いて座の土星
この写真は、九州南部がまだ梅雨明けしていない7月9日に撮影したものです。どういう訳か、夕方からすっきりした空になり、金星も木星も土星もよく見えました。透明度がとてもGooだったので、東から登り始めた天の川も、いつもよりはとても鮮やかに見えました。
ちょうどその頃、九州北部や広島、岡山、愛媛などでは、記録的な豪雨がやっと終わりかけていたのですが、水害の爪痕がすごいことになっていたのですね。僕は、岡山市生まれで、19歳まで岡山平野で育ちました。岡山平野でこんな水害が起こることは、想像もできませんでした。これは、世界的な気候変動の一つの例というべきなのでしょうか。異常気象という言葉で、片づけられる問題でもないのでは、と思います……。被災地の人々の生活が、少しでも早く元に戻ることを祈ります。
空を見上げた時、雲の上は、昼間は青空で、夜は星空なんですね。当たり前ですが、そのことを実感した夜空でした。土星は、今いて座のμ星付近を東から西に逆行しているんですね。天の川のいちばん賑やかな領域をのんびり移動しています。近くには、散光星雲のM8やM20があり、星の密度が最も高い空間です。双眼鏡で眺めても、密集する星風景は特別です。今年は、火星も最接近するので、異常に賑やかな夏の夜空になるんでしょう。ただし、ここ薩摩半島では、今の時期火星の出現は21時近くになるんですね、ちょっと残念ですが……。
という訳で、コーヒーブレイクでーっす……。
データ/ビクセンGP2・ボーグFL55・EOS60D(改造)・ISO800・55秒・20コマ合成・2018年7月9日21時40分頃
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