ケフェウス座の散光星雲
月齢17.4の月が、東の空に昇っています。台風が近づいているというのに、何故か薩摩半島のここでは晴れた夜空のようです。明日の午後からは、台風の影響で、曇りのち大雨・強風ということらしいのですが、天気予報も当たらないことが結構あるので、少しだけ信用することにしています。
写真は、秋の星座ケフェウス座にある散光星雲です。正式名は、IC1396という名前です。左方向が天の北極方向です。このケフェウス座というのは、ギリシャ神話によると、エチオピア王ケフェウスの姿だと言われています。北極星のすぐ南側にある五角形の形の星座です。そのいちばん南の端に、この散光星雲があります。この赤い輝きは、肉眼では見えないので、改造したカメラで撮影をしています。この散光星雲は、満月の5,6倍の大きさがありますが、双眼鏡では、ほとんど見えないのが残念です。
画面の左下部分に、ガーネット・スター(変光星)と呼ばれている、ケフェウス座μ星があります。真っ赤な星で、ペテルギウスと同じ赤色超巨星に分類されています。3.4等星から5.1等星まで明るさが変わります。星が年老いて、核融合状態がとても不安定になっているのでしょうか。そのうちに超新星爆発を起こしてしまうのは、確実ですね。
星見を始めて6年ほどになりますが、いろいろな星や星雲・星団の輝き、光景、眺めを楽しんできましたが、いや~いや~、まだ見ぬ星の光の数の多さです。球状星団、散開星団、散光星雲、さまざまな銀河、暗黒星雲、変光星、二重星、彗星、流星群など、小さな望遠鏡で確認できる明るさだけとしても、まだ3パーセントも見ていないことになるのでは、と思います。そんなことを考えながら、空高く昇った明るい月に、今夜はサントリーの〈香る〉エールで乾杯します、です……。
データ/ビクセンSX2・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・ISO1600・80秒・2018年9月4日21時00分
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