おとめ座のソンブレロ銀河
もう何年も前から、ずーっと気になっていた銀河のひとつです。今まで写真でしか見なかった銀河ですが、不思議な形をしているなあ、という印象でした。ソンブレロというのは、メキシコ人が使うソンブレロハットのことだそうです。それを上下にくっつけた形のようです。そう言えば、アメリカの西部劇に出てくるメキシコ人のあの帽子か、なんて、ふと思い出します。
写真は、屈折の102ED鏡で撮影していますが、とてもとても小さいな、という感じです。8等級の明るさなので、小さな双眼鏡では、恒星にしかみえないと思います。おとめ座のスピカの西側すぐ隣ですが、星をたどって探すのはとても大変でした。240年ほど昔に、よく確認できたものだ、なんて感心しています。
このソンブレロ銀河は、M104という、メシエ天体のひとつになっています。形からして、渦巻銀河や楕円銀河でもないという感じです。中央部分の暗黒帯も、とてもくっきりしています。その暗黒帯から遠い部分は、星の密度が極端に小さくなっています。円盤型のような感じですが、詳しいところは、よく分かりません。UFOが宇宙空間を飛んでいるという感じが、ぴったりです。この銀河を、大口径の望遠鏡で眺めると、すごい迫力なんでしょうねえ……。またひとつ課題が増えました……。
ところで、薩摩半島もまだ梅雨明けしていないので、毎日の蒸し暑さは、異常です。今日は満月なのですが、雲の波に揺られ、見えたり見えなかったりして大変みたいですね。という訳で、外に出て、満月を眺めてきます。
データ/ビクセンGP2・102ED・笠井0.8倍レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・85秒・2018年5月14日21時25分
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