月面 静かの海
4月に入っても、薩摩半島では、春の穏やかな晴天はあまりありません。春の嵐があっという間に通り過ぎて、1日晴れたと思えば、また次の日は雨だったりします。晴れていても、薄雲がかかっている夜空の方が多いんですね。少し薄い雲がかかっていても、月だけは眺められます。
余裕があるときは、のんびり月面観察をしています。上弦の前後の月面は、クレーターがくっきりしていて、とても迫力があります。8インチのシュミカセで、椅子とコーヒーがあれば、ゆっくり観察できます。双眼装置というのがあって、これまた不思議ですが、双眼鏡ではないのに、月面が立体的に見えるんですね。同じ景観を両目で見ているのですが、両目で観るということで、錯覚を起こしているのでしょう。100倍程度にして観察すると、少し遠いですが、月の周回軌道上の宇宙船に乗っている気分です。おまけに月の動く速度は恒星と違うので、月が星々の間を少しづつ移動していく様子から、遊覧飛行しているような感じです。
ところで、写真は、月齢7.0の月面です。晴れの海と静かの海付近です。静かの海には、1969年アポロ11号が着陸した場所があります。黒っぽい地域が海と呼ばれる、少しは平坦な場所のようですが、地球上の平原とは全く違ったところのようです。岩場が延々と続く厳しい環境の世界でしょう。
アポロ計画は、1972年12月のアポロ17号が最後になりました。でも次のアポロ18号は月面着陸が決まっていて、準備完了だったようですが、突然中止になりました。なぜそうなったのか、公式発表がなかったので、いろいろなうわさがありました。ドキュメントっぽい映画もつくられました。アポロ17号の時に、月面上に謎の生物が生息していて、乗組員がけがをしたという内容の映画でしたが、結構迫力ある映画でした。まあ、それはそれとして、まだまだ謎の多い月です。未知の部分がいっぱいあった方が、庶民は夢を持ち続けられるので、楽しいのでは……と思っています。
データ/ビクセンGP2・セレストロン8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO1600・1250分の1・2017年4月4日21時20分頃
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