さそり座のアンタレスとM4
このところ、異常な高温が続いています。この薩摩半島も例外ではありません。毎日最高気温が、33度から35度になります。それよりも、湿度が尋常ではありません。90%に近い値です。汗かき人間には、とてもしんどい状況です。という訳で、毎日涼しい風を求めて、緑の中を徘徊しています。涼しい風が吹き抜ける場所を見つけると、とてもほっとします。大げさですが、生き返ったような感じです。それだけ、今年の夏は猛暑なんでしょうねえ。
写真は、夏の星座さそり座の一部です。中央の赤い星が、α星アンタレスです。アンタレスの周辺には、赤い恒星間ガスがあり、より赤く輝いているようです。アンタレスのすぐ西側には、球状星団M4があります。双眼鏡で見ると、結構迫力があります。満月に近い大きさなので、望遠鏡で低倍率で観ると、とてもいい眺めです。アンタレスのすぐ北西側にも、小さな球状星団NGC6144が見えます。
球状星団というのは、銀河系内にある星の集まりです。1万個ほどの小さな球状星団もあれば、1000万個ほどもある巨大な球状星団もあります。狭い空間に密集しているので、中心部では、重力の影響で、異常な事態が進行しているのでは、と想像します。また、中心部に、ブラックホールがあっても不思議ではないような気もします。球状星団というのは、観る側の好奇心と想像力を異常に刺激してくれるんですね。だから、いつも気にしているんですが……。
赤いアンタレスは、500光年しか離れていないので、それが終末を迎えた時は、太陽系にも少しは影響があるかも、です。そんなことを考えながら、夜空を眺めています。
データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・ISO800・60秒・2018年7月9日21時40分頃
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