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2018年9月の4件の記事

2018年9月27日 (木)

ケフェウス座の散光星雲

Ic1396blog  月齢17.4の月が、東の空に昇っています。台風が近づいているというのに、何故か薩摩半島のここでは晴れた夜空のようです。明日の午後からは、台風の影響で、曇りのち大雨・強風ということらしいのですが、天気予報も当たらないことが結構あるので、少しだけ信用することにしています。

 写真は、秋の星座ケフェウス座にある散光星雲です。正式名は、IC1396という名前です。左方向が天の北極方向です。このケフェウス座というのは、ギリシャ神話によると、エチオピア王ケフェウスの姿だと言われています。北極星のすぐ南側にある五角形の形の星座です。そのいちばん南の端に、この散光星雲があります。この赤い輝きは、肉眼では見えないので、改造したカメラで撮影をしています。この散光星雲は、満月の5,6倍の大きさがありますが、双眼鏡では、ほとんど見えないのが残念です。

 画面の左下部分に、ガーネット・スター(変光星)と呼ばれている、ケフェウス座μ星があります。真っ赤な星で、ペテルギウスと同じ赤色超巨星に分類されています。3.4等星から5.1等星まで明るさが変わります。星が年老いて、核融合状態がとても不安定になっているのでしょうか。そのうちに超新星爆発を起こしてしまうのは、確実ですね。

 星見を始めて6年ほどになりますが、いろいろな星や星雲・星団の輝き、光景、眺めを楽しんできましたが、いや~いや~、まだ見ぬ星の光の数の多さです。球状星団、散開星団、散光星雲、さまざまな銀河、暗黒星雲、変光星、二重星、彗星、流星群など、小さな望遠鏡で確認できる明るさだけとしても、まだ3パーセントも見ていないことになるのでは、と思います。そんなことを考えながら、空高く昇った明るい月に、今夜はサントリーの〈香る〉エールで乾杯します、です……。

データ/ビクセンSX2・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・ISO1600・80秒・2018年9月4日21時00分

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2018年9月20日 (木)

さそり座といて座

Blog_9  今朝は、雨の音でかすかに目が覚めました。9時間熟睡する人間にとっても、気になる雨音だったのでしょう。雷が響くと、もう少しはっきり目が覚めるのですが……。薩摩半島の強雨の降り方は、すごいんですね。言葉通りの土砂降りです。雷も地響きするほどの迫力です。時には、怖さを感じることもあります。

 このところ、不安定な天気が続いています。秋雨前線の影響らしいですが、薩摩半島は、まだまだ真夏です。毎日気温が30度を超えているので、夜もムシムシの熱気です。

 星空だけが、秋らしくなりました。さそり座は、22時頃には、水平線の向こうに沈んでしまいます。いて座も西空低く、探すのに苦労します。さそり座といて座は、毎年撮影しています。毎年同じ眺めですが、今年は土星がいて座で輝いています。おまけに、今年は、金星、木星、土星、火星が輝いていて、とても賑やかな夏の夜空でした。土星と火星の眺めは、まだまだ楽しめそうです。天の川の眺めも、もう一か月ほどは眺められそうです。東シナ海に沈む天の川の輝きは最高です。海面に反射する天の川の輝きを、多分「星が降る」というのでは……、そんな印象です。

 今、雨が降ってきました。それでも、月齢10.4の月が雲間を流れています。薩摩半島の空は、いつもこんな感じです。明るい月を眺めながら、YEBISUビールで乾杯します。 

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンKissX8i・トキナー11~20・ISO1600・F4.5・30秒・2018年9月2日20時50分頃

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2018年9月12日 (水)

星降る風景

_3459ablog  9月10日の昼過ぎ、久し振りに、近くの小湊漁港に行きました。といっても、自宅から車で1分、歩いても4,5分のところです。東西南北の位置と眺めを調べました。漁船がたくさん停留していて、素朴な港風景が続いていました。港の北側は、遠浅の砂浜が北方向に延びていて、ここも絵になる眺めでした。水面も透明度がよく、まあ、ここ薩摩半島の東シナ海側は、どこでもそうですが、とても豊かな自然の海が残されています。

 という訳で、その夜は星空だったので、三脚付きのカメラを持って、漁港に行きました。予想通り、水銀灯の周辺以外は真っ暗でした。海に落ちないために、懐中電灯は必需品です。あちこちで小さな光が見えました。夜釣りの若者なのでしょうか、かすかにおしゃべりの声が聞こえてきました。そう言えば、その時間帯は、大潮で満潮時だったようです。足元から水面まで、1メートルほどです。湧き上がるような水面を眺めていると、これは釣れそうだな、という素人の印象でした。

 星空は、予想以上に晴れていたので、満天の星々です。天の川が、結構くっきりと見えました。何か所かポイントロケをしながら、夜の散歩でした。そのヒトコマが左の写真です。画像処理がうまくできなかったので、色のバランスが少し無理があるような気もします。ホワイトバランスがオートのままだったようです。

 そんな訳で、楽しい夜の散策でした。今年は残暑がまだまだ続きそうなので、11月までは、夜の徘徊ができそうです。

データ/EOSKissX8i・シグマ11~20・ISO1600・11ミリF4・25秒・2018年9月10日21時30分頃

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2018年9月 6日 (木)

夏の大三角

Blog_10  台風21号が日本から去って行った後、北海道で震度7の地震が発生しました。このところ、台風の直撃、地震、火山噴火、集中豪雨、異常高温など、地殻変動と天候異変が頻繁に起こっています。世界各地で連続的に起こっているので、地球規模の大変動期に入ったような気もします。やがてやってくる氷河期の前触れのような気もしますが、詳しいことはわかりません。

 薩摩半島は、相変わらず真夏の気候です。特に湿度が高いので、蒸し暑さは異常なレベルかも、です。10月後半まで、この異常気温が続くような気もします。春と秋の期間が短いというか、ほとんどないような気候です。異常が日常になる、と新聞に載っていましたが、それが正解かもです。

 写真は、夏の大三角です。左方向が天の北極です。珍しくすっきりした星空でした。最近は雲が多くて、天の川の全貌が見えないんですね。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ。とても調和した眺めです。天の川に沿って南に飛ぶ白鳥の姿は格別です。この周辺も、星の密度がとても高いんですね。星の多さも、特別です。天の川銀河の巨大さが推測できます。

 この日は、とてもシーイングが良くて、星々がくっきり見えました。いつもは、雲が流れてきて、撮影を中断しています。双眼鏡で星空を眺め、暗い星に雲がかかるのを観察しながら、雲の動きを監視しています。おかげで、夜の雲の動きも見えるようになりました(笑)。夜行性の野生動物になりつつあります……。

 という訳で、休憩です。エアコンがないので、外の涼風(湿度80%)と遊んできます。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・シグマ10~20・キャノン60D(改造)・ISO1600・F4・70秒・2018年8月12日22時頃

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