ぎょしゃ座(御者座)
写真は、ぎょしゃ座の全景です。大して話題にもならない御者座ですが、この星座の領域は、天の川が流れているので、星々の密集度はとても高く、双眼鏡で覗いて見ても、たくさんの星が見に入ります。御者というのは、馬車の馬をあやつる人のことです。今では完全に死語ですが、ギリシャ時代には、日常語だったのでしょう。
南に向いて、天頂あたりに目をやると、こんな感じの五角形が見えます。とても苦しい姿勢です。星を見るときは、結構しんどい姿勢をしますので、まるでヨガでもしているような感じです。
この五角形は、簡単に見つけることが出来ます。いちばん北側の星が、α星カペラです。赤みを帯びた、結構高齢の恒星です。ちょうど3月初めの冬の終わりの日没時に天頂に輝きます。
散開星団 M37,M36,M38 が一直線に並んでいます。さらに写真の赤い部分が、散光星雲です。どくろ星雲(正式にはIC410)と、まがたま(勾玉)星雲IC405が特に目立ちます。その他、赤い散光星雲があちこちに観察できます。この写真は、カメラレンズで撮影しています。デジカメの、ライブビューモードで位置を確認すると、後はとても楽な作業です。
いつもながら、夜空の星の多さに驚いています。見えている星だけでも数えきれません。恒星の数は、世界中の砂浜という砂浜の(海中の砂を含めて)、砂粒よりもはるかに多い、と言われています。両手にすくった砂粒だけでも、およそ二十万個以上あるそうです。考えただけでも、想像を絶する範疇です。それぞれに惑星があるのですから、宇宙は、生命豊かな、とてつもない世界かも知れません。
データ/ビクセンSX2・キャノン60D(改造)・シグマ50ミリf1.4・ISO1600・80秒・15コマ合成・トリミング・2016・3・2・21時頃
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