ペガススの大四辺形
ペガススの大四辺形は、秋の大四辺形とも呼ばれていますが、ペガススの方がロマンがあっていいのでは、と思います。ペガススというのは、ラテン語なんでしょうか?ペガサスというときもありますが、こちらが英語読みかも、です。
それはそれとして、ペガススというのはギリシャ神話に出てくる空飛ぶ馬ですが、胴体から前足と頭だけがある馬なんですね。生まれた時からそうだったようです。まあ、この方が神話的です。日本では、天馬と呼んでいたそうです。ちょうど10月末の今頃、夜10時ごろには、天高く昇り、頭の方は子午線を越えかけています。肉眼で眺めるのには、とてもつらい姿勢になります。
南を向いて眺めると、ちょうどさかさまの姿に見えます。確かに、胴体らしき四辺形が見え、頭らしき星の並びと二本の前足の星の並びも見えます。ただ、2等級以下の暗い星ばかりなので、星座早見盤を参考にして、低倍率の双眼鏡で星のつながりをたどった方がいいのかも知れません。都会では、2等星の星自体が見えないと思います。薩摩半島の片田舎の暗い夜空でも、20分ほど暗さに目を慣れさせないと、はっきり見えてきません。
胴体のおしりのところに輝いている星は、結構明るい2等星ですが、これはペガスス座の星ではなく、隣のアンドロメダ座のα星アルフェラッツです。また、馬の頭の鼻先に、前回UPした球状星団M15があります。
古代の人は、ギリシャ神話の物語を、夜空の星々を星座にして語らせたのですね。だから、星座が今も生き生きとしていて、観ている人に語りかけてくる印象です。これは、とてもスゴイことです。
データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX7i・シグマ10~20ミリF4・ISO1600・15ミリF6.3・50秒・ソフトフィルター・2017年10月10日22時頃
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