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2015年8月の3件の記事

2015年8月29日 (土)

いて座の球状星団M22

M22 天の川がくっきりと見える夏の夜空には、多くの散開星団や球状星団が見えます。特に、さそり座やいて座付近は、天の川銀河の中心方向なので、肉眼でも確かめることができます。双眼鏡ならば、結構星見を楽しむことができるでしょう。

 この球状星団M22もその代表的なものです。5等級程度の明るさですが、少しだけ広がりがあるので、肉眼では非常に小さなぼんやりとした光として見えます。満月の半分程の広がりですが、双眼鏡で見ると、丸い雲のような広がりに見え、一つの恒星ではないことが確認できます。

 この画像は、口径80ミリの望遠鏡で直焦点撮影したものです。トリミングしていますので、実際はもう少し小さめに写ります。20万個から100万個程の星が、直径100光年程の中に密集しています。その場に居合わせたら、想像を絶する壮大な光景なのでは、と思います。

 夏の夜空は、興味深い散開星団や球状星団、多くの星座、そして天の川の密集した星々が北の空のカシオペア座まで続いています。のんびり星見を楽しむにも、結構忙しい感じがします。実際、撮影は大忙しでした。でも、とても楽しい時間です。

データ/SX2・ビクセン80sf・専用レデュサー・キャノン60D・ISO1600・140秒・2015・8月7日・22時50分

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2015年8月11日 (火)

夏の大三角形

Aaa 毎年眺める、夏の大三角形です。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ。この三つ星が天頂付近に来るのは、旧暦の七夕の頃の夜12時頃です。8月8日が立秋でしたから、考えれば、秋の星座なのかも知れません。

 8月7日の夜10時過ぎに撮影したものです。東の空がまだ少し明るかったので、本当は、もう2、3時間後の方が良かったのかも知れません。空は、透明度が良好でした。それでも、気温が30度近くなので、結構ノイズが出ています。冷却CCDにすれば、遥かに澄んだ画像になっているでしょう。

 この画像では、左の方向が北極星の方向です。はくちょう座だけ、星座線を引いています。α星がデネブで、白鳥の尾の先部分です。天の川の中央を南に向かって飛んでいるような感じなのでしょうか。天の川の存在はとても大きいのでは、と思います。七夕の物語の織り姫星と牽牛星も、天の川が流れていないと、決定的な演出不足という感じがします。本物の天の川を見ることができるので、数%だけ幸せになります。

 キャンプ用の簡単椅子に座って、アイスコーヒーを飲むのが、また格別のおいしさです。尚、デネブのすぐ近くに、北アメリカ星雲やペリカン星雲がかすかに映っていますが、それはまたの機会にします。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D改造ボディー・シグマ10~20F4~5.6・20ミリF5.6・ISO1600・2015・8・7・22時30分

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2015年8月 6日 (木)

さそり座

Photo_3 梅雨明けから一転して、蒸し暑い夏が来ました。2週間ほどほとんど雨の降らない本来の夏です。それにしても、今年の夏は、少し暑すぎるのでは、と感じています。室内の簡易湿度計が、Hiを示したことが何度もありました。測定不能の湿度95%以上なんでしょうか。異常気象も異常気象です。

 8月4日の夕方、晴れ間が広がっていたので、撮影の準備です。南の空に、夏の星座さそり座が輝き始めていました。天の川もうっすら見え始めました。さそり座が好きなのは、それなりにサソリに見えるからです。星座の中で、それらしく見えるのは、双子座とはくちょう座と、このさそり座ぐらいしかありません。他の星座は、星座線を引いても、なかなかそれらしく見えないからです。

 まあ、そんな訳で、さそり座なんですが、本当は、さそり座の右上に土星が輝いています。トリミングしていますので、土星は見えません。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D・シグマ30ミリ1.4・ISO1600・50秒F5.6・2015年8月4日20時40分

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