いて座のM8
天の川銀河の中心は、いて座とさそり座の間あたりで、星がもっとも密集している領域です。双眼鏡でも、星が密集している状態が良くわかります。このあたりに望遠鏡を向けて、直焦点撮影をすると、散光星雲や球状星団がどこかに映っています。とても華やかで、賑やかな空間です。
写真の中央下に映っているのが、散光星雲M8です。別名、干潟(ひがた)星雲と呼ばれています。この星雲は、満月の2,3倍の広さがあるので、肉眼でもよく見えます。赤い領域の手前にある星々は散開星団です。星が次々に生まれている領域です。
このM8の右上にあるのが、散光星雲M20です。これにも、三裂星雲という別名が付いています。小さいので、確認しにくいですが、暗黒の帯があり、三つに分裂しているように見えるからです。
さらに、その少し上方に星の集団が見えます。これが散開星団M21です。七倍の双眼鏡で眺めると、ちょうどこの三つが視野に入り,気持ちの良い眺めです。
こちら薩摩半島も、二日前に梅雨が明けました。でも、今この時刻は、雨です。梅雨時の雨がひどかったので、今年の夏がどんな夏なのか、少々気がかりです。
データ/ビクセンSX2・ビクセン80sf・専用レデューサー・キャノン60D改造・ISO1600・50秒・2015・7・14・21時40分
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