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2015年10月の2件の記事

2015年10月29日 (木)

アンドロメダ星雲

Img__bb 毎年、秋になると、アンドロメダ星雲を双眼鏡で眺めています。アンドロメダ姫の右ひざの上に乗っているので、探すのはとても楽です。大気の状態によって、ボンヤリがよりボンヤリになる夜もあります。それでも、5回に1回は、とてもくっきりと見えるときがあって、そんなときだけ、撮影をします。

 この画像は、子午線を越えて西側になったときのものだと思います。我が家の裏庭からは、西側の方が暗くて、観望、撮影に適しています。そのため、撮影時期が、どうしても季節の後半になってしまいます。

 巨大なM31を眺めていると、太陽系や地球の小ささがとてもよくわかります。M31にくっついているのがM32で、右下に見えるのがM110です。共にアンドロメダ星雲の伴星雲で、楕円銀河です。天の川銀河のすぐ隣の銀河で、地球からの距離が235万光年といわれていますが、大宇宙から見た場合、すぐ近所と言った方が適当かも、です。すぐ近くなんですが、光が届くまでに、235万年が必要です。肉眼で見える一番遠い光です。

 視角度が、180秒ほどあるので、周辺部がもう少し広がっているはずです。180秒というと、満月の6倍ほどです。その巨大さには、完全に圧倒されます。まあ、今年も何回か撮影をしていますが、大気の状態がまだまだ良くないので、来月も挑戦します。

 データ/ビクセンSX2・ビクセン80sf・専用レデューサー・キャノン60D・120~150秒・ISO1600・4コマ合成・2014年12月19日23時頃

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2015年10月17日 (土)

カシオペア座

C5_ok 秋の星座には、特に目立つ星座がありません。秋の大四辺形と言われているペガスス座が目立つ程度で、少しさみしい星空です。その中で、北の空に見える大文字のWが一番親しみ易いかなと思います。

 このカシオペア座は、北日本ならば、一年中見ることができます。この鹿児島地方でも地平線が見える所なら、大部分が見えるはずです。ただ、我が家の裏庭からは、大きな大木が邪魔して、秋の9月頃にならないと全体が見えません。まあ、季節感があっていいのかな、と自分で納得しています。

 星座線を書き入れると、画像のようになり、人間の姿を想像できます。でも、ギリシャ神話では、美貌のエチオピア王妃カシオペアの姿とされていますので、なんとなく違和感があります。星座線では、たくましい男の容姿を想像してしまいます。隣の星座アンドロメダ座のアンドロメダ姫は王妃カシオペアの娘ですが、優しい感じの星座なっています。

 カシオペア座は、天の川の流れの中にあるので、双眼鏡で見ると、周りには非常にたくさんの星が輝いているのが確認できます。ちなみに、この天の川は、冬の星座オリオン座の横を流れていきます。さらに、春にはケンタウルス座近くを流れ、やがて夏の星座サソリ座へ戻っていきます。結局、天の川は一年中見えることになります。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D・シグマ30ミリf1.4・f3.5・60秒・ISO1600/ソフトフィルター使用・2015年10月15日21:30

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