いて座のM8
散光星雲M8を撮影したのは、1週間ほど前でした。撮影中に、またヌエが鳴き始めたのです。夏の間に5,6回は鳴くのですが、今年は少し多めのようです。裏庭のすぐ奥の林の上でした。「ヌエの鳴く夜は恐ろしい」と言われていますが、そのとおり、その場から離れて、しばらく様子見です。実態は分かっているのですが、やはり恐ろしい鳴き声ですね。あちこちの木々の高い枝を渡り飛び、昔から老婆が死に際に叫ぶ最期の声に例えられていますが、確かに、そのような感じです。大人でも、怖くなりますので……。
まあそれはそれとして、この散光星雲M8は、冬のオリオン星雲と比べられる有名な星雲です。毎年、眺めては撮影しています。大きさも、満月の2,3倍ほどで、肉眼でもはっきり確認できます。明るい天の川の中でも、ひときわ輝いていますので、双眼鏡でもすぐに探せると思います。広範囲に広がる星間ガスを後ろのとても明るいたくさんの恒星が輝かせています。新しい星が、次々と誕生している空間です。それでも、この辺りは太陽系からとても近い領域です。後ろのはるか彼方の銀河の星々は、遠すぎて全く確認できません。宇宙の広さ・巨大さを、推測できる領域です。
天の川も、夜12時を過ぎると、西側に傾いてしまいます。夏の終わりが近いのですね。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・笠井0.8倍レデューサー・キャノン60D(改造)・ISO1600・50秒・トリミング・2017年8月16日21時頃
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