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2017年7月の5件の記事

2017年7月27日 (木)

天の川の土星

Blog 梅雨が明けて2週間以上も経ちますが、夏らしい星空はほとんど見ることができません。梅雨明け以降、星空が見えたのは、多分3、4回程だったでしょうか。今夜も、空はどんよりとしていて、三日月も見えず、雨が降りそうな感じです。さっきまで鹿児島市街から霧島方面には、大雨警報が出ていたようです。

 今年は天候異変です。湿度が高く、気温は、夜9時になっても30度以上です。エアコンのない自室は完全に亜熱帯気候です。なので、時々網戸を開けて、外の涼風と遊ぼうとすると、いつものように、セミやトンボ、クワガタやコガネムシ、カミキリムシなどが部屋に入ってくるので、また困りものです。

 夜空が晴れていれば、今頃は写真のように、天の川が輝いて、土星がマイナス1等級に近い明るさでやや高い空に光っていると思います。この写真は、7月16日の22時前に撮影したものです。夏になると、毎年ワイドレンズで天の赤道付近の天の川を撮影します。カメラレンズでの撮影なので、とても簡単です。子午線を越えたさそり座といて座をメインに切り撮ります。ちょうど今年は、中央に土星が輝いています。土星はとても明るいんですが、地球からはどんどん遠ざかっています。8月の新月の頃に、土星をじっくり眺めてみます。

 ところで、天の川銀河の中心付近方向には、1等星は、さそり座のアンタレスだけです。それでも賑やかなのは、2等星、3等星がたくさんあって、球状星団や散開星団があちこちに点在しているからでしょうか。肉眼で見える球状星団M22は、いて座の中にあり、いちばん好きな球状星団です。周辺部からさらに外側まで星がそれなりに密集していて、とても見ごたえがあります。双眼鏡で覗くと、さらにダイナミックな星の世界を見ることができます。

データ/ケンコースカイメモS・シグマ10~20ミリ・キャノンKissX7i・F6.3・ISO1600・80秒・7コマ合成・2017年7月16日21時45分頃

 

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2017年7月21日 (金)

M13 ヘルクレス座

M13blog 6月30日にUPした、ヘルクレス座の球状星団M13の再ロケです。先週は、梅雨明けしたのか、明けていないのか、よくわからない時期でした。今年は水蒸気がとても多くて、何となくぼんやりした星空です。毎日非常に蒸し暑くて、高湿度に弱い者として、生きづらい毎日です。(だから、寒い冬が好きなんですね)

 まあ、そういう訳で、8インチのシュミカセで再度球状星団M13を撮影しました。このシュミカセ(セレストロン製)は、シャープさがイマイチなんですね。中心部付近は、とてもシャープなんですが、周辺部は、結構甘い画像です。80ミリのED鏡に負けているような感じもします。

 球状星団というのは、とても魅力があります。M13には、およそ50万個の恒星が密集しているようですが、そのひとつひとつが太陽なんですね。直径が100光年程の空間に50万個の太陽です。100光年というのは、とても狭い空間です。もしもそこに地球のような惑星があったとしたら、毎日2,30個の太陽が昇っているような空の風景でしょうか。生まれ変わったら、そんな球状星団の中の一つの太陽に生まれてみたい気がします。2,30個の太陽が輝いていたとしても、暑いとは限りません。全く想像もできない景観だと思います。

 まあ、そんなことを考えながら、星空を眺めています。だから、のんびりできるのでしょうか? 次は、オートガイド撮影に挑戦します。もう少し詳細な画像が撮れるかも、です。 

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・専用レデューサー・KissX7i・ISO1600・70秒・6コマ合成・2017年7月14日21時15分

 

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2017年7月18日 (火)

さそり座のα星アンタレス

Blog 九州南部が梅雨明けして、久し振りの澄んだ星空になりました。まだまだ蒸し暑いんですが、これからは、夏の星座を少しは楽しむことができるのでは、と思っています。

 九州の北部の山間部では、豪雨の被害が深刻です。この薩摩半島も、雨が降るときは、すごいんですね。去年の梅雨がそうでした。夜明け前から、雷と雨の音で目が覚めました。それが何日も続くんですね。昨年の降水量は、平年の2倍以上だったのでは、と記憶しています。九州南部は、もう何年も前から、亜熱帯気候になっているような気がします。南からやってくる外来種、マングース、南の野鳥、蛾や蝶、さらに熱帯魚。海水温がどんどん高くなっているのでしょうか?。氷河期が近づいているのかも、です。

 画像は、空高く昇っているさそり座のα星アンタレス付近です。100ミリのカメラレンズで撮影しました。アンタレスのすぐ西側には、球状星団M4があります。6等級の明るさなので、肉眼では確認できません。5,6倍の双眼鏡なら、何とか雲のような感じに見えるのでは、と思います。

 このアンタレス付近には、恒星の見えない暗黒帯が広がっています。撮影してみると、その状態が少しは分かります。宇宙に広がって流れている膨大なガスの流れの隙間なのでしょう。広がりや大きさがけた違いなので、実態は全く想像できません。

データ/ケンコースカイメモS・キャノン60D(改造)・100マクロF2.8・ISO1600・F5・80秒・5コマ合成・2017年7月13日21時20分頃

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2017年7月12日 (水)

こと座のM57

M57_blog この原稿を書いているWin7PCも限界が近づいて、超後期高齢者に入るような気がします。エプソン製なのですが、結構好きなので、これまで、5,6台は使ったと思います。エプソンのPCは最初は、バリバリなんですが、3年程すると、急速に老化する傾向にあります。さっきONして、Winを起動します、という文字が出て、3分程してからやっと立ち上がりました。これは、とても異常です。早ければ2,3日中に、救急車で運ばれて、終末を迎えるかも知れません。まあ、そんなことは、大したことではないんですが……。

 夜空は、いつの間にか夏の夜空でした。10日以上まともな星空を見ていません。これは、全国的なものだと思いますが、九州は、特に雲が多くて大変だったんですね。木星や土星が時々見えて、夏の大三角が薄曇りの中に見えて、さそり座もすっかり南中していました。そろそろ梅雨が明ける気配を感じています。

 この画像は、こと座の惑星状星雲M57です。別名リング星雲という名前が付いています。M57の内部にある恒星が、爆発した元の恒星の名残なんでしょうか。昨年撮影したものです。今年は、もう少し大きな口径の望遠鏡で観察してみます。これで、また課題が増えました。

データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・キャノンKissX7i・ISO1600・40秒・2016年7月5日20時50分頃

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2017年7月 1日 (土)

上弦の月と木星

Photo_3 今日7月1日は、上弦の月です。雲の隙間から月と木星が見えていたので、双眼鏡で眺めることにしました。大した天文現象ではないのですが、ほのぼのとした夜空風景です。

 今日は、月面にアルファベットのXが見えるはずでした。でも、ここ東経130度では、まだ日没前なので、月面Xは次の機会にまわしました。

 木星は、深夜には、もうすっかり西に傾いて、おとめ座とともに東シナ海に沈んでいきます。無理もありません。暗くなった東の空には、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが昇ってきています。南の空には、さそりの姿も確認できます。ほとんど夏の夜空になっています。星空は、季節の移り変わりを正確に伝えてくれます。月日と時間の流れを、99.999%程度の誤差のない正確さで教えてくれます。

 それにしても、地球の衛星である月があって良かったような気がします。上弦の月明かりでも、結構明るいものです。自分の影法師を眺めながらの夜の散歩も優雅で、気持ち良く遊べる時間です。(ただし、蚊に刺されるのは覚悟の上、という前提条件が必要ですが……)

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・タムロン180ミリマクロ・ISO1600・F5.6・1250分の1・2017年7月1日20時40分頃






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