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2016年11月の4件の記事

2016年11月21日 (月)

 コペルニクス・クレーター

Photo 月面を眺めるのも、結構楽しいものです。上弦の月の2,3日前から、上弦の4,5日後の月まで、月面はとても変化があって、新しい発見をします。望遠鏡にアイピースをセットして、眼視モードにするのですが、僕は、双眼装置を使って、疑似双眼鏡のつもりで眺めています。この方法で月面を眺めると、不思議に立体感が出てきます。これこそ、コーヒーを飲みながらモードになって、1時間眺めていても、退屈はしません。

  写真は、倍率150倍程度で眺めた時の視角では、と思います。月齢11.4の月の画像です。画面中央やや下にあるクレーターが、コペルニクスと名付けられたクレーターです。月面中央からやや西側にある直径93kmのクレーターです。周辺に他のクレーターが少ないので、すぐわかります。満月近くになると、クレーターから伸びる白い筋(光状という)が、長く伸びて、とても美しいと言われています。その長い太い白い筋は、隕石が衝突したときの名残ですが、衝突がとても激しかったことの証拠です。

 一枚の写真では表現できませんが、眼視なら、周囲の外輪山のような高い崖が落とす影の長さが、刻々と変化する様子をはっきり観察できます。そんな訳で、月を撮影したり、眺めたりしていると、あっという間に3,4時間が過ぎていきます。楽しい時間でもあり、月からエネルギーをもらっている時間のような、そんな気もします。

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO800・絞りオート・2016年11月11日20時50分頃

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2016年11月17日 (木)

アンドロメダ星雲 M31

Blog 神戸から、この薩摩半島に引っ越してきて、初めて肉眼でM31を見ました。自宅から歩いて4,5分のところにある干拓地から、空を見上げた時でした。初秋の頃、夜の散歩をしていた時です。ぼんやりとした雲のような光が目に入ってきました。結構大きかったような記憶です。

 その時の感動は、今も忘れません。それと同時に、薩摩半島の空の暗さに驚いたのです。これこそ満天の星空かも、という印象でした。地球上から見える、最も遠い光なんですね。それ以後、秋になると、先ずM31を探します。この星雲の明るさは、4等級なので、これが肉眼で確認できれば、夜空の状態がとても暗くて澄みきっているということです。そして、自分の目の状態も悪くはないということなのでしょう。

 画像の上方左よりの隅の星は、アンドロメダ座の13番星のν(ニュー)です。短焦点の望遠鏡なので、近くの星も入ってしまいます。尚、右方向が天の北極方向です。

 まだまだ温かい薩摩地方は、夜が更けても、ホットコーヒーがあれば、のんびり星見を楽しむことができます。

データ/ビクセンGP2・ED70SS・笠井の等倍フラットナー・キャノンKissX7i・130秒・14コマ合成・2016年11月5日20時30分頃

 

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2016年11月 8日 (火)

アンドロメダ座

Blog 秋の夜空は、特に明るい星が少ないので、少々さびしい感じもします。それでも、11月上旬の夜10頃になると、秋の大四辺形が、天頂付近に昇ります。秋の大四辺形は、ペガススの胴体部分ですね。その北東側に広がっているのが、アンドロメダ座です。

 アンドロメダ座のα星アルフェラッツは、2等星で、秋の四辺形のひとつです。この星は、ペガスス座ではなく、アンドロメダ座に属しています。この星が、ちょうどアンドロメダ姫の頭の部分なのでしょう。画像では、上の方向が、天の北極方向です。アンドロメダ姫の両腕が鎖につながれている状態なのでしょうか。そんな感じの星座線です。隣の星座のペルセウスが助けに来るのを待っているところなのでしょう。ギリシャ神話の話は、結構参考になります。ちなみに、北隣のエチオピア国のカシオペア王妃は、彼女の母親なんですね。まあ、それはそれとして。

 薩摩半島にとって、久し振りの晴天の6日間でした。シーイングはそれほどよくはなかったのですが、毎日夜空を眺めていました。秋の天の川も、カシオペア座を横切って、やがて昇ってくるオリオンの方向に伸びていました。

 アンドロメダ姫の右ひざの上に乗っかっているのが、アンドロメダ銀河M31です。これは4等級の明るさがあるので、これが肉眼で確認できる時は、大気の状態がとても良い、ということです。さらに言えば、シーイングが良い時、M31が肉眼で見える人は、白内障ではないということですね。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ30ミリF1.4・キャノン60D・F4・35秒・10コマ合成・2016年11月2日20時10分

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2016年11月 1日 (火)

みなみのうお座

Photo 秋の星座には、1等星がひとつしかありません。それが、みなみのうお座のα星フォーマルハウトです。みなみのうお座は、南中しても、低い位置にあるので、とても観察しにくい星座です。街明かりが明るい都市部では、ほとんど見えないのでは、と思います。以前住んでいた神戸では、見えることはないと思います。

 フォーマルハウトは、みなみのうおの目にあたる部分のようです。みなみのうお座の北隣にあるみずがめ座の水入れからこぼれる水を飲んでいるような感じもします。古代の人は、そんなことまで考えたのかも知れません。星座線を引いて見ても、魚の姿には見えません。何か工夫をしたらと、思っています。

 秋の星座は明るい星が少ないので、少しさみしい感じがします。でも、夜中近くになると、東の空から、冬の星座が次々と昇ってきます。スバルやオリオン座、賑やかな明るい冬の星座たちです。オリオン座が昇ってくると、季節の流れを強く感じます。今年ももうすぐ終わりだな、なんて、一年を振り返る時期なんですね。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ50ミリF1.4・ISO1600・ f4・25秒・7コマ合成・2016年10月29日19時30分

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