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2016年5月の3件の記事

2016年5月31日 (火)

おおぐま座のM101

M101 おおぐま座の銀河M101を初めて撮影しました。今まで、何度も挑戦したのですが、小さな屈折鏡筒では、なかなか位置が確認できませんでした。自動導入を使っていませんので、暗い星々をたどりながら、やっとその領域を確認できました。とても大変な作業ですが、何とか画像に収めました。

 星図とファインダースコープで、目標の地点に到達したときは、結構感動ものです。これが星見の楽しさです。鹿児島の有名な元天文台長から教わった、究極の楽しみ方です。

 この画像は、15コマを合成しています。120秒間露光の間に、星の追尾がうまくいかなかったコマが多くて大変です。今回は、オートガイド撮影ではありません。

 雲の流れを予想して、バルブ撮影しています。双眼鏡で、暗い夜空の雲の流れもやっと分かるようになりました。次は、もっと大きな口径で挑戦してみます。撮影後、ひとりビールで乾杯です。いつものことながら……。

データ/ビクセンSX2・ビクセン80sf・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO1600・120秒・15コマ合成・2016・5・26・22時


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2016年5月18日 (水)

しし座の木星

Img_8527blog 3月9日に、木星は衝でした。それから2ヵ月ほど経っていますので、少しだけ西に傾いています。5月から7月までは、しし座の後ろ足のあたりを、ゆっくり移動していくのでしょう。まだまだ明るく、マイナス2等級の明るさを保っているのでは、と思います。月が出ていても、結構明るい木星です。

 口径20センチの望遠鏡で直焦点撮影すると、こんな感じで木星が写ります。画像は、トリミングしていますので、本当はもっと小さいはずです。

 この日は、ガリレオ衛星を観察することでした。どれがどの衛星か分かりませんが、データを調べてみると、左から、エウロパ、イオ、ガニメデ、カリストの順番でした。

 エウロパは、「2010年宇宙の旅」にでてきた衛星だったと思います。事実氷の下に液体の水が存在しているのですが、映画ではその水の中を、何かが動いている場面がありました。あれは、とても衝撃的でした。

 イオは、地球以外で、初めて火山噴火が発見された衛星です。ガニメデは、水星より大きな天体です。カリストには、非常に大きなクレーターがあり、今も、隕石が降ってきている可能性もあります。

 木星は、太陽になり損なった惑星です。ほとんどがガスですが、中心付近には液体水素の海が広がっていると言われていますが、本当のことは、まだまだ未知のようです。

データ/ビクセンGP2・セレストロン8インチシュミカセ・専用レデユーサー・キャノンKissX7i・ISO1600・4分の1秒・2016年5月13日21時24分

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2016年5月11日 (水)

M51 子持ち星雲

M51 九州南部は、このところ雨ばかりで、まるで梅雨のような空模様です。気象庁は、梅雨入りを、出来るだけ平年に近づけたいのでしょうか、まだ梅雨入りを発表していません。でも、本当は、梅雨入りしている、と僕は考えています。まあ、そんな訳で、5月に入って太陽が見えて、星が見えたのは、3日間だけでした。

 この写真は、4月末に撮影した、M51の画像です。子持ち星雲と呼ばれています。8.4等級の明るさしかありませんので、カメラの液晶ファインダーに導入するのがとても大変です。星図とファインダースコープで、あちこちと探し回るのですが、これがとても楽しい時間です。

 今回は、口径80ミリのED鏡なので、本体の星雲は、やや小さめに写っています。それをトリミングして、少しだけ拡大しています。大きいほうの渦巻銀河がM51で、小さいほうの銀河は、M51の6万光年後方にあると言われていますので、宇宙の巨大なスケールを感じます。それでも、二つの銀河は、相互作用で繋がっているようです。写真の左方向が、北極星方向です。

データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・ISO1600・120秒11コマ合成・キャノンKissX7i・2016年4月29日21時頃

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