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2016年3月の3件の記事

2016年3月20日 (日)

夜の風景

Img_7618blog 月齢11の明るい月が、東の空から昇っていたので、夜の散歩です。自分の影が裏庭の芝生の上にくっきりと写っていました。懐中電灯も必要ない、明るい近景です。

 月が出ていなければ、暗黒の空間ですが、今夜は裏の森の木々もぼんやりとした明るさです。お隣さんも、1か月半程前に帰ってきたようで、窓明かりが見えます。窓明かりがあちこちに見えるのは、とてもいい気持ちです。

 西の空には、オリオン座が沈みかけています。おうし座もスバルも、もう2時間もすれば見えなくなるのでしょう。夜空は、すっかり春のようです。カメラの露光時間が30秒なので、オリオンの三つ星も少し動いています。東の空には、しし座とおおぐま座が空高く昇っています。真夜中を越えると、夏の天の川も昇ってきます。季節の移り変わりを、星々が教えてくれます。

データ/キャノンKissX7i・シグマ10~20・f4・ISO800・10ミリF6.3・30秒・2016・3月20日・20時05分

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2016年3月 8日 (火)

ぎょしゃ座(御者座)

Blog 写真は、ぎょしゃ座の全景です。大して話題にもならない御者座ですが、この星座の領域は、天の川が流れているので、星々の密集度はとても高く、双眼鏡で覗いて見ても、たくさんの星が見に入ります。御者というのは、馬車の馬をあやつる人のことです。今では完全に死語ですが、ギリシャ時代には、日常語だったのでしょう。

 南に向いて、天頂あたりに目をやると、こんな感じの五角形が見えます。とても苦しい姿勢です。星を見るときは、結構しんどい姿勢をしますので、まるでヨガでもしているような感じです。

 この五角形は、簡単に見つけることが出来ます。いちばん北側の星が、α星カペラです。赤みを帯びた、結構高齢の恒星です。ちょうど3月初めの冬の終わりの日没時に天頂に輝きます。

 散開星団 M37,M36,M38 が一直線に並んでいます。さらに写真の赤い部分が、散光星雲です。どくろ星雲(正式にはIC410)と、まがたま(勾玉)星雲IC405が特に目立ちます。その他、赤い散光星雲があちこちに観察できます。この写真は、カメラレンズで撮影しています。デジカメの、ライブビューモードで位置を確認すると、後はとても楽な作業です。

 いつもながら、夜空の星の多さに驚いています。見えている星だけでも数えきれません。恒星の数は、世界中の砂浜という砂浜の(海中の砂を含めて)、砂粒よりもはるかに多い、と言われています。両手にすくった砂粒だけでも、およそ二十万個以上あるそうです。考えただけでも、想像を絶する範疇です。それぞれに惑星があるのですから、宇宙は、生命豊かな、とてつもない世界かも知れません。

 データ/ビクセンSX2・キャノン60D(改造)・シグマ50ミリf1.4・ISO1600・80秒・15コマ合成・トリミング・2016・3・2・21時頃

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2016年3月 7日 (月)

おおいぬ座のM41

M41_blog  おおいぬ座は、特に目立つ星座でもありませんが、全天で最も明るい恒星(太陽を除く)シリウスがあるので、どうしても目に入ります。10個程の星があるのですが、動物の形には、なかなか見えてきません。それでも、時間をかけてのんびりと眺めていると、犬が後ろ足で立っているようなイメージに見えてくるから不思議です。古代の人は、本当に長い時間眺めていたのだろう、ということがよくわかります。冬の寒い夜中に、のんびり眺めることができた時代なんでしょうねえ。

 シリウスの少し南に、散開星団M41があります。これは肉眼でも見えるので、多分3,4等級の明るさだと思います。3,40個の星が集まっているところです。それほど密集はしていませんが、一つ一つの星が明るいからはっきり見えるのでしょう。実際には、何百個もの恒星が集まっているのです。それぞれが惑星を持っているとすると、とても賑やかな領域です。それらの惑星に生命があるとすれば、一体どんな生命体なのでしょうか。そんなことを、考えてしまいます。

 もう3月になりましたので、夜中には、冬の星座は西に傾いて、春の星座が次々と昇ってきます。季節の変化を感じています。しし座やおおぐま座が堂々と昇ってきます。星空は、もうすっかり春になりました。

データ/ビクセンSX2・ビクセン80sf・専用レデューサー・キャノン60D(改造)・ISO1600・80秒・8コマコンポジット・2016・3.4・21時50分頃

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