いて座の球状星団M22
天の川がくっきりと見える夏の夜空には、多くの散開星団や球状星団が見えます。特に、さそり座やいて座付近は、天の川銀河の中心方向なので、肉眼でも確かめることができます。双眼鏡ならば、結構星見を楽しむことができるでしょう。
この球状星団M22もその代表的なものです。5等級程度の明るさですが、少しだけ広がりがあるので、肉眼では非常に小さなぼんやりとした光として見えます。満月の半分程の広がりですが、双眼鏡で見ると、丸い雲のような広がりに見え、一つの恒星ではないことが確認できます。
この画像は、口径80ミリの望遠鏡で直焦点撮影したものです。トリミングしていますので、実際はもう少し小さめに写ります。20万個から100万個程の星が、直径100光年程の中に密集しています。その場に居合わせたら、想像を絶する壮大な光景なのでは、と思います。
夏の夜空は、興味深い散開星団や球状星団、多くの星座、そして天の川の密集した星々が北の空のカシオペア座まで続いています。のんびり星見を楽しむにも、結構忙しい感じがします。実際、撮影は大忙しでした。でも、とても楽しい時間です。
データ/SX2・ビクセン80sf・専用レデュサー・キャノン60D・ISO1600・140秒・2015・8月7日・22時50分
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