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2017年2月の3件の記事

2017年2月23日 (木)

ふたご座のM35

Bloga 二月の下旬の夜8時ごろになると、オリオン座やおうし座などは、子午線を越えて、西側に移動していきます。ふたご座も夜9時頃には、天頂付近に昇ってきます。双眼鏡で真上の空を眺めるのも一苦労です。夏なら、庭に敷物を敷いて、寝転がりながら眺めることもできますが、冬のこの時期にはできません。望遠鏡のファインダーで探すのも大変です。アクロバットのような、軟体動物のような、異常な姿勢をしなければなりません。これが、とてもつらいところです。

 ふたご座の二人が地球の方を見ているとして、右側のカストルの左足の足先に、散開星団M35はあります。天頂付近を眺めると、ぼんやりとした小さな雲のような光が確認できます。双眼鏡なら、よりはっきりといくつかの星を見ることができます。もちろん田舎の澄み切った暗い夜空でしか見えませんが……。

 左の画像が、M35です。M35のすぐ南にもう一つの散開星団NGC2158があります。これは肉眼では見えませんが、画像にすると、小さく密集した星々が確認できます。球状星団のように見えますが、密集度が非常に低く、星の個数がとても少ないのでしょう。共に天の川銀河の中にある隣同志ですが、M35までの距離が2800光年で、NGC2158までの距離が16000光年ですから、結構離れた宇宙空間にあります。それでも、地球から見ると、近所なのでしょうか。

 大きな星団や星雲を眺めるときには、双眼鏡がとても役に立ちます。望遠鏡は、低倍率で眺めようとしても、その方向に向けるのが大変です。倍率は低いですが、双眼鏡はとても簡単で、すぐに眺められます。6倍から8倍程度の明るい双眼鏡がいちばんです。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO1600・90秒・トリミング・8コマ合成・2017年2月21日20時50分頃

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2017年2月14日 (火)

月齢16.1の月

Bloga 5日ほど続いた寒波がやっと終わりかけて、星空が戻ってきました。でも、まだまだ夜は寒いんですね。真冬の庭先は、やっぱり冷え冷えです。それでも、日が暮れると、夕食後の散歩をします。この時期、金星がとても明るく、西の空に輝いています。日没後30分もすれば、1等星以上の星や、2等星の明るい星が確認できます。一日に1度ほど西側に移動するので、公転している地球を実感できます。

 左の写真は、月齢16.1の月面です。満月過ぎの月を撮影したのは、これが初めてです。時々気になっていたのですが、月の東の端はどうなっているのかな、という疑問です。夜は、12時に就寝なので、下弦の月などは見たこともありません。

 という訳で、21時頃、東の空に昇った月を眺めました。黄色っぽい色の月でした。昇りかけた月は、結構いい感じなのですが、いちばん大気の状態が悪い時なんですね。望遠鏡で眺めても、ゆらゆらと陽炎のように揺れ動いていました。撮影となると、もっと大変です。ほとんどピントを合わせることができません。

 右方向が、太陽の昇る方向なので、東です。満月から2日目、欠け始めている月面です。東のやや北側に、クレーターのようなとても大きな台地があります。これはクレーターではなく、「危機の海」と呼ばれている平原です。他にも、結構大きなクレーターが確認できます。5,6個の海が確認できますが、中央のいちばんの大きな海が「静かの海」です。アポロ計画で、人類初の月面着陸が実現した平原です。

 月面を眺めるのも、結構楽しいものです。クレーターの外輪山の影がどんどん変化していくのが分かります。月を眺めているだけで、宇宙のすべてが動いていることを、理解できるのでは、と思います。

データ/ビクセンGP2・8インチシュミカセ・レデューサー使用・キャノンKissX7i・ISO1600・絞りオート・2017年2月13日21時頃

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2017年2月 3日 (金)

石垣島の星々

Blog コテージのテラスの庭から、カメラが見た星々です。亜熱帯の樹木が茂っている庭先で、三脚なしの、自由雲台だけで撮影したものです。小さなテーブルを利用して、何とか画像にしました。

 露光時間60秒、80回の撮影です。リーモトコントローラーがあれば、簡単に撮影できます。撮影中は、テラスでビールを飲みながら、ホー……ホー……となくフクロウや名前も知らない野鳥の鳴き声をのんびり楽しむことができます。

 ここは天国のようだな、なんて思いながら、ひとりで時間の流れに身を任せれば、何十年も昔の旧友たちの笑顔が浮かんでくるから、不思議です。とてもリラックスしているのが、自分でもわかるんですね。夜空に輝く、オリオン座やシリウスがとても明るく光っていました。大気の透明度がとてもいいのでしょう。星々の明るさが2等級ほど明るく見えました。

 もしも次に住むとしたら、石垣島しかないような感じです。それほど、魅力的な八重山の石垣島です。

データ/キャノンKissX7i・シグマ11~20F2.8・ISO1600・F5.6・60秒・80コマ・比較明合成・2017年1月29日


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