天の川の土星
梅雨が明けて2週間以上も経ちますが、夏らしい星空はほとんど見ることができません。梅雨明け以降、星空が見えたのは、多分3、4回程だったでしょうか。今夜も、空はどんよりとしていて、三日月も見えず、雨が降りそうな感じです。さっきまで鹿児島市街から霧島方面には、大雨警報が出ていたようです。
今年は天候異変です。湿度が高く、気温は、夜9時になっても30度以上です。エアコンのない自室は完全に亜熱帯気候です。なので、時々網戸を開けて、外の涼風と遊ぼうとすると、いつものように、セミやトンボ、クワガタやコガネムシ、カミキリムシなどが部屋に入ってくるので、また困りものです。
夜空が晴れていれば、今頃は写真のように、天の川が輝いて、土星がマイナス1等級に近い明るさでやや高い空に光っていると思います。この写真は、7月16日の22時前に撮影したものです。夏になると、毎年ワイドレンズで天の赤道付近の天の川を撮影します。カメラレンズでの撮影なので、とても簡単です。子午線を越えたさそり座といて座をメインに切り撮ります。ちょうど今年は、中央に土星が輝いています。土星はとても明るいんですが、地球からはどんどん遠ざかっています。8月の新月の頃に、土星をじっくり眺めてみます。
ところで、天の川銀河の中心付近方向には、1等星は、さそり座のアンタレスだけです。それでも賑やかなのは、2等星、3等星がたくさんあって、球状星団や散開星団があちこちに点在しているからでしょうか。肉眼で見える球状星団M22は、いて座の中にあり、いちばん好きな球状星団です。周辺部からさらに外側まで星がそれなりに密集していて、とても見ごたえがあります。双眼鏡で覗くと、さらにダイナミックな星の世界を見ることができます。
データ/ケンコースカイメモS・シグマ10~20ミリ・キャノンKissX7i・F6.3・ISO1600・80秒・7コマ合成・2017年7月16日21時45分頃
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