1月31日の皆既月食 薩摩半島から
1月31日、薩摩半島は、午後から曇り空で、夕方からは、雨雲のような暗い空模様でした。日没後、器材を玄関先に出して、とりあえずは、撮影の準備だけはしていました。19時が過ぎて、20時が過ぎて、21時も過ぎて、月食の撮影を諦めて、器材を室内に運び込みました。満月なのに、月の位置さえ全く分からず、空は暗くなるばかりでした。自室に戻り、ホットコーヒーを飲みながら、返信メールを書いていました。時々は、窓を開けて東の空を眺めていたのですが、空は、暗黒の夜空でした。無理もありません、雨雲がすぐ近くまで近づいていたのです。
という訳で、器材を整理しなければと思いながら、最後に夜空を眺めると、おやおや、細い月らしきものがかすかに見えるではありませんか……。え、え、えー。雲が薄くなって、白っぽくなっていました。とっさに、器材をまた外に出して、赤道儀をおよその北極星に合わせて、望遠鏡にカメラをセットしなおして、雑多な作業をして、月を視野に入れて……、ピンを合わせて、試し撮りを2コマ……そして撮影。この間、3、4分ほどでしょうか。後で思えば、自分でも、驚くようなスピードでした。そして、撮影できたのは、4コマだけでした。その後は、さらに暗黒の夜空に戻りました。
皆既月食が始まる3分半ほど前の月の画像です。霞んでいるのは、雲が相当分厚いということです。露光時間が20秒なので、双眼鏡ではよく見えなかったかも、です。詳細は、ほとんど見えてきません。陰の部分がわずかに赤銅色かな……。まあ、証拠写真のような感じもしますが、少しだけすっきりした気分になりました。今日、2月1日の21時現在、東の空に月齢15過ぎの明るい月が、くっきりと浮かんでいます。寒々しい空ですが、雲一つない夜空です。後で、双眼鏡で眺めてみます。
データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・キャノンKissX7i・ISO1600・オート20秒・トリミング・2018年1月31日21時47分49秒
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