アンタレスとM4
7月9日も星空でした。19時半を過ぎると、金星、木星、土星、ベガ、アンタレス、アルクトゥールス、スピカなどの明るい惑星や1等星が見え始めるのです。それも、まだブルーの夕空の彼方に、です。空が澄み切っているからでしょう。撮影してみて、青空の中に星が輝いているのが、とても不思議です。
我が家の裏庭からさそり座の全景が見えます。尻尾の先の針の2つの星もくっきりです。サソリの心臓のあたりにあるのがα星アンタレスです。夏の星座の中で僕が一番好きな星座です。今は、さそり座の頭の先に土星が輝いているのですが、この日のテーマは、アンタレスとM4です。1等星アンタレスは、太陽の700倍もの質量がある赤色超巨星です。オリオン座のペテルギウスと同じで、何時大爆発を起こしてもおかしくない赤い年老いた星です。いや、本当は二つの超巨星は、今は間違いなく、もうないのでしょう。
写真の左の黄色っぽい赤い星がアンタレスです。その右にあるのが球状星団M4です。7200光年の距離ですから、すぐ近所なんですね。狭い空間に、数百万個の太陽が燃えているのを想像すると、大変です。そんなところに地球があったらなんて、考えてしまいます。いつも空に数十万個の太陽が輝いているのですから、昼も夜もなく、落ち着いてビールも飲めないのでしょうねえ。太陽も月も1つで良かったかな、なんて思っています。
尚、右上の隅の星は、さそり座の3等星のσ(シグマ)星です。
データ/ビクセンSX2・ビクセン80sf・専用レデューサー・キャノン60D・ISO800・120秒・2015年7月9日・21時10分・
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