いるか座
わし座のアルタイルのすぐ東側に、ひし形に似た形の4つの星が見えます。この4つの星が、いるかの頭の部分なのでしょう。とても小さな星座なので、6,7倍の双眼鏡で、ちょうど星座全部を見渡すことができます。青白く輝く光がとてもきれいで、何となく癒される感じです。この画像は、左が天の北極です。こうすると、いるかが星の海を飛んだり、泳いだりしている姿になります。夏の大三角を大きな船に例えると、船のすぐそばを、とても小さないるかが飛び跳ねている姿を想像します。
このいるか座にも、物語があるんですね。竪琴の名手のアリオンが、航海中に乗組員に殺されそうになるんですが、その時最後の願いとして一曲演奏をして、そして自ら海に飛び込んでしまうのです。ところが、その曲を聴きに集まっていたイルカ達が、アリオンを助け、故郷まで送ってくれたのでした。その話を聞いた芸術の神アポロンは、イルカを星座のひとつにしたということです……。これはキリシャ神話の物語ですが、青白い美しい輝きを眺めていると、信じたくなります。
今の時期、空の状態が良ければ、天の川の眺めがいちばんいい感じです。20時頃から24時頃まで、天頂付近を移動していくので、くっきりはっきり星々を鑑賞できます。ただし、寝転べばの話ですが……。双眼鏡を片手に、大地の上に横になって、のんびり星々を眺めることも、とても贅沢な時間なのでは、と思いますが……。
データ/ビクセンGP2ガイドパック・EOSM5・100ミリマクロ・F4・50秒・ソフトフィルター使用・2018年8月30日20時50分
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