コペルニクス・クレーター
月面を眺めるのも、結構楽しいものです。上弦の月の2,3日前から、上弦の4,5日後の月まで、月面はとても変化があって、新しい発見をします。望遠鏡にアイピースをセットして、眼視モードにするのですが、僕は、双眼装置を使って、疑似双眼鏡のつもりで眺めています。この方法で月面を眺めると、不思議に立体感が出てきます。これこそ、コーヒーを飲みながらモードになって、1時間眺めていても、退屈はしません。
写真は、倍率150倍程度で眺めた時の視角では、と思います。月齢11.4の月の画像です。画面中央やや下にあるクレーターが、コペルニクスと名付けられたクレーターです。月面中央からやや西側にある直径93kmのクレーターです。周辺に他のクレーターが少ないので、すぐわかります。満月近くになると、クレーターから伸びる白い筋(光状という)が、長く伸びて、とても美しいと言われています。その長い太い白い筋は、隕石が衝突したときの名残ですが、衝突がとても激しかったことの証拠です。
一枚の写真では表現できませんが、眼視なら、周囲の外輪山のような高い崖が落とす影の長さが、刻々と変化する様子をはっきり観察できます。そんな訳で、月を撮影したり、眺めたりしていると、あっという間に3,4時間が過ぎていきます。楽しい時間でもあり、月からエネルギーをもらっている時間のような、そんな気もします。
データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO800・絞りオート・2016年11月11日20時50分頃
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