馬頭星雲(オリオン座)
2月上旬は、南天の空に、冬の星座が勢ぞろいします。ちょうど21時頃、冬のダイヤモンドとよばれる1等星6個が空高く昇ります。おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、そしてオリオン座のリゲルです。さらにオリオン座のペテルギウスを含めて、1等星が7個見えます。全天の1等星の3分の1がここに集まっています。とても賑やかな星空です。
冬のこの時期は、薩摩地方は雲が多くて、なかなか満天の星に恵まれません。久しぶりの透き通った星空を眺めることができました。外の気温は、5,6度以下なのですが、どたばたと動き回っていると、結構身体が温かくなります。いつものことながら……。
久しぶりに、オリオン座に双眼鏡を向けてみました。オリオン星雲がくっきりと見えました。ということで、三つ星の一番左の2等星を撮影することにしました。ここには有名な馬頭星雲があります。赤いガス状の領域が広がっていますが、撮影となると結構大変です。
一番明るい星が、三つ星の一番左の2等星です。その周辺では、新しい星が次々と生まれています。馬の頭のようなシルエットが、赤いガス領域を背景に浮かび上がれば撮影は成功です。「燃える木を見つめる馬」とはよく言ったものです。確かにそんな情景です。
去年に比べると、うまく撮影できたかな、という感じです。真っ暗な裏庭で、歩きながらひとり乾杯のコーヒーを飲みます。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・笠井0.8×レデューサー・キャノン60D改造・ISO1600・100秒・8コマ合成・2016・2・9・21時20分
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