ヘルクレス座
夏の代表的な星座のひとつ、ヘルクレス座です。ギリシャ神話に登場する大神ゼウスの息子で勇者ヘラクレスの姿です。勇者はヘラクレスと呼ばれていますが、星座名はヘルクレス座になっています。ちょうど梅雨時期の20時頃に、東の空に昇ってきます。この画像は、昨年の秋に撮影したものです。
水蒸気の多いこの時期に昇ってくるので、眺めるのも撮影するのも大変です。さらに、我が家のある薩摩半島の西側は、鹿児島市とその周辺の街明かりや8キロ離れている加世田の街明かりがあって、夜10時頃までは、東の空は薄明の空になっています。そのため、今年はまだヘルクレス座の姿を肉眼で十分確認していません。
この星座図は、上方が天の北極方向です。という訳で、ヘラクレスの姿は、ちょうど逆立ちした格好です。おまけに、星座をつくる星が、すべて3等級以下の暗い星ばかりで、肉眼で星座の形を観察するには、少し無理があるようです。
α星ラス・アルゲティは変光星で、2.8等級から4等級まで周期的に明るさを変えていて、赤色超巨星に分類されています。現在、星として存在しているのかどうかは分かりません。このα星が頭のてっぺんです。ラス・アルゲティというのは、ひざまずく者の頭という意味のアラビア語だそうです。確かに三角形の頭が、地にへばりついている感じもします。ユーモアがあって名付けたのか、それとも非常に厳格に命名したのかは不明です。しかし、暗い星々を結んで、うまく人の姿にしたものですね。感心しています。
このヘルクレス座には、球状星団M13があります。天の北半球で、最も巨大に見える球状星団です。晴れた日の夜遅くに観察してみます。
データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX7i・シグマ10~20ミリF4・ISO1600・f4・50秒・7コマ合成・2016年9月30日20時頃
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