散光星雲 M8
立秋を迎える8月の初旬、天の川はいちばん目立ちます。ちょうど、夜が更ける11時頃天頂付近を流れます。晴れた夜ならば、くっきりと天空をよぎっていき、田舎なので、その姿は感動ものです。
南の空の、さそり座やいて座のあたりは特別に賑やかで、さすが銀河と呼べるのです。その賑やかな周辺には、球状星団や散光星雲がたくさんあって、双眼鏡でいくつも確かめることができます。
その中に、M8という散光星雲があります。肉眼でもはっきり見えるので、夏になると毎年撮影をしています。大きさは、満月の3,4倍はあると思います。明るさは、3等級というところでしょうか。いて座の南斗六星と呼ばれるひしゃくの形の星をたどって、少し西側に目を移していけば、ぼんやりとした雲のような星雲にいき着きます。探すのは、割と簡単です。
このM8ですが、別名干潟(ひがた)星雲と呼ばれています。ちょうど中央付近を暗黒帯が横切っていて、干潟に似ているところから名づけられたようです。でも、何となくわかりにくいかな、と思います。むしろ、何かの果物に似ているような気がします。
この画像は、7月末に撮影したものです。8月に入って、星空がまともに見えたことはありません。その時も、M8を5コマ撮影しただけで、曇ってしまいました。今年の夏は、すっきりした夏空をまだ一度も見ていません。今回は、M8を少しだけUPしています。次は、もう少し、どUPで、と考えています。まあ、そんな訳で、星を眺めながら、蚊と戦いながら、のんびりアイスラテで乾杯です。
データ/ビクセンSX2・ES102ミリ・キャノン60D改造・ISO1600・70秒・2016年7月29日22時30分頃
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