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2017年11月の5件の記事

2017年11月25日 (土)

ペルセウス座メロッテ20

20 今まで、ペルセウス座を詳しく観察したことはありませんでした。今年は、秋の星座として、ペルセウス座をメインにしています。6倍の双眼鏡で、ペルセウス座のα星ミルファクを眺めると、その周辺に、青白い小さな星がたくさん見えます。この星の集団(散開星団)をメロッテ20(Mel20)と呼んでいます。Melというのは、イギリス人のメロッテさんが20世紀初めに作った天体カタログです。メシエカタログもそうですが、製作者の名前がつくんですね。

 一番明るい星が、2等星ミルファクです。その周辺に、双眼鏡では5,6個の星が確認できます。青白い輝きがとても美しい散開星団です。実際には200個ほどの若い星が集まっているようで、とても賑やかな場所なのでしょう。おまけに、この領域は、秋の天の川が流れているので、さらにたくさんの星が見えます。ただ、明るい星が少ないので、やや迫力不足の感じもします。

 この画像も、カメラレンズで撮影したものです。中望遠のレンズで撮影すると、双眼鏡で眺めた雰囲気になるので、結構好きなんですね。

 22時を過ぎて晴れていれば、オリオン座が高度30度あたりに昇ってくるのが、自室から見えます。真冬近し、という時期です。明るく変化に富んだ冬の星座を、もうすぐ見ることができます。外気温と同じ温度に冷えたYEBISU-Bierも、また美味しいーんですね。

データ/ケンコースカイメモS・タムロン180ミリマクロ・キャノンKissX7i・ISO1600・F5.6・40秒・ソフトフィルター使用・2017年11月19日20時40分頃

 


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2017年11月21日 (火)

ペルセウス座

Blog 薩摩半島の西海岸にある自宅からは、東の空は街明りで少し明るいので、東の地平線に昇りかけた星を見ることはできません。45度ほど昇ると、やっと星を確認できます。

 ペルセウス座には、2等星が2個あるのですが、それ以外は3等星以下の暗い星ばかりで、星のつながりを推測するのは、結構大変でした。右手に剣を持ち、左手に魔女メデューサの首を持っているそうですが、それ以前に、ひとの形を想像するのに苦労します。

 2等星のα星ミルファクとβ星アルゴルだけは、肉眼ではっきり確認でしました。2等星アルゴルは有名な変光星です。古代のアラビア人たちは、アルゴルの明るさが変わるので、魔女の星だからと、不吉な光として眺めていたようです。それというのも、この変光星アルゴルの位置が、魔女メデューサの顔の部分にあたるそうです。古代の天文学者もすごかったんですね。明るさが2等級から4等級になるのを、ちゃーんと観測していたのです。さすがです。双眼鏡もない時代に……偉いと思います。

 勇者ペルセウスは、この後、化けグジラを退治して、アンドロメダ姫を助けて、彼女と結婚するんですね。これで、古代エチオピア物語はめでたく終了するんでしょうかねえ?

 この日は、カメラレンズでの撮影なので楽でした。という訳で、撮影を終了しようとしたとき、何かが足元近くを移動していきました。すぐ懐中電灯を向けると、いつものアナグマの兄弟(?)が、のんびり裏山に帰る(?)ところでした。野生動物公園のような田舎の雰囲気を感じました、です。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ30ミリF1.4・キャノンKissX7i・ISO1600・F5.6・30秒・ソフトフィルター使用・2017年11月15日20時頃

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2017年11月10日 (金)

M31銀河と古代エチオピア物語

M31blog カメラレンズで撮影したものです。結構小さめで、かわいい感じです。星の海に浮いているという眺めです。雑誌や天文書籍では、ドアップがとても多いんですね。

 レンズは、タムロンの180ミリマクロです。35ミリに換算すると、290ミリほどです。望遠鏡と違って、撮影がとても楽です。レンズが明るいので、ピント合わせがスムーズです。コンパクトデジカメでも、10倍程度のズームレンズがついていれば、簡単に撮れます。ただし、追尾装置とバルブシャッターが必要ですが……。

 アンドロメダ座の星座線を少しだけ書き込んでいますが、ちょうどアンドロメダ姫の膝の上に、M31銀河が乗かっている感じです。写真の左側が、北極星の方向です。この周辺には、ギリシャ神話の古代エチオピアの物語に登場する星座がたくさんあります。北極星のすぐ近くには、エチオピア王のケフェウス、その隣に王妃のカシオペア、そして王女アンドロメダ姫。鎖につながれたアンドロメダ姫に襲いかかる怪物クジラのティアマト、そしてそれを退治する勇者ペルセウス。役者が全員そろっているのでは、と思います。トレミー(プトレマイオス)の48星座は、現代にも脈々と生きているような気がします。そう考えると、ギリシャ神話を参考にして、星々をたどり、星座線を自分好みに引いて、ゆっくり眺めてみるのも、また楽しからずや……、です。

 ところで、M31のすぐ近くには、M32、M110という2つの楕円銀河があります。この2つの銀河は、M31の伴銀河と呼ばれていて、巨大なM31の影響をモロに受けています。やがては、M31に吸い込まれていく運命でしょうか?

データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン180ミリマクロ・KissX7i・ISO1600・F5・60秒・10コマ合成・2017年10月23日21時30分頃

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2017年11月 8日 (水)

月齢10.3の月

103_20171030 北海道では、雪の季節になったというのに、薩摩半島は、昼間の気温が25度近くになるので、車のエアコンをいれています。夜も、20度以上なので、窓は開けっぱなしています。年末までは、暖房なしでいけそうです。

 夏に比べて、秋の月はとても大きく見えて、くっきりしています。画像は、10月30日の撮影です。シーイングは、5段階の4程度ですが、接眼レンズで眺めると、とても見応えがあります。月は、眼視がいちばんいいのかも知れません。クレーターの様子をゆっくい確かめながら、地表を眺めるのは、とても気分がいいものです。

 中央の大きなクレーターが、コペルニクスクレーターです。海の中でとても目立ちます。その北側に、雨の海と呼ばれている平原があります。その海の北側のいちばん端に、まだ夜が明けていない半円状の虹の入り江という場所があります。双眼鏡で眺めると、ここが、特別に目立ちます。上限を少し過ぎたころの、虹の入り江を囲むユラ山脈の夜明けは、とてもすばらしいのでは、と思います。この虹の入り江は、中国の月探査船が、最初に選んだ着陸地点だったそうです。しかし、何かの理由で、着陸場所が変わったようです。もう数時間待てば、ユラ山脈が朝日に照らされていたのでしょう。

 月面の撮影は、とても難しいんですね。ゆらゆら揺れる大気を通して、月面にピンを合わせなければならないので、とても時間がかかります。カメラマンを40年以上やってきたのですが、天体写真は、まだまだアマチュアです。

データ/ビクセンGP2・セレストロン8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO1600・2000分の1s・30コマ合成・トリミング・2017年10月30日20時30分頃


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2017年11月 2日 (木)

M31の季節

M31blog 今日は、10月初旬の気温だったそうです。車のエアコンもやや強めにしました。最高気温が26度を超えていたようです。今夜は、満月の一日前なので、外はとても明るく、山の稜線がきれいに見えます。11月なのに、適当に涼しい庭先でした。

 写真は、カシオペア座です。Wの星座線は有名ですが、本当は、カシオペア座というのは、Wの周りにもいくつかの星があり、星座線もつながっていて、結構広い星座です。

 カシオペアのWとアンドロメダ星雲M31の位置関係を確かめるために撮影しました。50ミリのカメラレンズですが、M31も、写っています。M31は、何となく頼りないですが、3.4等級の明るさだから、結構明るいようです。空の状態が最高に良ければ、肉眼で楕円形のくっきりした雲に見えるんですね。

 このカシオペア座の周辺には、星がたくさん確認できます。秋には、この辺りを天の川が流れているからです。双眼鏡で眺めると、とてもたくさんの星が見えます。天の川は、さらに北東の空に流れて、冬の星座オリオンの東側に達しています。まあ、天の川は、一年中見えるので、季節が変わってもつながっている訳です。

 まだまだ、冷たいビールがおいしい季節です。余談ですが、このところ、サントリーの香るエールを飲んでいます。このビールは、とても高貴なコクがあり、香りがあり、心豊かになります。大げさに言えば、幸せになれるビールですね。サントリーのCMでした……。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D(改造)・シグマ50ミリF1.4・ISO1600・f3.5・50秒・ソフトフィルター

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