2017年3月16日 (木)

かに座とM44

Photo 3月に入って、まだまだ寒い日もあれば、晴れて太陽光がさんさんと降り注ぐ昼間、車のエアコンを入れなければならないような暑い日もあります。薩摩半島は、そんな感じの場所なのでしょう。市内の南部では、ツバメが飛んでいたそうで、春がすぐそこまで来ているようです。ウグイスの初音も2月の終わりに聴きました。

 左の画像は、春の代表的な星座のひとつ,かに座です。2年前の4月に、一度UPしています。その時は、すぐ近くに木星がありました。今年の木星は、3月現在、となりのとなりのおとめ座あたりを、のんびり移動しているようです。

 かに座をつくる星は、3等星以下の星ばかりで、肉眼で確認するのは大変です。春分の頃は、天頂付近に移動しますが、眺める姿勢には苦労します。それでも、四角形をつくるかにの甲羅辺りには、薄い雲のような光が確認できます。この部分が、M44のプレセペ星団です。散開星団M44を双眼鏡で眺めると、結構美しい眺めです。かにがどちら向きなのか分かりませんが、まるで、かにが身体に卵を抱いているようにも見えます。古代の人もそのように眺めていたのかも知れません。かに座のすぐ南隣には、うみへび座のへびの大きな口が見えます。春の星空には、一等星が三個しかありません。何となく寂しい気もします。

 冬から春まで、まだまだ夜の屋外は寒いので、撮影中は、我が家の裏庭を歩き回らなければなりません。イノシシとアナグマ、タヌキに気をつけて、身体が冷えないように、多分2000歩ほど歩いているのでは、と思います。

データ/ケンコースカイメモS・シグマ50ミリ1.4・KissX7i・ISO1600 ・F4・40秒・2017年2月28日21時48分・ソフトフィルター使用

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2017年3月 6日 (月)

おおぐま座 M81 M82

81blog 3月になると、北東の空におおぐま座が昇ってきます。おおぐま座の南には、しし座が空高く昇り、同じような姿勢で姿を見せるから、結構面白い構図です。共に春の星座ですが、明るい星がとても少ないので、迫力に欠けますが……。

 おおぐま座の周辺を双眼鏡で眺めると、光の雲のような、恒星ではない光が目に入ります。このM81もそのひとつです。愛用の6倍の双眼鏡で眺めていて、星ではない光の雲を発見しました。夜空が暗い田舎だから見えるのでしょう。

 M81は、おおくまの首の後ろあたりにあります。M81は、我々の天の川銀河と同じ渦巻銀河です。その近傍には、M82という不規則銀河があります。画像にしてみると、3つ目の銀河が確認できます。口径の小さなED鏡なので、詳細なことは、確認できません。ただ、M81渦巻銀河には、二本の腕が伸びていることが分かります。また、M82銀河は、特別な銀河のようです。データを調べてみると、M81が衝突して、大きな損傷を受けた渦巻銀河のようです。この宇宙も、結構忙しい、波乱に富んだ、ダイナミックな世界なのですね。

 またの機会に、M82を8インチのシュミカセで覗いてみます。こうなると、自動導入モードが必要かも、です。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノンkissX7i・ISO1600・120秒・20コマ合成・2017年3月4日20時50分頃

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2017年3月 2日 (木)

うみへび座

Blog 冬の星座、オリオン座やおおいぬ座、そしてぎょしゃ座や冬の大三角がくっきり見えるときは、空気が乾燥していて、気温がとても低いということを意味しています。だから、寒さに負けず、という気持ちを少しは持たなければ、風呂上がりに3時間も外に出ていることは、それなりに大変なんですね。少し厚めに着込んでも、深々と冷え込む夜は、身体を動かし続けないと足先がしびれてきます。

 2月の最後の28日に、うみへび座を初めて眺めました。隣には、青い目の小犬が輝いています。プロキオンです。宮沢賢治の「星めぐりの歌」に出てくるへび座です。……あをいめだまのこいぬ ひかりのへびのとぐろ……宮沢賢治が、日蓮宗の熱心な宗徒だったとは知りませんでした。

 うみへび座というのは、とても広い星座です。頭が昇ってから尻尾が昇るまで、5,6時間ほどかかるようです。画像は、頭部から首の下あたりかも、です。α星コルヒドレは2等星ですが、暗い星です。春の星座は、冬の星座に比べると、とても暗いという感じがします。この画像では、上が北極星方向です。うみへび座のすぐ近くにしし座もあるのですが、あまり目立ちません。

 うみへび座を眺めながら、宮沢賢治の星めぐりの歌を、少しは覚えて、歌えるようになりました。「銀河鉄道の夜」を一度観賞したいという気にもなります。

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・シグマ35ミリF1.4・ISO1600・F4・30秒・2017年2月28日21時10分頃

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2017年2月23日 (木)

ふたご座のM35

Bloga 二月の下旬の夜8時ごろになると、オリオン座やおうし座などは、子午線を越えて、西側に移動していきます。ふたご座も夜9時頃には、天頂付近に昇ってきます。双眼鏡で真上の空を眺めるのも一苦労です。夏なら、庭に敷物を敷いて、寝転がりながら眺めることもできますが、冬のこの時期にはできません。望遠鏡のファインダーで探すのも大変です。アクロバットのような、軟体動物のような、異常な姿勢をしなければなりません。これが、とてもつらいところです。

 ふたご座の二人が地球の方を見ているとして、右側のカストルの左足の足先に、散開星団M35はあります。天頂付近を眺めると、ぼんやりとした小さな雲のような光が確認できます。双眼鏡なら、よりはっきりといくつかの星を見ることができます。もちろん田舎の澄み切った暗い夜空でしか見えませんが……。

 左の画像が、M35です。M35のすぐ南にもう一つの散開星団NGC2158があります。これは肉眼では見えませんが、画像にすると、小さく密集した星々が確認できます。球状星団のように見えますが、密集度が非常に低く、星の個数がとても少ないのでしょう。共に天の川銀河の中にある隣同志ですが、M35までの距離が2800光年で、NGC2158までの距離が16000光年ですから、結構離れた宇宙空間にあります。それでも、地球から見ると、近所なのでしょうか。

 大きな星団や星雲を眺めるときには、双眼鏡がとても役に立ちます。望遠鏡は、低倍率で眺めようとしても、その方向に向けるのが大変です。倍率は低いですが、双眼鏡はとても簡単で、すぐに眺められます。6倍から8倍程度の明るい双眼鏡がいちばんです。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO1600・90秒・トリミング・8コマ合成・2017年2月21日20時50分頃

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2017年2月14日 (火)

月齢16.1の月

Bloga 5日ほど続いた寒波がやっと終わりかけて、星空が戻ってきました。でも、まだまだ夜は寒いんですね。真冬の庭先は、やっぱり冷え冷えです。それでも、日が暮れると、夕食後の散歩をします。この時期、金星がとても明るく、西の空に輝いています。日没後30分もすれば、1等星以上の星や、2等星の明るい星が確認できます。一日に1度ほど西側に移動するので、公転している地球を実感できます。

 左の写真は、月齢16.1の月面です。満月過ぎの月を撮影したのは、これが初めてです。時々気になっていたのですが、月の東の端はどうなっているのかな、という疑問です。夜は、12時に就寝なので、下弦の月などは見たこともありません。

 という訳で、21時頃、東の空に昇った月を眺めました。黄色っぽい色の月でした。昇りかけた月は、結構いい感じなのですが、いちばん大気の状態が悪い時なんですね。望遠鏡で眺めても、ゆらゆらと陽炎のように揺れ動いていました。撮影となると、もっと大変です。ほとんどピントを合わせることができません。

 右方向が、太陽の昇る方向なので、東です。満月から2日目、欠け始めている月面です。東のやや北側に、クレーターのようなとても大きな台地があります。これはクレーターではなく、「危機の海」と呼ばれている平原です。他にも、結構大きなクレーターが確認できます。5,6個の海が確認できますが、中央のいちばんの大きな海が「静かの海」です。アポロ計画で、人類初の月面着陸が実現した平原です。

 月面を眺めるのも、結構楽しいものです。クレーターの外輪山の影がどんどん変化していくのが分かります。月を眺めているだけで、宇宙のすべてが動いていることを、理解できるのでは、と思います。

データ/ビクセンGP2・8インチシュミカセ・レデューサー使用・キャノンKissX7i・ISO1600・絞りオート・2017年2月13日21時頃

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2017年2月 3日 (金)

石垣島の星々

Blog コテージのテラスの庭から、カメラが見た星々です。亜熱帯の樹木が茂っている庭先で、三脚なしの、自由雲台だけで撮影したものです。小さなテーブルを利用して、何とか画像にしました。

 露光時間60秒、80回の撮影です。リーモトコントローラーがあれば、簡単に撮影できます。撮影中は、テラスでビールを飲みながら、ホー……ホー……となくフクロウや名前も知らない野鳥の鳴き声をのんびり楽しむことができます。

 ここは天国のようだな、なんて思いながら、ひとりで時間の流れに身を任せれば、何十年も昔の旧友たちの笑顔が浮かんでくるから、不思議です。とてもリラックスしているのが、自分でもわかるんですね。夜空に輝く、オリオン座やシリウスがとても明るく光っていました。大気の透明度がとてもいいのでしょう。星々の明るさが2等級ほど明るく見えました。

 もしも次に住むとしたら、石垣島しかないような感じです。それほど、魅力的な八重山の石垣島です。

データ/キャノンKissX7i・シグマ11~20F2.8・ISO1600・F5.6・60秒・80コマ・比較明合成・2017年1月29日


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2017年1月31日 (火)

石垣島から見るカノープス

Blog 1月27日(金)から、三泊四日の予定で石垣島にいってきました。予定は予定だったのですが、実際は四泊五日になりました。というのは、30日の夕方、帰りの那覇空港で自衛隊機がパンク故障を起こして、滑走路閉鎖ということになりました。2時間ほど、空港は全く機能せず、ということになって、仕方なく那覇市内で一泊でした。その時思ったのですが、いさという時、那覇空港にある海・空・陸の自衛隊は、本当に機能するのだろうか、ということでした。平和な時代が長く続くと、こんな感じになるのでしょうかねえ。まあ、僕が心配することでもないようですが……。

 石垣島の川平(かぴら)の半島のいちばん先のホテルに泊まりました。ホテルといっても、一戸建てのコテージだったので、亜熱帯の雰囲気を満喫できて、とてもいい感じでした。テラスに出ると、南の島の樹木の上に星が瞬き、夜中じゅう、フクロウがすぐ近くのヤシの枝で鳴き続けているのでした。空には、星々がとても明るく輝いていました。

 写真は、部屋のすぐ前の海から見た、南の空です。初めて、りゅうこつ座のカノープスを見ました。全天でシリウスに次ぐ明るさの星です。オリオン座と、その南で輝くシリウス、そして山際低くカノープスが輝いていました。予想はしていたのですが、感動ものでした。

 石垣島は、今回で3回目です。いちばん好きな南の島です。明るいコバルトブルーの海は、時の経つのを忘れるほど美しい眺めです。

デーダ/キャノンKissX7i・シグマ11~20ミリF2.8・ISO1600・F4・オート・2017年1月27日20時頃 

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2017年1月18日 (水)

オリオン座バーナードループ

C16 薩摩半島も、まだまだ寒い日が続いているのですが、日の入りが遅くなり、夕方6時過ぎまで、明るさが残っています。日没後、晴れていれば南西の空に金星が輝き始めます。-4等級からー5等級の明るさなので、1等星の100倍近い明るさなのでしょう。これから2月上旬にかけて、まだまだ明るく輝くようです。

 ところで、左の写真は、バーナードループと呼ばれている、オリオン座の散光星雲です。50ミリレンズで撮影して、トリミングしていますが、その巨大さにはとても驚かされます。中央に輝くオリオンの3つ星やオリオン星雲がとても小さく見えます。

 このバーナードループと呼ばれている散光星雲は、200万年前にオリオン星雲近くで起こった超新星爆発によって、飛び散った水素ガスなどが、若い星の紫外線を浴びて今も赤く光っているということのようです。200万年前の人間は、その巨大な光を見たことでしょう。非常に淡い天体なので、特殊なフィルターを使わないと見ることはできないようです。写真は、他の星雲の階調やグラデーションを無視して、カチカチに仕上げています。それで、やっと散光星雲の姿をとらえることができました。本当は、もっと広範囲に、淡い光は広がっているようです。

 1月中旬の夜10時を過ぎると、東の空には、しし座やおおぐま座が昇ってきます。春が近づいています。星空は、季節の移り変わりを、静かに静かに教えてくれます。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D改造・シグマ50ミリ・F1.4・ISO1600・40秒・F2.8・2016年12月30日21時35分・20コマ合成

 

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2017年1月10日 (火)

オリオン星雲

C35ablog 薩摩では、年末から晴天が続き、月明かりもない絶好の星見の夜空でした。写真は、正月元旦に撮影したオリオン星雲M42です。銀河系内の星雲の中で、肉眼でいちばんくっきりと見える星雲です。2等級の散光星雲なので、シーイングが少し悪くても、何とか確認できます。

 夕食後、晴れていれば、ホットコーヒーを飲みながら、星見散歩です。休憩時間は、歩きまわれ、なんて……、誰が言ったのか忘れましたが、とても身体に良いということなので、毎日実践しています。まあ、それはそれとして、裏庭で空を眺めたり、双眼鏡で星を覗いたりしています。しばらく眺めていると、見える星がどんどん増えていくのが分かります。肉眼が、少しずつ400万年前の夜行性動物に近づいていっているのでしょう。

 1月中旬の夜7時頃になると、オリオン座は南東の空高く昇っているはずです。オリオンの三つ星のすぐ南に、小さな三つ星が見えます。それが、この写真の3つの明るい部分です。中央に鳥が羽を広げたような光の領域がオリオン星雲M42です。頭まで付いていますが、頭の部分は、M43という別の散光星雲です。くちばしまでも付いているような姿です。M42の明るい領域では、若い星々が生まれていて、強力な紫外線を周辺のガスに向かって放出しているため、周辺のガス領域が赤く輝いています。ガスの流れも少しは想像できる、かもです。人間の想像を越えた、宇宙のダイナミックな姿です。オリオン星雲までの距離が、1500光年ということで、この写真は1500年前の姿ですが。

データ/ビクセンSX2・ES102屈折・キャノン60D改造・ISO1600・50秒・35コマ合成・2017年1月1日20時35分

 

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2017年1月 2日 (月)

月齢 3.8 の月と金星

Blog 年末から正月にかけて、とてもグーな天気が続いています。薩摩半島では、珍しく晴れの天気が続いていて、小春日和と呼べるような暖かさです。おかげで、夜の星見を毎日楽しむことができます。

 今日1月2日は、三日月と金星が大接近するというので、夕方、日没を待って、撮影の準備をし始めたところ、あっという間に黒雲が空を覆い始めました。半分諦めながら、再度、機材の再確認をしようとしたところ、赤道儀のモーターが動かないではないですか。あわてて予備のバッテリーで試しても、無駄でした。まあー、古い器械だから、もう駄目かなという、悟りの気持ちでした。

 それでも、ゆっくり考え直して、もしかして、断線の可能性かも? ということで、端子部分をあちこち調べてみると、バッテリー側のシガーケーブル部分のハンダ切れによる断線でした。さっそく、ハンダごてセットを探し出して、ハンダ付けです。20年振りのハンダ付け作業でした。うまくいって、何とか動くようになりました。

 夜、7時半ごろ外に出てみると、晴れ渡った冬の夜空でした。また機材を運び出し、撮影の準備です。ドタバタしながら準備完了したのが、夜7時半過ぎでした。この画像は、その後の撮影画像です。

 3絞りほど、露出オーバーなので、月の夜の部分が明るく写っています。これは、地球からの反射光で月の陰の部分が明るくなるという、地球照という現象です。3日月前後が、いちばん条件がそろうようです。まあ、そんな訳で、今年も、晴れた夜は、ドタバタ、ドタバタするような予想です。

データ/ビクセンGP2・ビクセン70SS・笠井マルチフラットナー・キャノンKissX7i・ISO1600・1.3秒・2017年1月2日19時49分46秒

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