おうし座のヒヤデス星団
12月の下旬、夜8時頃、東の空高く二つの星が輝いています。ぎょしゃ座のα星カペラとおうし座のα星アルデバランです。全天で21個ある1等星以上の恒星の中でも、とても明るい星の部類に入ります。カペラは、ぎょしゃ座の五角形の中で最も明るい星なので、すぐに分かります。カペラから30度ほど南で輝いているのが、アルデバランです。
6、7倍の双眼鏡でアルデバランを眺めると、その周辺にたくさんの星を確認できます。これが、ヒヤデス星団です。この画像は、ソフトフィルターで星をにじませて、分かりやすくしています。ちょうどV字形に星が集まっていて、小さい星も入れると50個ほどあるのでは、と思います。少し青みがかっているので、まだまだ若い恒星のようです。地球からの距離が150光年ほどなので、すぐ近所という感じです。ただし、アルデバランは、半分ほどの距離なので、散開星団ヒヤデスとは、関係なく、偶然同じ方向に見えているだけです。
夜の10時、11時頃になると、さらに明るい冬の星が空高く輝き始めます。オリオン座の明るい星々や、シリウス、プロキオンなどが、夜空をとても賑やかにしてくれます。冬は水蒸気が少ないので、夜の寒さは我慢するとして、星見を楽しむのに、いちばん適した季節かも知れません。
データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン180F3.5マクロ・キャノンKissX7i・ISO1600・30秒F4・2016年12月16日20時05分頃・ソフトフィルター使用
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