2021年9月16日 (木)

わし座の暗黒星雲B142とB143

Blog_20210916192101  9月の中旬ですが、天の川はまだまだ天頂付近で、明るく輝いています。薩摩半島の西側では、西の空が最も暗くて、星見にはとても適しています。東の方向は、錦江湾周辺の街明かりが結構目立つので、空の暗さはイマイチです。という訳で、子午線を越えて、西側の東シナ海方向に傾きかけた星空を、最適としています。

 写真は、わし座の1等星アルタイルの近くにある暗黒星雲です。この撮影も、ちょうどアルタイルが子午線を越えて、西側に傾き始めた頃です。わし座は天の川の中にあるので、星々の海の中で輝いています。アルタイルの北西3,4度のところにある暗黒星雲です。上(北側)の方がB142、下(南側)がB143です。このBナンバーというのは、アメリカの天文学者バーナードがつくった天体カタログなので、Bナンバーになっているようです。ちなみに、バーナードカタログには、暗黒星雲などが、300個以上登録されています。暗黒星雲というのも、19世紀の頃には、星々の隙間から遠い暗黒の彼方が見える、といった意見が多かったようです。確かに、初めて眺めるとそんな感じもします、ですね……。何故か不思議で、隙間から遠くが見えているようにも見えます。その当時は、宇宙の覗き穴……なんていう人もいたそうです。しかし、それは星々がない隙間ではなく、星間ガスや塵があって、後ろの星の光を隠しているということが分かったようです。

 ところで、撮影の後、6倍の双眼鏡でこの周辺を眺めてみたのですが、この暗黒星雲は確認できませんでした。双眼鏡でも見えるらしいのですが、またの機会に覗いてみます。暗黒星雲で有名なオリオン座の馬頭星雲などは、何となくガスと塵の塊のように見えますが、このB142とB143などは、何も知識がなければ、やはり〈宇宙の覗き穴〉に見えてしまいます。そういう意味では、宇宙はとても不思議なもの……だったようです。今でも、不思議だらけ、ですが……。

 今夜は月が見えていて、快晴とは言いませんが、木星と土星も見えています。昨日も今日も雨と曇りの予報だったのですが、天気予報は全く当たらず、今日一日雨なしの晴れの天気でした。まあ、その内に雨も降るでしょうが……。

 という訳で、今夜はYEBISUビールを飲みながら、のんびり月でも眺めてみます。

データ/ケンコースカイメモS・ボーグFL55・EOS60D(改造)・ISO3200・20~30秒・トリミング・2021年9月9日21時50分

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2021年9月 9日 (木)

いて座の散光星雲 M8とM20

M8m20blog_20210909141101  先週UPした銀河中心部にも写っている、いて座の散光星雲M8とM20です。写真下方のM8は特別に大きな星雲で、満月の2倍ほどあります。星々の海の中ですが、明るいので肉眼でもとてもよく見えます。M8は、別名干潟星雲と呼ばれていて、人気の高いメシエ天体です。星見を始めた人が最初に眺めたり撮影したりする、特別に目立つ天体です。オリオン座のオリオン大星雲やアンドロメダ星雲のようなもので、肉眼でも見えることから、それをきっかけに、天体に興味を持つ人も多いと聞いています。干潟星雲と呼ばれる理由は、ちょうど海の中にできた島のような感じに見えること……そういうこと、らしいです。肉眼で見えるというのは、特別な存在です。神戸から鹿児島の片田舎に引っ越してきて、初めてアンドロメダ星雲を観たことがあります。その時の感動は、なかなか忘れることが出来ません。生の光を見ているという、リアルさと臨場感でしょうか……。

 一方、写真上方のM20の方は、とてもくっきりしていますが、やや小さく、迫力はイマイチです。散光星雲の赤っぽい光は、可視光線ではないので、肉眼では見えないようです。このM20の愛称の三裂星雲というのは、明らかに星雲自体が3分裂4分裂しているように見えるところからきています。確かにそんなイメージで、正解かも、ですね……。このいて座周辺は、散光星雲や散開星団、さらに球状星団があちこちにあり、双眼鏡で覗いても、とても楽しめる領域です。この写真でも、散開星団や球状星団がたくさん写っているはずです。

 この撮影には、EOS60Daを使いました。このEOS60Daというのは、天体写真用につくられたデジカメですが、もうすっかり昔の懐かしいデジカメになりました。それでも、結構写りが良くて、まだまだ使えるような感じがします。ただしノイズが多めかも、です。

 まあ、そんな感じで夏の星々を楽しんでいるのですが、夏の終わりを感じ始める今日この頃です。夜10時ごろには、さそり座が東シナ海に沈みかけています。夏の大三角も、子午線を越えて西空です。東の空には、ペガススの四辺形が空やや高く昇ってきました。夜空は、もう秋の星空になっているかも、です。いつものことですが、時の経つのは……何と速いことか……。

 今はまだ明るい夕方前ですが、今夜は晴れそうなので、のんびり星空を眺めてみます。という訳で、冷たい麦茶で小休止でーす。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・EOS60Da・ISO3200・90秒・20コマ合成・2021年7月29日22時

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2021年9月 2日 (木)

天の川銀河の中心部

Blog_20210902184901  今年くっきりとした天の川を観たのは、例年よりも遅く、7月の最後の週でした。天候異変で、梅雨が1ヶ月早くやって来て、1ヶ月早く終わったのですが、水蒸気が多くて、晴れた星空を観ることがなかなか出来ませんでした。水蒸気が多いと、九州各地で大雨になって、被害が出てしまいます。それに比べたらとても小さなことですが、春から7月までの天候異変で、レンズ3本にカビが生えてしまいました。他にファインダー1本にも、カビ発生です。湿度が80%から90%の日が何週間も続いては、当然かも、でしょうか……。汗かきの人間には、早く冬が来て欲しい、というのが今の望みです。

 写真は、いて座の一部分で、天の川銀河の中心部付近です。密集した星々が写っていますが、確かに川のように見えます。この写真だけでも、おそらく10万個ほどは写っているのでは、と思いますが……(本当は100万個ほどかも)。写真右側中央あたりに、散光星雲M8が見えます。その北隣に、同じく散光星雲M20と球状星団M21が見えます。この周辺は、星の光がわずかに少ない(少ないというよりも、本当は星間ガスやチリが多いので、後ろの星の光が見えないだけですが……)ので、M8、M20、M21は、とてもくっきりとしていて、なかなか見ごたえがあります。写真左側には、球状星団M28、M22が見えます。M22はとても明るく、5等級なんでしょうか、肉眼でもはっきり確認できます。双眼鏡で眺めると、確かに〈星々の海〉のごとく、とても素敵な光景です。いつ眺めても、感動モノです。銀河のことを、英語では、Galaxy(ギャラクシー)というようですが、これまた余韻の残る言葉です。

 薩摩半島の片田舎では、確かに一年中天の川が見えます。夏と冬は南北に、秋は北の空高く東西に流れています。春は低い空を一周するように流れているので、地平線が見えるところでないと、天の川は見えないかも、です。まあ、そんな訳で、のんびり天の川を眺める旅もしたいのですが、まだまだそんな時期ではなさそうですね。

 という訳で、コーヒーブレイクでーす。外は、雨が降る前の、湿っぽい空気です。また梅雨空に戻ってしまう感じです、当分……。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・100ミリF2.8・EOS60D(改造)・ISO1600・f4・40秒・2021年7月28日22時

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2021年8月26日 (木)

りゅう座

Blog_20210826190201  私事ですが、昨日新しいノートパソコンを買いました。8年ほど使っていたノートPCがWindows8.1で、2,3日前から、強制終了も出来なくなってしまいましたので、仕方なく買い替えでした。電気店で、性能と値段を考えると、まあこのPCかな、というのを見つけました。電源が入っていなかったので、お店の人に電源を入れるように頼んだところ、電源を入れると、所有者の個人認証画面になるので、入れられません、と言われました。そういうことか……確かにリカバリー済、展示品、現品限りと書いてありました。まあ、仕方ないか、という思いで購入しました。定価は20万円以上でしたが、購入価格は4割引きでした。レジカウンターで、店員の人が丁寧にホコリを払い、本体をきれいに掃除しているのが、何故かとても印象的でした。

 ノートPC も時の流れで、どんどん変わっていくんですね。新しいノートPC で驚いたのが、先ず外部インターフェイスで、(昔から使い慣れていた)USB-Aタイプの挿入口が1か所しかありません。他はほとんどUSB-Cタイプです。次が重さとバッテリー駆動時間です。13.3インチですが、重さは900グラムほどで、駆動時間は20時間余りです。これにはとても驚きました。これならば、夜に外に持ち出すのがとても楽になるかも、というのが最初の希望でした。まあ、そういう訳で、世の中の進歩も時にはとてもいいこともある、というのが感想です。

 話は変わりますが、写真は北の空。北極星の上というか、南方向に、りゅう座があります。2等星が1つだけで、他は暗い星ばかりで、肉眼では、星座の形は全く見当もつきません。夏の星座で、トレミーの48星座のひとつです。こんなに暗い星が、よく見えたものです。おまけに竜の形に星々をつなげて、星座にしています。ちょうどこぐま座を取り囲むような形です。ギリシャ神話では、百の頭をもつ竜ラドンだと言われています。この竜も、勇者ヘルクレスに殺されてしまったのでしたか……。

 ところで、このりゅう座には、毎年1月に極大を迎えるしぶんぎ座流星群の放射点があることで有名です。しぶんぎ座流星群のことを、りゅう座流星群と呼ぶこともあるようです。しぶんぎ座というのは、100年ほど前になくなってしまって、今はありません。それにしても、暗い星座で、晴れた夜でも、りゅう座の全体像を見ることは出来ません。肉眼で見える星は、たった1つだけですが、実際は、6等星より明るい星が、150個以上もあるそうで、昔の人はそれらの星が全部見えたのでしょう。何と明るい北の空だったことか……想像も出来ません。

 今夜も曇り空で、見えるのは南東の空に昇っている木星だけかも、です。この3週間は、ほとんど星空を眺めていません。晴れた星空を、のんびり待つことにします。という訳で、小休止して、裏庭散歩でーす。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20ミリ・F2.8・EOSKissX8i・f4.5・30秒・ソフトフィルター使用・2021年7月26日21時

 

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2021年8月19日 (木)

へびつかい座の双子の球状星団 M10とM12

M10-m12blog  写真は、へびつかい座にある球状星団M10とM12です。へびつかい座は、さそり座のすぐ北側にあります。天の川をかすめていますが、特別に目立つ星の並びがないので、星座の形を探すには、とても苦労します。さそり座がとても目立つので、夏の星座としては、脇役かも、です。へびつかい座の、へびつかいオジサンのお腹のあたりにあるのが、この二つの球状星団です。 

 写真左下(南東側)がM10で、右上(西北側)がM12です。長方形視野の対角線が8度ほどなので、今使っている日の出光学製のヒノデ6×30という双眼鏡で眺めた感じになっています。双眼鏡で眺めると、写真のようにクリヤーではないのですが、球状星団がぼんやりとした雲のような光に見えます。双眼鏡では、星々が分離したようには見えませんが、写真では、周辺部がわずかに分離しているように見えます。双眼鏡の方がやはり臨場感がありますが、写真は写真で、球状星団の様子が分かります。撮影したレンズは、ボーグの55FLです。APS-Cに換算すると、300ミリほどです。この感じだと、それぞれを拡大しようと思えば、どうしても800ミリ以上が必要な感じです。

 ところで、この二つの球状星団は、大きさ、明るさがとても似ていて、双子のように見えます。地球からの距離も、M10が14000光年で、M12が16000光年程です。おまけにM10とM12の距離が、3500光年程ととても近いので、同じ町内会同士というイメージです。やはり双子かも……です。そうなると、二つの球状星団ができたのも、同じ時期で、同じ過程でできたような……想像ですが、そんな考え方も出来ます。もちろん、二つとも我が銀河系内の星団なので、太陽系にも少しは影響を与えたのかも知れません。

 6、7倍の双眼鏡で眺めて、球状星団が二つ同じ視野に入るというのも、とても珍しいのでは、と思います。他にそういう経験がないので分かりませんが、多分へびつかい座のこの双子だけかも知れません。その意味では、双眼鏡で楽しめる、とても素敵で貴重な光景でしょうか……。このM10もM12もシャルル・メシエの発見ですが、それが何と1764年の発見というから、最後に驚いてしまいます。1764年と言えば、日本では明治維新からさらに100年も前ということです。そんな時代に、望遠鏡で星団を眺めて、天空の座標を記録していたというのが……とても凄いことです。ヨーロッパがどんなに先進国だったか、というのが想像できますが、同時に強烈な驚きです。

 という訳で、麦茶で小休止しますが、麦茶の次は、YEBISUビールなんですね、いつも。

データ/ケンコースカイメモS・ボーグ55FL・EOSKissX8i・ISO1600・55秒・2021年7月28日21時

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2021年8月12日 (木)

夏の大三角

Blog_20210812185101  先週は4日連続で晴天が続き、素晴らしい夜空を楽しめました。が……、8日日曜日に、台風9号が枕崎に上陸してから、天候が一変しました。曇り空が2,3日続いた後、真夏の秋雨前線の登場です。曇りのち雨、雨のち雨なんていう真夏の梅雨になりました。西日本は至る所、大雨洪水警報だらけです。こんな天気がお盆の頃にあったような、なかったような、よく分からない異常気象です。新型コロナの感染拡大とのダブルパンチです。世界的な温暖化と異常気象で、この先の21世紀の地球はどうなるのか、何となく不気味です。

 ところで、夏の夜空と言えば、やはり天の川と夏の大三角でしょうか。お盆の頃、夜10時頃には、夏の大三角が天頂付近に昇ります。秋の星座カシオペヤ座も北東の空に昇り、そこから西空に傾きかけたさそり座方向に流れる天の川を、のんびりと眺めることが出来ます。その流れの中にある、夏の大三角はとても見ごたえがあります。写真は東向きに撮影した大三角です。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ、この3つの星でつくられる三角形は特別に目立つ存在です。中でも、ベガはとても明るい1等星なので、非常に目立ちます。写真でも確認できますが、ベガのすぐ南東側にある平行四辺形が見えます。南寄りの2つは3等星で、北よりの2つは4等星です。この平行四辺形を眺めると、その日の大気の状態が分かります。4個の星がくっきり見えるときは、大気の状態がとても良い、ということです。と同時に、自分の視力検査にも使っています。暗い4等星の2つが見えるときは、視力は1.0以上はあるということです。両目の適当な視力検査ですが、結構確からしいというのを、どこかで聞いたことがあります。

 はくちょう座だけ、星座線を引いています。白鳥が羽を広げて天の川を南に向かって飛んでいる姿です。はくちょう座はトレミーの48星座のひとつですが、上手いこと羽根を広げている姿に作り上げたものです。何百年という時間がかかったのでしょうが、人間の想像力のすごさに、いつも感心しています。α星はデネブで、アラビア語で鳥の尻尾を意味する言葉だそうです。β星のアルビレオは、白鳥の頭の先にあります。このアルビレオは、二重星として有名です。二重星と言いても、偶然同じ方向に見える見かけの二重星です。オレンジ色の3等星のすぐそばに青白い5等星の星がくっついています。昨年は、この二重星を撮影しました。さすがに小さな口径では確認できませんでした。8インチのシュミカセでの撮影でした。写真を眺めても、なかなか美しい光景です。この二重星をさらに有名にしたのが、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」です。〈……青宝玉(サファイアと黄玉(トパーズ)の大きなすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました……〉。銀河鉄道というのは。天国(?)に向かう夜行列車が走る鉄道なんでしょうか……。本当は悲しい物語なのですが、何故か、悲しさを感じさせない物語になっています。この夏に、また「銀河鉄道の夜」を読んでみます。

 外は、生暖かい風が吹いています。また、雨が降りそうな感じです。秋雨が、いつまで続くのか分かりません。まだまだ天の川を楽しみたいのですが、どうなることか……。

 という訳で、曇り空を眺めながら、またまた独りで、YEBISUビールで乾杯します。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・トキナー11~20ミリF2.8・EOS60Da・ISO1600・f4・30秒・2021年8月3日21時30分

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2021年8月 5日 (木)

ヘルクレス座のM13

Blog_20210805185301  私的なことですが、先週の7月30日は、星見を始めた記念日でした。もう9年も前のことですが、いまだにその記憶をかすかに覚えています。天体望遠鏡を買って、最初の観望(ファーストライト)で眺めたのが、ヘルクレス座の球状星団M13だったように思います。ファインダーと星図を頼りに、星々を辿り、やっとヘルクレス座の球状星団を見つけました。低倍率でしたが、とても感動的でした。その夜は、星々の海をあちこち彷徨いながら、星々の輝きを眺めるだけで、感動モノでした。

 写真が、その球状星団M13です。天体望遠鏡では、ここまでくっきり見えませんが、臨場感は100%です。このM13は、天の川から離れているので、密集した星々のコントラストは最高です。数十万個の恒星が密集していて、とても不思議な光景で、この世の不思議そのものです。大気の状態が良ければ、肉眼でも見えると言われていますが、薩摩半島の暗い夜空でも、いまだ見たことはありません。明るさが5.7等級ほどなので、肉眼では、少々無理のような気がします。今まで肉眼で見えた球状星団は、いて座のM22とケンタウルス座のオメガ星団だけです。8月の上旬の夜9時ごろには、天頂付近に昇るので、とてもくっきりなんでしょうが……。双眼鏡で眺めるのであれば、どうしても寝転んで眺めるしかありません。

 真夏の猛暑が続いていますが、東シナ海に近いこの薩摩半島も夏真っ盛りという感じです。それでも、夕方ごろには、わずかな涼風が吹くので、何とか我慢できています……。今夜も晴天です。全天、雲の気配がないので、夜は……快晴のち快晴のようです。20時を過ぎないと暗くならないので、少々時間待ちしています。このところ、晴天が続いていて、星見をするには、最適な天候です。夜空の透明感もとてもよく、気分はGOOです。しかし、時々突然雲が流れてくるので、要注意です。週末は台風が近づくので、曇り空かも、です。

 という訳で、裏庭で、星空散歩をしてきます。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissx8i・ISO1600・40秒・2021年7月26日21時50分

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2021年7月29日 (木)

ヘルクレス座

 Blog_20210729144001 梅雨明けの夏の星空での、最初の星座写真です。梅雨が長かったので、本当に久しぶりの撮影・観察になりました。夏の最初の星座は、もうすっかり天頂付近に昇っているヘルクレス座でした。夏の大三角形も、結構高く昇っていて、もうすっかり真夏です。薩摩半島では、4月の下旬から春ゼミが鳴いていましたが、今は本番の夏のシャーシャーゼミです。季節の移り変わりを、五感で感じる今日この頃です。

 写真が、ヘルクレス座の全景です。明るい星が少ないので、星座としての迫力はイマイチかも、です。南を向いて眺めると、ヘルクレス座は逆立ちした状態で昇ってきます。ヘルクレス座の南には、へびつかい座が昇っていますが、ヘルクレスとへびつかいはちょうど頭を突き合せた状態で昇っています。星座絵図で見ると、上手いことそれぞれが素晴らしい人物絵図になっています。写真には、すぐ東側のこと座も写っています。ヘルクレス座は、トレミーの48星座のひとつで、とても有名な星座です。ギリシャ神話に出てくる古代ギリシャ・地中海では、一番の勇者です。もう一人の勇者ペルセウスという人物もまた有名ですが、このペルセウスはギリシャを中心として活躍したようです。ヘルクレスは、大神ゼウスとミケーネ王妃アルクメネーの間の息子ですが、母親のアルクメネーは、勇者ペルセウスとアンドロメダ姫の孫にあたるそうです。人物のつながりがとても面白く、さすがギリシャ神話です。

 ところで、このヘルクレス座には、全天で一番美しいと言われている球状星団M13があります。暗闇を背景にして浮かんでいる球状星団の輝きが、とてもいい感じかな、と思います。次はこのM13を撮影する予定です。満月を過ぎて、やっと夏の深い星空がやって来ました。天の川も、そろそろ天頂近くで輝き始めたようです。この2週間ほどが、月明かりもなく、星見には最適です。ただし、天気のことは予想がつきませんが……。

 という訳で、まだまだ夕方前ですが、今夜の撮影のために少しだけ準備をしておきます。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20F2.8・EOSKissX8i・f4・30秒・ソフトフィルター使用・2021年7月12日21時30分

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2021年7月22日 (木)

さそり座のアンタレス周辺

Blog_20210722193501  夏の星座が、天頂近くに明るく見えるはずなんですが、天気の具合で、なかなか上手くいきません。夏の大三角も、曇り時々晴れ……なんていう日には見えたりするのですが、それ以上は望めない空です。梅雨が明けても、夏らしい青空も、さわやかな夏風も吹きません。何となく、梅雨の続きのような空模様です。写真は、梅雨明け翌日の夜に撮影したさそり座のα星アンタレス周辺です。この日の夜も5時間ほど晴れただけで、やがて曇ってしまいました。月の姿は雲に隠れて、満ち欠けもなかなか眺めることが出来ません。薩摩半島では、台風の影響で雲ばかりで、さっきも一雨降りました。北の大地北海道で猛暑日とは、驚きです。今年は、日本列島が南へ5度以上移動したような感じかも、です。

 ところで、アンタレスは6月頃から雲の隙間の南東の空に見えていたのですが、今では夜9時ごろには、もうすっかり子午線を越えて西の空に傾きかけています。季節の移り変わりが、とても早い感じがします。赤色超巨星アンタレスは相変わらず、赤い輝きで、とても目立つ星です。もう少し赤く輝く星間ガスが写っていればいいのですが、なかなか上手くいきません。この周辺を撮影するときは、いつもボーグの55FLなんですが、露出時間が不足しているのでしょうか、画像がイマイチという感想です。それなりのフィルターを使った方が、いいような気もします。

 アンタレスのすぐ右側(西)に球状星団M4が見えます。このM4は5等級ほどの明るさですが、肉眼で確認するのは少々無理な感じです。アンタレスのすぐそばにも、もう一つ球状星団らしき光も見えています。写真左上あたりには、暗黒星雲らしき黒い領域も広がっています。この周辺は天の川銀河の中心部に近いこともあって、星雲や星団が数多くあるところで、双眼鏡で眺めるととても楽しめる領域です。

 本当は、今夜あたり満月に近い月が明るく輝き、南の空に昇っているはずなんですが、やや分厚い雲に隠れて、わずかな明かりが確認できるだけです。もやーっとした、まるで大きな球状星団のような輝きです、不思議ですが……。明かりのない暗い夜空は、ちょっぴり寂しい気もします。夏は、やはり、澄み切った青空と満天の星々が必要ですね。まあ、もう少しのんびり待つことにします、です。という訳で、裏庭散歩してきます。

データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・ISO1600・30秒・2021年7月12日20時50分 

 

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2021年7月15日 (木)

おとめ座銀河団 マルカリアンチェーン

 Blog_20210715193101 今日の午後、薩摩半島は大荒れの天気でした。まだ7月ですが、今年最強の雷雨でした。警報級の雷雲が、北薩摩の方から南へ南下してきて、東シナ海に抜けました。雷もすごい時は、バリバリ……バリバリと本当にすさまじい迫力です。夜になって、また次の雷雲らしきものが東方面から近づいています。夜にもう一度、雷雨かも、です。梅雨が明けたと言っても、当分はこんな天気が続くのかも知れません。

 ところで、写真は、おとめ座銀河団の中央付近のマルカリアンチェーン(マルカリアンの鎖)と呼ばれているところです。15個ほどの系外銀河が弧を描いているような感じで、この眺めも宇宙の不思議さでしょうか……。その内いくつかは局部銀河群をつくっているそうですが、そのほかの銀河は偶然同じ方向に見えているだけだそうです。銀河までの距離は、近くて6500万光年程だそうで、どう考えても遥か彼方ですね。その鎖の中に、Mナンバーの銀河が二つあります。M84とM86です。この二つの銀河は特別に大きかったようで、小さな望遠鏡でも確認できたのでしょう。もう一つメシエ天体のM87という楕円銀河が、画面左下に見えます。この銀河は、ウルトラマンの故郷の銀河だと言われています。でもこの銀河を一躍有名にしたのは、2019年にブラックホールの存在を確証した写真です。銀河の中心部にブラックホールが存在することを、歴史上初めて撮影して確かめたことです。そのブラックホールも超大質量のブラックホールだそうで、これまた、大変な驚きでした。という訳で、マルカリアンチェーンを撮影するときは、この楕円銀河M87も入るようにしています。この構図がいちばんGOOな感じでは、と思います。

 いつの間にか、春の星々も子午線を越えて西空に移動していきました。もうすっかり夏の星空ですが、夏の星座も曇り空の日が多くて、眺めることもまだまだ出来ていません。夏の天の川をのんびり眺めるのも、もう少し先になるかも、です。梅雨が終われば、あっという間に夏が来たような記憶ですが、今年は特別な梅雨だったのでしょうか……ねえ。

 という訳で、今夜は冷たいYEBISUで、乾杯します、でーす。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・EOSKissX8i・ISO1600・90秒・25コマ合成・2021年6月1日21時30分

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