ペガスス座のM15
10月の後半に入っても、薩摩半島は、まだ夏が続いているような天気です。近くの森では、いまだにセミが鳴いています。曇り空でも、トンボやクロアゲハがのんびり飛び交っています。今この時刻でも、隣の空き地の雑草の中では、鈴虫やコオロギが鳴いていて、長い夏になりそうな気もします。
この写真は、10月9日に撮影したものです。この時期になると、ペガスス座が、天頂付近にのぼります。秋の大四辺形と呼ばれる4つの星が、ペガススの胴体です。そのペガススの頭部の先にあるのが、この球状星団M15です。双眼鏡を使っても、ぼんやりした星に見えるだけで、迫力はありません。
望遠鏡を使って撮影すると、こんな感じになります。口径の小さい望遠鏡なので、これ以上星を分離できません。それでも、中心付近は、光が飽和状態なので、密度が異常に高いということがわかります。星の数が何十万個か何百万個か、わかりませんが、これだけ密集しているので、中心部にはブラックホールがあるのでは、と言われています。
球状星団を眺めたり、撮影したりするのは、とても気持ちがいいんですね。それは、ひとつひとつの星が太陽で、そのひとつの太陽の惑星に住んでいるとしたら、どんな風景で、どんな夜空だろうか、と想像してしまうからです。いつまでも、好奇心を異常に刺激し続けてくれます。
また、もう少し大きな口径で眺めてみます。課題が増え続けているのが、少しだけ気になります。という訳で、我が家はビールの時間です……22時30分ですから。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・笠井0.8倍レデュサー・キャノンKissX7i・ISO1600・60秒・トリミング・2017年10月9日22時頃
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