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2017年5月 5日 (金)

M97 フクロウ星雲

M97blog_2 おおぐま座付近には、たくさんのM(メシエ)天体があります。このM97もその一つです。別名フクロウ星雲なんて言われているようなんですが、口径の小さい望遠鏡では、フクロウというイメージはありません。調べてみると、写真では横向きになっていますが、惑星状星雲の形がフクロウの顔に似ているということだそうです。口径30センチ程度の少し大きな反射鏡なら、フクロウの顔に似て、それらしく見えるようです。

 M97は太陽程度の恒星が最期を迎え、大爆発を起こして、外層部が周辺に飛び散っている状態のようです。確かに、そんな感じもします。その結果、中心付近に空洞ができて、ちょうどふたつのようですが、それがフクロウの目に見えるのでしょう。このフクロウ星雲の光度は、12等級なので、小さな口径ではこの程度です。次回は、8インチで覗いてみます。

 写真では、上方やや左方向が天の北極方向です。M97の少し北側に、銀河が見えます。渦巻銀河M108です。その銀河を、ちょうど真横から見ている感じです。この銀河の光も淡いので、詳しく見るには、もっと大きな口径が必要です。課題ばかりが増えていく、星見です。

 春、というよりは初夏なんですね。おおぐま座も夜10時を過ぎると、西側に移動していきます。天頂付近のしし座も西空に傾いていくと、東の空には、さそり座が昇ってきます。また、賑やかな天の川の夏がやってきます。こちらの観察者の方も、アイスコーヒーと冷たいビールの季節がやってきます。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・キャノンKissX7i・ISO1600・120秒・トリミング・2017年4月14日21時40 分頃

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