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2015年5月の4件の記事

2015年5月27日 (水)

月齢6.9の月

5400aaaokbg 上弦の月近くなると、星座が見えなくなるので、月見を楽しむことにしています。夜8時ごろになると、月齢6.9の月は天頂近くに昇ります。アイスコーヒーを飲みながら、のんびり月見です。

 25日の夜は、晴れていたので、月がくっきりでした。やや小さめの月です。地球との距離が大きいのでしょう。月の大きさは、結構変わるもので、1割以上変化するようです。自宅の裏庭で、のんびり月を眺めていると、昔の学生時代を思い出します。ジンライムを飲みながら、一人でよく月見をしました。

 見える月面は、いつも同じではないんですね。ときどき月の裏側が見えるんです。地球の周りを公転するとき、ガタガタと不器用に動くので、完璧に地球に同じ面を向けてはいないんです。それを、月のセンドウと言います。だから、地球からは、月表面の59%が見えると言われています。

 撮影の後、またのんびり月見です。この日は、20ミリアイピースをつけて、双眼装置で月観望でした。天体望遠鏡にセットすると、まるで宇宙船に乗って月面を飛行しているような気分になります。この双眼装置は、スタークラウドで購入したウイリアムオプティクス製品です。結構気に入っていて、よく利用しています。立体的に見えるというか、人間の両目が距離感を作るんですね。とても楽しい夜のイベントでした。まあ、そんな訳で、3時間外で遊んでました。

データ/ビクセンSX2・セレストロン20㎝・シュミカセ・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO800・オ-ト・24コマを合成・2015・5・25・20時14分


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2015年5月18日 (月)

しし座と木星

Photo 5月17日(日)は、予想に反して、夕方から快晴でした。黄砂もどんどん薄くなり、観望に最適な、日暮れの空でした。さっそく撮影の準備です。最近は、曇り日が多いので心配していましたが、時にはすっきり晴れることもあるのですね。

 夜の20時を過ぎると、天頂あたりの星々がくっきり見えてきます。しし座のすぐ隣には、とても明るい木星が輝いていました。しし座だけを撮影するつもりだったのですが、木星も入れることにしました。木星の明るさに比べて、しし座のα星レグルスの目立たないこと。レグルスは、全天で一番暗い一等星なんですね。まあ、そういう訳で、木星も入れて、星座写真撮影です。

 星と星を結ぶ線のことを星座線と言いますが、星座線についての決まりは何もないと、ベテラン天文台長から聞きました。だから自分なりの星座線を引いて、星座を表してもいいようです。星図によって、星座の形や星座線が異なっているのは、そのためです。

 ししというよりライオンですが、前足はしゃがんで後ろ足が立っているなんて、少し姿勢が変ですが、まあいいのかな、と思っています。この星座線は、2000年程前のもののようですが、尊重することにします。

 このしし座も、夜中を過ぎると、西の空に傾きます。東の空から、次々と夏の星座が昇ってきます。星を眺めていると、季節の変わり方を理解できます。同時に、自分を取り巻く時間の流れをはっきり感じます。

データ./ビクセンGP2ガイドパック・シグマ30ミリ1.4・キャノンkissX7i・ISO1600・F4・40秒・2015・5・17・20時50分

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2015年5月 6日 (水)

金星と木星 砂の祭典

A 5月5日は、こどもの日。日中は、晴天に恵まれ、夕方から「砂の祭典」会場に出掛ける。

 砂の祭典というのは、別名サンドフェスタといい、20年以上も続く南さつま市の最大のイベントです。延々と続く吹上浜の松林の中で開催され、展望台に昇ると、東シナ海が見えます。九州でも有名で、15万人以上の来客数を誇る祭典です。入場料は1000円ですが、入場料を払う短期イベントとしては、多分九州では最大規模なのでは、と思います。

 砂像が70体以上並び、高さ8メートル程の巨大な砂のアートの巧妙さには、驚かされます。海外からの招待作家の砂像作品もあり、見ごたえ十分です。また、会場内では、鹿児島の食が一堂に集まった感じで、それを求めてのお客さんも多いのではと、想像しています。ステージショーもあり、退屈しないように企画されています。夜は、音と光のファンタジー。花火に見とれながら、初夏を満喫できるのでしょう。

 PRはここまでにして、本題は、金星と木星なのです。花火が終わり、最後のライトアップの中、砂像鑑賞の時間に撮影です。周囲が明るいので、金星も木星も、なんとなく小さくなっています。それでも何とか、金星と木星を撮影ができた、かもです。右下あたりの星が金星で、左上の星が木星です。薄雲が広がっていて、視界は相当不良でした。金星と木星の頼りない灯りですが、何とか確認できます。本当は、水星も見えたのでしょうが、松林の向こうでした。

 ちょうど撮影が終わったころ、東の空に月齢16日の月が薄雲の中に見えていました。晴れていれば、星々が輝いていたことでしょう。この南さつま市は、今までに2度、星空日本一になっています。自宅の裏庭でも、足元さえ見えない暗さです。星空がよく見えるというのも、田舎の良さです。

 今日の夕食は、焼きそば・餃子・黒豚の豚バラ・コロッケ・春巻き・金呂利(こんろり)ダンゴでした。参考の為。

データ/ソニーNEX5・18~55・ISO400・18ミリ・F5.6・1秒・2015年5月5日20 時10 分頃

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2015年5月 1日 (金)

北斗七星(おおぐま座)

Photo 春の代表的な星座、おおぐま座の北斗七星です。おおぐま座といっても、全体の形を見極めるのは、結構大変です。全天で3番目に広い星座ですが、明るい星が少ないので、おおぐまの形を想像するのは、結構視力が良くないと難しいのでは、と思います。おまけに、北極星に背を向ける姿勢で現れるので、大変です。そう考えると、おおぐま座のお尻からシッポのあたりの7つ星は、とてもわかりやすく、北の空で目立つ存在です。

 2等星が6個、3等星が1個。春を告げるように、北東の空から昇ってきます。北極星を探す星として小学校で教わったこともありました。北斗七星という呼び名は、中国から伝わったようです。古代ギリシャ・ローマ時代は、車座と呼ばれていたようです。

 この写真は、ソフトフィルターをかけて、星の明るさを誇張しています。星座の形をよりわかりやすくするためです。ヒシャクの形の北斗七星の柄の先から2番目(写真の右から2番目)をミザールと言います。この星のすぐ近くに4等星のアルコルという星があります。2つの星を見分けるのは、近眼・乱視・老眼の僕にはできません。古代ローマ帝国では、兵士の視力検査にこの2重星を使っていたと言います。昔の人は、視力がとてもよかったのでしょう。想像できません。さらに言えば、もうひとつ暗い星がすぐ近くにあります。

 データ/ビクセンGP2・キャノンkissX7i・シグマ50ミリF1.4・ISO1600・F4・40秒・2014年5月23日

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