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2017年1月18日 (水)

オリオン座バーナードループ

C16 薩摩半島も、まだまだ寒い日が続いているのですが、日の入りが遅くなり、夕方6時過ぎまで、明るさが残っています。日没後、晴れていれば南西の空に金星が輝き始めます。-4等級からー5等級の明るさなので、1等星の100倍近い明るさなのでしょう。これから2月上旬にかけて、まだまだ明るく輝くようです。

 ところで、左の写真は、バーナードループと呼ばれている、オリオン座の散光星雲です。50ミリレンズで撮影して、トリミングしていますが、その巨大さにはとても驚かされます。中央に輝くオリオンの3つ星やオリオン星雲がとても小さく見えます。

 このバーナードループと呼ばれている散光星雲は、200万年前にオリオン星雲近くで起こった超新星爆発によって、飛び散った水素ガスなどが、若い星の紫外線を浴びて今も赤く光っているということのようです。200万年前の人間は、その巨大な光を見たことでしょう。非常に淡い天体なので、特殊なフィルターを使わないと見ることはできないようです。写真は、他の星雲の階調やグラデーションを無視して、カチカチに仕上げています。それで、やっと散光星雲の姿をとらえることができました。本当は、もっと広範囲に、淡い光は広がっているようです。

 1月中旬の夜10時を過ぎると、東の空には、しし座やおおぐま座が昇ってきます。春が近づいています。星空は、季節の移り変わりを、静かに静かに教えてくれます。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D改造・シグマ50ミリ・F1.4・ISO1600・40秒・F2.8・2016年12月30日21時35分・20コマ合成

 

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