナ海に沈む夕日や天の川は、とても迫力があります。

 写真は、2年ほど前に撮影した、笠沙の海に沈む天の川です。撮影場所は、市立の笠沙美術館です。別名、黒瀬展望ミュージアムです。この美術館の展望デッキが一番見晴らしがいいので、時々星を見るイベントもあります。すぐ目の前に見えるのが、沖秋目島です。この島を真横から見ると、海から姿を現した恐竜に似ているので、きょうりゅう島と、呼ばれることもあります。

 2年前の秋に、この美術館で、星の写真展を開催しました。16回目の写真展でした。星の写真展は初めてのことで、とても重い記憶です。展示スペースから、東シナ海が見えるのがいいんですね。ホットコーヒーを飲みながら、最高にホットする時間です。

データ/キャノンKissX7i・シグマ10~20・ISO1600・F5.6・20秒・2015年9月初旬


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2017年9月28日 (木)

いて座のM20

M20blog このところ、天気予報が当たらないような気がしています。曇り時々雨、なんていう予報の日でも、太陽がさんさんと照っている日もありました。薩摩地方は、天気が変わりやすいので、予報はとても難しい感じもします。雨雲は、移動してくるだけではなく、突然海の上で猛烈に発達することもあるんですね。だから、天気予報は、24時間後までの予報だけを信用することにしています。

 写真は、先週の晴れた夜に撮影したものです。月のない、澄み切った夜空でした。天の川がくっきりと見えて、いて座の星々がよく確認できました。いて座の西部分は、天の川銀河の中心方向なので、銀河の明るさもすごいんですが、この周辺には、散光星雲や散開星団、球状星団がたくさんあります。その一つが、散光星雲M20です。別名が三裂星雲と呼ばれています。暗黒帯が横切っているのでしょうか、3つに分裂しているように見えます。M20のすぐ近くには、M21という散開星団があります。双眼鏡で覗くと、この周辺には、雲のようなぼんやりした光や星のような光の雲がとてもたくさん確認できます。ただ、それほど明るくないので、色は確認できません。

 この日も、裏山でヌエの鳴き声を聞きました。少し遠かったので助かりました。ただ、近くの草むらでは、タヌキかアナグマらしき野生動物の気配を感じました。イノシシや野生の猿ではないのが救いでした。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED70ss・キャノンKissX7i・ISO1600・60秒・トリミング・2017年9月18日・20時30分頃

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2017年9月17日 (日)

りゅう座

Blog 今日17日朝9時頃でしょうか、台風18号が隣の南九州市に上陸しました。昨日も今日も、それほど悪天候ではなく、台風がすぐ近くに来ているという感じではありませんでした。

 いつものように、朝10時過ぎに、徘徊に出かけました。県立の吹上浜海浜公園は休園の為、万ノ瀬川の河口に野鳥観察に行きました。大した風もなく、雨も霧雨なので、のんびり撮影です。台風の影響で、車も人もとても少なく、静かな街中です。それでも、万ノ瀬川の河口には、若者4人が賑やかに釣りをしていました。こんな時に、風雨の中で釣りをしているとは……。と思ったのですが、この自分も、野鳥観察をしているのでした。

 午後の方が、風が強く、台風の雰囲気を感じました。台風が過ぎた後の方が、風はすごいんですね。薩摩半島は、ほとんど被害がなかったようです。

 日没後、空は晴れ渡り、夜空は星空になりました。という訳で、小型の赤道儀を裏庭に持ち出して、星見の準備です。

 北の空のりゅう座の観察です。こんなところにも、星座があったんですね。暗いりゅう座の星座線を引くのが大変でした。くねくねと星座線が、続いています、古代の人は、よく観察したものだと感心しています。確かに、蛇か龍に見えます。

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・シグマ10~20・F5・ISO1600・40秒・ソフトフィルター使用・2017年9月17日20時20分頃


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2017年9月13日 (水)

わし座のアルタイル周辺

Blog 天の川がくっきり見えるときは、双眼鏡ではくちょう座から南のいて座、さそり座方向の銀河の流れを、眺めることにしています。銀河中心部付近の密集した領域もすごいんですが、わし座周辺の輝く星々の眺めも、また感動ものです。星の多さにも驚きますが、背景が少しだけ暗いので、ひとつひとつの星がとてもよく見えます。

 宇宙にある星の数は、地球上のすべての砂浜の砂粒、海中・海底にある砂粒、それらをすべて集めた砂粒の数よりも、想像できないほどはるかに多いと言われています。天の川の星々を眺めていると〈厳かに天を仰ぐかな〉という気分になります。

 写真の、わし座アルタイル付近の眺めは、星の多さを教えてくれます。この画像だけでも、肉眼で見えない星が、数万個あるいは数十万個あるのかな、という感想です。しかし、写っているのは、非常に近い星だけです。地球上を宇宙全体と考えれば(あまり科学的ではありませんが)、写真に写っている星は、玄関先の数メートルの範囲にある星だけかも知れません。

 まあ、それはそれとして、アルタイル付近の眺めはとても素敵です。肉眼で見えるのは、アルタイルを真ん中にした三ツ星、α星・β星・γ星だけです。100ミリのマクロレンズで撮影したのですが、カメラレンズもよく写るんですね。三ツ星のすぐ北側には、暗黒星雲があります。星がなくて、暗黒地帯なんですが、本当はガスとちりが広範囲に広がっていて、後方の星の光をさえぎっているようです。この暗黒星雲にも、B143という名前がついています。

 台風が近づいているようですが、薩摩は、まだまだ蒸し暑い夏が続いています。ビールを飲みながら、秋の虫の音を聞きながら、のんびり書いています。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D(改造)・マクロ100ミリ・ISO1600・F4.5・75秒・2017年9月9日20時40分頃

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2017年9月 7日 (木)

はくちょう座β星アルビレオ

Blog はくちょう座のβ星アルビレオを、望遠鏡で初めて眺め、撮影しました。はくちょうの尻尾が1等星デネブで、頭の先がアルビレオです。ずーっと気になっていた星です。

 はくちょう座では、4,5番目に明るいんですが、昔からβ星と呼ばれています。このアルビレオは、二重星です。明るい方が、黄色で3.1等星、暗い方が青い輝きの5.1等星です。二重星と言っても、見かけ上の二重星なのか、連星系をつくっているのか、まだ十分わかっていないようです。

 画像では、上方向が天の北極方向です。
少し露出がオーバーだったのかも知れません。青色がとても弱くて、白っぽく飽和しかけている、かもです。暗い星は、撮影しても色の感じが出ないんですね。

 アルビレオは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の物語に出てくる、白鳥停車場のあたりで描写されています。とても悲しい物語なので、読むのが辛くなる感じです。それでも、何度も読みたくなる物語なんですね。

データ/ビクセンSX2・セレストロン8インチシュミカセ・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO1600・25秒・数コマ合成・トリミング・2017年9月1日21時頃

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2017年9月 1日 (金)

たて座のM11

M11blog さっきまで、月を眺めていました。月齢が10.4の満月に近づいている明るい月ですが、本当は月までの距離が遠いので、小さく見えるんですね。月は楕円軌道を描いているので、大きい時と小さい時を比べると、視直径で2割ほど違うのではないかと思います。

 ところで、この5、6日なのですが、夜になると、今までに聞いた鳴き声でない動物の声が聞こえてきます。懐中電灯を持って裏庭に観察に行くのですが、何者かはわかりません。一度だけ懐中電灯を照らして、後姿だけ見ましたが、詳細は未確認です。外来種のマングースか、それともサルか、あるいは別の野生動物かもしれません。関心はありますが、それ以上は、遠慮しています。

 ところで、画像は、たて座の散開星団M11です。散開星団は球状星団にくらべて星の数がはるかに少ない星の集団です。ただこのM11は、散開星団としては星の数が多い方に入るようです。5等級なので、双眼鏡ならば、結構見えるのでは、と思います。このM11は、わし座のわしのくちばしの先に近いところにあります。この周辺は、天の川の星の密集部分になっているので、星の多さが邪魔をして、かえって見つけにくいかもしれません。6倍の双眼鏡では、球状星団に見えるかも、です。結構美しい姿をしています。

 これらの星のすべてが、惑星を持っているはずですから、生命が誕生している惑星もたくさん存在するはずです。その惑星から、夜空を見上げた時、どんな夜空なのか?とても興味があります。それが知りたいために、星見をしているような気もします。すべて想像の世界ですが、この地球という惑星とサヨナラしないと行くことができないんですね。だから、その日を楽しみにしているんです。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノンKissx7i・60秒・19コマ合成・2017年8月23日20時10 分

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2017年8月26日 (土)

わし座

Blog 薩摩半島では、夏の太平洋高気圧が張り出しているとき、水蒸気が多く、空の状態はあまり良くないのですが、8月の後半からは例外です。夜に雲が流れていても、その雲の隙間のはるか上空は、とても透明度が良くて、星がきれいに見えました。今年は天候異変で、いたるところ異常続きですが、何が異常で、何が正常なのか、よくわかりません。

 この〈わし座〉を撮影した日も、蒸し暑くて、不快指数は最悪でした。風呂上りに外に出た途端に、汗がダラダラ流れてきました。多分、気温30度以上だったのでしょう。それでも、星空はとてもきれいで、暗い星までよく見えました。わし座のアルタイルとすぐ近くにある2つの星、3等星と4等星だと思いますが、この2つの星がくっきりと見えたときは、透明度がとても良いということにしています。

 わし座の星座線も、雑誌や本によって線の描き方が全く違うのですが、この写真の星座線は、英語版のPocket Sky Atlasと同じに描いています。この星座線の方が、わしが天の川銀河の中心に向かって飛んでいるように見えるのでは、と思いますので……。α星アルタイルは、こと座のベガほど明るくありませんが、さそり座のアンタレスよりも明るいんですね。今、知りました。アルタイルは、太陽から17光年ほどの距離なので、宇宙の広さから考えると、ほんの近所というか、庭先で輝いているという感じかも、です。

 わし座のすぐ北に小さな星座ですが、や座があります。〈や〉というのは、矢のことで、暗い3,4等星の5個の星の集まりです。このや座も、トレミーの48星座の1つです。確かに矢のように並んでいます。というより、よくもまあ、こんなところに見つけたものですね。感心します。肉眼でも、2つ3つは見えると思います。

 星空を眺めていると、新しいことをいろいろ発見できます。双眼鏡で眺めると、新しい星の集団を発見したりします。流れ星や火球は、毎回見ているような気もします。人工天体が、1等星のような明るさで夜空をよぎることもたびたびです。おまけに地上では、野生動物がガサガサと歩き回って、猫とは違ういがみ合う鳴き声もします。また時には、アメリカ軍の訓練機でしょうか、海岸線にそって超低空飛行をしますので、その轟音は恐怖ものです。九州の西海岸は、北朝鮮の海岸によく似ていると、新聞で読みました。まあ、いたるところ、賑やかで、忙しない薩摩半島の夏の終わりの夜です。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX7i・シグマ10~20ミリ・ソフトフィルター・ISO1600・F6.3・50秒・トリミング・2017年8月23日21時頃

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2017年8月24日 (木)

いて座のM8

M8blog 散光星雲M8を撮影したのは、1週間ほど前でした。撮影中に、またヌエが鳴き始めたのです。夏の間に5,6回は鳴くのですが、今年は少し多めのようです。裏庭のすぐ奥の林の上でした。「ヌエの鳴く夜は恐ろしい」と言われていますが、そのとおり、その場から離れて、しばらく様子見です。実態は分かっているのですが、やはり恐ろしい鳴き声ですね。あちこちの木々の高い枝を渡り飛び、昔から老婆が死に際に叫ぶ最期の声に例えられていますが、確かに、そのような感じです。大人でも、怖くなりますので……。

 まあそれはそれとして、この散光星雲M8は、冬のオリオン星雲と比べられる有名な星雲です。毎年、眺めては撮影しています。大きさも、満月の2,3倍ほどで、肉眼でもはっきり確認できます。明るい天の川の中でも、ひときわ輝いていますので、双眼鏡でもすぐに探せると思います。広範囲に広がる星間ガスを後ろのとても明るいたくさんの恒星が輝かせています。新しい星が、次々と誕生している空間です。それでも、この辺りは太陽系からとても近い領域です。後ろのはるか彼方の銀河の星々は、遠すぎて全く確認できません。宇宙の広さ・巨大さを、推測できる領域です。

 天の川も、夜12時を過ぎると、西側に傾いてしまいます。夏の終わりが近いのですね。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・笠井0.8倍レデューサー・キャノン60D(改造)・ISO1600・50秒・トリミング・2017年8月16日21時頃 

 

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