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2018年5月の5件の記事

2018年5月25日 (金)

りょうけん座のM3

M3blog  鹿児島県外の人から、時々メールをもらいます。薩摩半島は自然がいっぱいなんですねーとか、街明りが少なくて夜空がきれいなんでしょうねえ、というお手紙です。確かに、澄んだ夜空は満点の星空になり、星々がとても明るく見えるんですね。今住む我が家の窓から見えた星々の明りで、目が覚めたこともありました。多分、それは初夏の真夜中で、天の川銀河の輝きだったのでは、と思います。星明りという言葉通り、星を眺めていると、明かりを感じます。

 まあ、南国ですから、太陽もギラギラで、降る雨のすごさも特別です。という訳で、春先から生える草の茂みもすごいんですね。10日ほどで、草も5センチ以上伸びるのでは、と思います。だから、この地方では、草を刈ることを「草払い」というんですね。草を払いのける、という意味なんでしょうか。岡山や関西では、聞いたことがない言葉です。これについては、またの機会に……。

 話は変わりますが、写真は、りょうけん座の球状星団M3です。星の密度がとても高い球状星団なので、小さな望遠鏡だと、中心部が白トビしてしまいます。恒星が50万個以上もあるという話です。中心にブラックホールがあるんでしょうか、それとも生命体が生きることができる環境になっている、そんな場所もあるんでしょうか。全くわかりません。球状星団は、とても魅力的です。球状星団のひとつの恒星の、ひとつの惑星にいるとしたら、どんな夜空?(昼空?)なんでしょうか。想像するだけで、ワクワクします。

 このM3は、6等級なので、双眼鏡ではっきり見えると思います。春の星座うしかい座の1等星アルクトゥールスの北西側10度ほどのところです。今の時期、21時頃には、天頂付近に移動しているので、探すのは、正直とてもとてもキツイかも、です。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・ISO1600・50秒・15コマ合成・2018年5月11日21時頃

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2018年5月17日 (木)

しし座の銀河

M6566blog  薩摩半島は、先週から気温がどんどん上がり、夏のような蒸し暑さになっています。梅雨入りが近いような気もするんですが、それでも、もう気温は7月上旬の気温だそうです。我が家の庭のアジサイは、ほとんど満開です。3週間早いので、今年は少々不気味ですね、天候が……。

 写真は、先週撮影した、しし座の銀河です。天文雑誌や天体関係の写真集に、必ず出てくる一コマです。上方が天の北極です。M65,M66,そしてNGC3628です。ししの後ろ足のつけねのθ星から南、東にたどっていけば、結構楽に見つけ出すことができます。この3つの銀河は、3500万光年のはるか彼方にありますが、ひとつのグループをつくっているようです。、6、7倍の双眼鏡でも確認できると思います。ただし、5月のしし座は、天頂付近に近いので、寝転んで眺めるといいのでは、と思います。

 私事ですが、先週末から、ビールを冷蔵庫で冷やし始めました。それまでは、半年ほど常温の状態でしたから、冷たいビールを飲みながら、夏が来たのかな、なんて当たり前のことに感心しています。南東の夜空に、木星が高く昇っていて、アルクトゥールスとスピカは天頂付近です。YUBISUビールもうまいし、いい眺めです……。

データ/ビクセンGP2・ES102ミリED・ISO1600・EOSKissx8i・2018年5月10日21時50分頃

 

 

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2018年5月11日 (金)

かみのけ座メロッテ111

111blog  春の夜空は、少しだけ寂しいんですね。それでも、本当は、かみのけ座銀河団やおとめ座銀河団のように、系外銀河がたくさん観測できる夜空なんですね。でも、小さな望遠鏡や双眼鏡では、なかなか観察できません。

 その中でも、双眼鏡で観察できるメロッテ111という散開星団があります。6,7倍の双眼鏡で眺めると、とても癒される眺めだと思います。色の確認までは、難しいですが、画面いっぱいに星の輝きを見ることができます。

 画像にして初めて色合いや雰囲気が出せるのでは、と思います。写真はかみのけ座にある散開星団メロッテ111です。メロッテというのは、メロッテという人が、天体を再編集して245個の天体をまとめたカタログ名です。Melという頭文字で区別しています。

 その一つが、このMel111という散開星団です。青白い若い星の集まりのようです。写真では、20個ほどしか確認できませんが、本当は、もっとたくさんの星の集団なのでしょう。暗い領域に、4等星から5等星の星が目立つので、視力の良い人は、肉眼でも見えるのでは、と思います。

 少しずつ夏らしくなってきたので、夜外に出ても寒くありません。コーヒーでもビールでも飲みながら、のんびり星を眺める季節になりました。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン180ミリマクロ・KissX8i・ISO1600・F4・50秒・10コマ合成・2018年5月

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2018年5月 5日 (土)

金星とTレックス

Photo_8  何かよく分からない、変なタイトルですが、昨日吹上浜砂の祭典に行ってきました。今年の砂の祭典のテーマは「ジュラシックファンタジー・進化の足音、どん・どん・どん」でした。トリケラトプスやラプトルなど、他の肉食、草食恐竜もほとんど実物大でした。それなりにいい感じかな、と思います。

 会場内をゆっくり一巡して、お昼の食事は肉類を中心に食べました。結構な人出で、空いた席を探すのに苦労しました。例年よりは、賑やかだったような印象です。子供の姿が多かったのも、理解できます。午後一度自宅に帰り、夕食後出かけて、再入場しました。花火とライトアップを楽しむためです。写真は、花火後のライトアップ時の砂像の景観です。この時も、すごい人出なんですね。中央メインの砂像が、実物大のTレックスなどでした。地上から見ると、大きさが10メートル近くあるので、迫力満点でした。リアルで表情豊かに仕上がっていました。さすがですね。

 タイトルの金星は、20時頃だったので、Tレックスの顔の前に見えますが、もう30分ほどで、松林の向こうの東シナ海に沈んで、見えなくなるところでした。あわてて、撮影しました。夜空には、ふたご座やぎょしゃ座のカペラも見えました。東の空には、明るい木星も昇ってきました。空の状態がとても良い感じでした。もう少し、のんびりできたらよかったのかも、です。という訳で、楽しい時間でした。

データ/ソニーα6000・18~55ミリ・ISO800・f7.1・4分の1秒・2018年5月4日20時08分・南さつま市砂丘の杜

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2018年5月 2日 (水)

りょうけん座M51

M51blog  この春、久し振りにM51を撮影・観察しました。ブログを始めた3年前に一度観察したことがありました。その時のM51の写真は、星の写真展にも展示しましたが、その時よりもはるかにいい出来かな、と思います。多分、空の状態が少しは良かったのでしょう。

 このM51は、りょうけん座にあるのですが、りょうけん座自体がとても分かりにくいんですね。という訳で、星図を頼りに探す人は、北斗七星のひしゃくのいちばん先のη(イータ)星をもとに、見つけているようです。その方法だと、結構楽に見つけることができます。

 M51は、別名子持ち銀河と呼ばれています。この銀河は渦巻銀河ですが、1本の腕に小さな銀河がぶら下がっている、という感じです。その形がとてもユニークなので、有名になったようです。互いの重力が影響し合っていて、つながりの領域では、多分たくさんの星が生まれているのでは、と思います。双眼鏡でも観察はできますが、明るさが9等級なので、大口径でないと難しいかも知れません。

 我が家の裏庭は、北東から東の方角が、街明りで星空の状態があまり良くありません。5月下旬ごろになると、北斗七星も西側に移動するので、もっと空の状態が良くなると思います。その時に、もう一度M51を眺めてみます。

 薩摩地方は、昨日から天気が下り坂でした。今朝は雷で起こされて、一日中雨でした。明日から、吹上浜の砂の祭典が始まります。南さつま市の一大イベントで、巨大な砂像と花火を楽しみにして、毎年出かけています。明日からは天気がよさそうなので、今年も、ライトアップした砂像と星空を眺めてきます。という訳で、アイスコーヒーで一休みです……。

データ/ビクセンGP2・8インチシュミカセ・ISO1600・90秒・15コマ合成・KissX8i・2018年4月19日21時50分 

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