天(あめ)の海に
月齢14.3の月が、やや低い南の空に昇っていました。満月ではないのですが、大気の透明度が良いのか、くっきりと輝いていて、我が家の裏庭の明るいこと。芝生の上に、自分の影が45度の角度で伸びていました。コーヒーを飲みながら、月見の散歩です。写真の中央上空に輝いているのが、二等星ポラリスです。
タイトルを「天(あめ)の海に」としたのは、その日の夕方に、清田愛未の同名の星の歌を聴いたからでした。作詞は、柿本人麻呂です。万葉集巻七に収められている和歌でした。こんな和歌があったということも、初めて知りました。
〈 天(あめ)の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ 〉
この詞に、三味線とピアノで旋律をつくって現代的な曲にしていました。万葉集と言えば、基本的に叙情詩的なものだと思っていました。月を詠った和歌も多いようですが、それなりに心象風景でしょう。でも、この歌は、とても現代的です。三日月か四日月かは分かりませんが、それを小舟に例えて、波立つような雲の流れを見え隠れしながら進んでいく。まあ、そんな風景を見ている、という感じなのでしょう。2分半程の小曲ですが、気にいって何回も聴いています。
データ/キャノンG3X・24ミリ・ISO1600・F5・4秒・2017年6月9日21時30分
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