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2017年9月の5件の記事

2017年9月28日 (木)

いて座のM20

M20blog このところ、天気予報が当たらないような気がしています。曇り時々雨、なんていう予報の日でも、太陽がさんさんと照っている日もありました。薩摩地方は、天気が変わりやすいので、予報はとても難しい感じもします。雨雲は、移動してくるだけではなく、突然海の上で猛烈に発達することもあるんですね。だから、天気予報は、24時間後までの予報だけを信用することにしています。

 写真は、先週の晴れた夜に撮影したものです。月のない、澄み切った夜空でした。天の川がくっきりと見えて、いて座の星々がよく確認できました。いて座の西部分は、天の川銀河の中心方向なので、銀河の明るさもすごいんですが、この周辺には、散光星雲や散開星団、球状星団がたくさんあります。その一つが、散光星雲M20です。別名が三裂星雲と呼ばれています。暗黒帯が横切っているのでしょうか、3つに分裂しているように見えます。M20のすぐ近くには、M21という散開星団があります。双眼鏡で覗くと、この周辺には、雲のようなぼんやりした光や星のような光の雲がとてもたくさん確認できます。ただ、それほど明るくないので、色は確認できません。

 この日も、裏山でヌエの鳴き声を聞きました。少し遠かったので助かりました。ただ、近くの草むらでは、タヌキかアナグマらしき野生動物の気配を感じました。イノシシや野生の猿ではないのが救いでした。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED70ss・キャノンKissX7i・ISO1600・60秒・トリミング・2017年9月18日・20時30分頃

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2017年9月17日 (日)

りゅう座

Blog 今日17日朝9時頃でしょうか、台風18号が隣の南九州市に上陸しました。昨日も今日も、それほど悪天候ではなく、台風がすぐ近くに来ているという感じではありませんでした。

 いつものように、朝10時過ぎに、徘徊に出かけました。県立の吹上浜海浜公園は休園の為、万ノ瀬川の河口に野鳥観察に行きました。大した風もなく、雨も霧雨なので、のんびり撮影です。台風の影響で、車も人もとても少なく、静かな街中です。それでも、万ノ瀬川の河口には、若者4人が賑やかに釣りをしていました。こんな時に、風雨の中で釣りをしているとは……。と思ったのですが、この自分も、野鳥観察をしているのでした。

 午後の方が、風が強く、台風の雰囲気を感じました。台風が過ぎた後の方が、風はすごいんですね。薩摩半島は、ほとんど被害がなかったようです。

 日没後、空は晴れ渡り、夜空は星空になりました。という訳で、小型の赤道儀を裏庭に持ち出して、星見の準備です。

 北の空のりゅう座の観察です。こんなところにも、星座があったんですね。暗いりゅう座の星座線を引くのが大変でした。くねくねと星座線が、続いています、古代の人は、よく観察したものだと感心しています。確かに、蛇か龍に見えます。

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・シグマ10~20・F5・ISO1600・40秒・ソフトフィルター使用・2017年9月17日20時20分頃


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2017年9月13日 (水)

わし座のアルタイル周辺

Blog 天の川がくっきり見えるときは、双眼鏡ではくちょう座から南のいて座、さそり座方向の銀河の流れを、眺めることにしています。銀河中心部付近の密集した領域もすごいんですが、わし座周辺の輝く星々の眺めも、また感動ものです。星の多さにも驚きますが、背景が少しだけ暗いので、ひとつひとつの星がとてもよく見えます。

 宇宙にある星の数は、地球上のすべての砂浜の砂粒、海中・海底にある砂粒、それらをすべて集めた砂粒の数よりも、想像できないほどはるかに多いと言われています。天の川の星々を眺めていると〈厳かに天を仰ぐかな〉という気分になります。

 写真の、わし座アルタイル付近の眺めは、星の多さを教えてくれます。この画像だけでも、肉眼で見えない星が、数万個あるいは数十万個あるのかな、という感想です。しかし、写っているのは、非常に近い星だけです。地球上を宇宙全体と考えれば(あまり科学的ではありませんが)、写真に写っている星は、玄関先の数メートルの範囲にある星だけかも知れません。

 まあ、それはそれとして、アルタイル付近の眺めはとても素敵です。肉眼で見えるのは、アルタイルを真ん中にした三ツ星、α星・β星・γ星だけです。100ミリのマクロレンズで撮影したのですが、カメラレンズもよく写るんですね。三ツ星のすぐ北側には、暗黒星雲があります。星がなくて、暗黒地帯なんですが、本当はガスとちりが広範囲に広がっていて、後方の星の光をさえぎっているようです。この暗黒星雲にも、B143という名前がついています。

 台風が近づいているようですが、薩摩は、まだまだ蒸し暑い夏が続いています。ビールを飲みながら、秋の虫の音を聞きながら、のんびり書いています。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D(改造)・マクロ100ミリ・ISO1600・F4.5・75秒・2017年9月9日20時40分頃

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2017年9月 7日 (木)

はくちょう座β星アルビレオ

Blog はくちょう座のβ星アルビレオを、望遠鏡で初めて眺め、撮影しました。はくちょうの尻尾が1等星デネブで、頭の先がアルビレオです。ずーっと気になっていた星です。

 はくちょう座では、4,5番目に明るいんですが、昔からβ星と呼ばれています。このアルビレオは、二重星です。明るい方が、黄色で3.1等星、暗い方が青い輝きの5.1等星です。二重星と言っても、見かけ上の二重星なのか、連星系をつくっているのか、まだ十分わかっていないようです。

 画像では、上方向が天の北極方向です。
少し露出がオーバーだったのかも知れません。青色がとても弱くて、白っぽく飽和しかけている、かもです。暗い星は、撮影しても色の感じが出ないんですね。

 アルビレオは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の物語に出てくる、白鳥停車場のあたりで描写されています。とても悲しい物語なので、読むのが辛くなる感じです。それでも、何度も読みたくなる物語なんですね。

データ/ビクセンSX2・セレストロン8インチシュミカセ・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO1600・25秒・数コマ合成・トリミング・2017年9月1日21時頃

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2017年9月 1日 (金)

たて座のM11

M11blog さっきまで、月を眺めていました。月齢が10.4の満月に近づいている明るい月ですが、本当は月までの距離が遠いので、小さく見えるんですね。月は楕円軌道を描いているので、大きい時と小さい時を比べると、視直径で2割ほど違うのではないかと思います。

 ところで、この5、6日なのですが、夜になると、今までに聞いた鳴き声でない動物の声が聞こえてきます。懐中電灯を持って裏庭に観察に行くのですが、何者かはわかりません。一度だけ懐中電灯を照らして、後姿だけ見ましたが、詳細は未確認です。外来種のマングースか、それともサルか、あるいは別の野生動物かもしれません。関心はありますが、それ以上は、遠慮しています。

 ところで、画像は、たて座の散開星団M11です。散開星団は球状星団にくらべて星の数がはるかに少ない星の集団です。ただこのM11は、散開星団としては星の数が多い方に入るようです。5等級なので、双眼鏡ならば、結構見えるのでは、と思います。このM11は、わし座のわしのくちばしの先に近いところにあります。この周辺は、天の川の星の密集部分になっているので、星の多さが邪魔をして、かえって見つけにくいかもしれません。6倍の双眼鏡では、球状星団に見えるかも、です。結構美しい姿をしています。

 これらの星のすべてが、惑星を持っているはずですから、生命が誕生している惑星もたくさん存在するはずです。その惑星から、夜空を見上げた時、どんな夜空なのか?とても興味があります。それが知りたいために、星見をしているような気もします。すべて想像の世界ですが、この地球という惑星とサヨナラしないと行くことができないんですね。だから、その日を楽しみにしているんです。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノンKissx7i・60秒・19コマ合成・2017年8月23日20時10 分

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