こぐま座
天候異変というか、不安定な天気というか、このところ雲が多い空模様です。ここ薩摩半島は、東シナ海から低気圧や前線が一番最初に近づいてくるところなので、中国大陸沿岸のの雲画像を見ることにしています。その雲が、12時間後に、この半島にやってきます。星見を始めてから、雲の動き、黄砂や水蒸気の状態に、とても注意を払うようになりました。今日も多分、最高気温が30度近くだったようです。これからが、残暑なのかも知れません。
ところで、この画像は、9月17日のものです。涼しい初秋のような頃でした。水平線が見えるところでは、一年中見ることのできる、こぐま座です。あまり目立たない星座ですが、2等星を2個もつ、それなりに重要な星座です。右下のα星がポラリス(北極星)で、こぐまの尻尾の一番先です。左隅の2等星を、コカブと言います。
北極星は、天の北極ではありません。現在、天の北極は北極星から、コカブの方向に(およそですが)1度程ずれています。1度というのは、満月2個分程度です。今から2000年程前には、天の北極は、この画像の中央真下あたりだと思います。昔の、ギリシャ・ローマ時代の星空は、現在と結構違っていたのでしょう。
星座線を描き入れてますが、暗い星が多いので、ひしゃくの形がとても分かりにくい星座です。久しぶりに、北の空をゆっくりゆっくり眺めることができました。
データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX7i・シグマ50ミリ・1.4・F3.5・ISO1600・60s・2015年9月17日21時20分
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