M31銀河と古代エチオピア物語
カメラレンズで撮影したものです。結構小さめで、かわいい感じです。星の海に浮いているという眺めです。雑誌や天文書籍では、ドアップがとても多いんですね。
レンズは、タムロンの180ミリマクロです。35ミリに換算すると、290ミリほどです。望遠鏡と違って、撮影がとても楽です。レンズが明るいので、ピント合わせがスムーズです。コンパクトデジカメでも、10倍程度のズームレンズがついていれば、簡単に撮れます。ただし、追尾装置とバルブシャッターが必要ですが……。
アンドロメダ座の星座線を少しだけ書き込んでいますが、ちょうどアンドロメダ姫の膝の上に、M31銀河が乗かっている感じです。写真の左側が、北極星の方向です。この周辺には、ギリシャ神話の古代エチオピアの物語に登場する星座がたくさんあります。北極星のすぐ近くには、エチオピア王のケフェウス、その隣に王妃のカシオペア、そして王女アンドロメダ姫。鎖につながれたアンドロメダ姫に襲いかかる怪物クジラのティアマト、そしてそれを退治する勇者ペルセウス。役者が全員そろっているのでは、と思います。トレミー(プトレマイオス)の48星座は、現代にも脈々と生きているような気がします。そう考えると、ギリシャ神話を参考にして、星々をたどり、星座線を自分好みに引いて、ゆっくり眺めてみるのも、また楽しからずや……、です。
ところで、M31のすぐ近くには、M32、M110という2つの楕円銀河があります。この2つの銀河は、M31の伴銀河と呼ばれていて、巨大なM31の影響をモロに受けています。やがては、M31に吸い込まれていく運命でしょうか?
データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン180ミリマクロ・KissX7i・ISO1600・F5・60秒・10コマ合成・2017年10月23日21時30分頃
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