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2017年12月の5件の記事

2017年12月26日 (火)

プレヤデス星団M45

Newblog2bbb 冬の星座・星団のトップバッターです。12月中旬の夜8時頃、東の空高く昇ってくるのがおうし座で、その牡牛の背中のいちばん突き出たところに、プレヤデス星団があります。真冬に向かって寒くなる季節なので、夜に外に出て眺めるのも、少しだけ根性が必要です。椅子に座って眺めるなんて、寒くてできません。という訳で、いつも周辺を歩き回りながら眺める、ことになります。

 プレヤデス星団、日本では昔から「すばる」と呼ばれています。満月よりははるかに大きいのですが、ぼんやりとした雲のようにしか見えません。それでも、夜空の暗さに慣れてくると、3,4個の星が見えてきます。視力がいい人は、5,6個の星が見えるようです。

 実際は、写真のように、5,6個ではなく、もっとたくさんの星が集まっている散開星団です。正確には、120個以上の恒星の集団のようです。とても若い星々と星間ガスが衝突している現場です。この青い輝きは、肉眼では無理のようです。双眼鏡で覗くと、青白い星団の輝く姿を、視野いっぱいに眺められます。

 「すばる」は、季節の変わり目を教えてくれるような気がします。青白い輝きは、冬の寒さを連想させて、一年の終わりを暗示してくれる、のかも知れません。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・笠井レデュサーフラットナー・キャノンKissX7i・ISO1600・120秒・14コマ合成・2017年12月18日22時18分頃

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2017年12月20日 (水)

石垣島 星の軌跡

Blog2aa 石垣島の底地ビーチの星の軌跡です。雲が流れる合間の、晴れた星空の撮影でした。今年の冬の石垣島の天気は、雲が多く、すっきりした晴れ間は、ほとんどないようでした。毎夜3時間ほど、コテージの庭に出て、空の様子を眺めていました。

 12月10日だけが、晴れた夜空でした。今思えば、貴重な写真になっているような気もします。写真は、やや西向きに撮影しています。撮影中に、すぐ近くで、フクロウがホーホーと鳴き、ホタルも飛んでいました。これも貴重な体験でした。

 石垣島の星空は、薩摩半島に比べて、とても明るく見えます。空気が澄んでいるのか、黄砂やゴミが少ないのでしょうか……。見える星の数がとても多いように思います。明るい星が少ない秋の夜空なのに、星の軌跡がとても賑やかです。

 この写真の撮影中は、何も操作しなくていいので、とても楽ちんでした。椅子に腰かけて、ビールを飲んでいればいい訳で、のんびりフクロウの優雅な鳴き声を聴きながら、夜空を眺めていました。至福の時間でした。

データ/キャノンKissX7i・シグマ11~20ミリ・11ミリF5.6・60秒40コマ・比較明合成・2017年12月10日21時頃・石垣島底地ビーチ

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2017年12月15日 (金)

石垣島の星空

Blog1788 12月9日からの4泊5日の石垣島の旅でした。天気は、雲が多く、風がやや強い、少々不満の5日間でした。それでも、一日半ほど晴れ間がのぞいたのが、幸いでした。

 今回も、底地(すくじ)ビーチのポリネシアン風の1棟1室のコテージでした。部屋は、熱帯の樹木に囲まれていて、庭先がロケ場所です。この雰囲気がとてもいい感じで、空を見上げるだけで、絵になるんですね。夜の外気温も20度近くあるので、石垣の地ビールを飲みながら、星を眺めることができました。

 庭先から撮影した、星空です。写真の上部の隅っこギリギリにスバルが見えます。中央少し下にアンドロメダ銀河も見えるのでは、と思います。超広角レンズなので、星座を見つけるのは、とても大変です。右側の少し明るい星の流れは、秋の天の川です。カメラを天頂近くに向けているので、東西南北もわかりにくい感じです。

 ひとつだけ驚いたのは、ホタルが庭の上をたくさん飛んでいることでした。真冬にホタル、というのがなかなか理解できませんでした。石垣島の冬が、ちょうど、薩摩半島の5,6月の気温と湿度と同じなんでしょうか? 生まれて初めて、ホタルを手のひらにのせました。結構明るいホタルの光でした。こんな感じで、ポリネシアン風の庭を徘徊しながら、3,4時間のんびり遊ぶことができ、楽しい時間でした。

データ/キャノンKissX7i・シグマ11~20ミリ・ISO1600・F4・30秒・2017年12月10日23時頃・石垣島底地ビーチ

 

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2017年12月 8日 (金)

月面の拡大撮影

4a 明日から、4泊5日の石垣島ロケに出かけます。星空の観察が、ひとつの目的なんですが、1時間でも多く、晴れた夜空が見えることを願っています。雲が多いという予報なんですが、まあ、その時は、雲の多い風景でも撮影します。

 先週の上弦の月のとき、初めて月面の拡大撮影に挑戦しました。テスト撮影のつもりでしたが、1つのシーンだけ使えそうなコマがありました。それが左の画像です。102ED屈折鏡と20ミリアイピースの組み合わせでした。拡大率は、4倍少しです。ピン合わせが大変でした。風が少しでも吹くと、ライブ画像は結構揺れるんですね。20コマを合成して、何とか月面らしくなっているのでは、と思います。

 拡大率を大きくすると、ピンがなかなか決まりません。電動フォーカサーで、揺れなしでピン合わせをしなくてはいけないのかも、です。この画像で、およそ3000ミリの焦点距離という感じです。また次の機会に、いろいろ試してみます。

データ/ビクセンGP2・ES102ED・20ミリアイピースで拡大・ISO1600・キャノンKissX7i・絞りオート・125分の1・2017年11月27日19時50分頃

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2017年12月 5日 (火)

ペルセウス座の二重星団

Photo 我が家の裏庭が、また暗闇になりました。ソーラーライトがなければ、完全に暗黒の世界です。裏庭の180度、明かりが見えません。お隣の家が、無人の状態になっています。かすかな家の窓明かりでも、夜の闇の中にいると、救いの光なんですね。

 そんな闇の中で、撮影したのが、ペルセウス座の二重星団です。4等級以下の暗い星団なので、肉眼では、確認できないと思います。それでも。紀元前から有名で、ひとつの恒星だと思われていたようです。大気の状態と視力が、現代と比べてとても良い状態だったのでしょう。

 広範囲で、やや暗い星の集団を眺める時は、双眼鏡がいちばんいいんですね。6倍の双眼鏡で眺めると、写真のような感じでは、と思います。寝そべって眺めるのが、理想です。それにしても、見飽きない散開星団です。最も美しいと言われている理由がよくわかります。

 地球からほとんど同じ距離にある、2つの散開星団なので、二重星団と呼ばれています。星の海の中で、とても美しく輝いています。300個程度の星の集団が、隣り合っている空間です。青白い星もあるので、若い星もあるのでしょう。これだけの恒星が集まると、重力が働くので、静かに見える光景も、本当は激しく流動しているのかも知れません。

データ/ビクセンGP2ガイトパック・タムロン180ミリ・キャノンKissX7i・ISO1600・F5.6・50秒・2017年11月19日21時20分頃

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