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2018年10月の4件の記事

2018年10月26日 (金)

ペガススの大四辺形

Blog_7  ペガススの大四辺形は、秋の大四辺形とも呼ばれています。秋の星座は、暗い星座が多く、特別に目立つものがありません。ペガスス座とカシオペア座ぐらいでしょうか。秋の夜空で1等星は、みなみのうお座のフォーマルハウトだけです。その星も南の低い空に輝いているので、あまり目立たないんですね。目立つのは、西空に傾いた夏の星座や東から登ってくるオリオン座などの冬の星座です。

 10月の下旬の今頃は、ペガススの大四辺形が21時ごろに天頂付近に昇ります。眺めるのが、とても大変なんですね。寝転んで眺めた方がいいのは、いつも思っているのですが、それもなかなか……準備が大変です。

 ところで、ペガススというのは、空を飛ぶ馬なんですね。ギリシャ神話に出てくる天馬は、ペガサスといいます。ギリシャ語とラテン語の違いなのかなと思っていますが、詳しいことはわかりません。ヘラクレスとヘルクレス座も同じようなことなんでしょう。

 天馬ペガサスに乗って、アンドロメダ姫を助けに行くのが、勇者ペルセウスです。ペルセウス座はアンドロメダ座の隣にあります。アンドロメダ姫の母が、エチオピアのカシオペア王妃で、エチオピア王がケフェウスです。おまけに、アンドロメダ姫を狙っているのが、化けクジラと言われているクジラ座です。この周辺の秋の星座は、ギリシャ神話を忠実に表現しているような気がします。その意味では、結構面白いのではと思います。

 写真の四角形が、ペガススの大四辺形です。南向きに空を見上げると、逆立ちした天馬ペガサスになります。四角形のうち一番明るい星アルフェラッツは、隣のアンドロメダ座のα星です。ペガスス座には、馬の胴体と首と前足しかありません。暗い星ばかりで、写真のような星座の形は、肉眼では少々無理な感じもします。この写真でも、コントラストを少しつけて、それらしく見やすくしています。

 夜が更けると、東の空には冬の星座が昇ってきます。でも、今夜は雨が降っているので、月齢17.0の月も見えません。見えるのは、水銀灯(暗い)がひとつと家の明かり(暗い)がひとつだけです。考えたら、本当に静かなところなんですねえ。という訳で、コーヒーブレイクというか、YEBISUビールでブレイクします。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・トキナー11~20ミリ・EOS KissX8i・ISO1600・F4・30秒数コマ合成・2018年10月2日22時05分

 

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2018年10月18日 (木)

月齢9.0の月と火星

Blog_8  さっきまで、外で月を眺めていました。晴れてはいるんですが、北西から次から次に雲が流れてきて、月に照らされていました。その光景も結構グーなんですが、赤道儀を出すというほど期待できないので、ポータブルなGP2ガイドパックを玄関先に出しました。これなら軽量だし、扱いもとても簡単なので、ちょっとした撮影によく使っています。

 そんな訳で、180ミリマクロレンズで月と月の南東にある火星を撮影することにしました。データを調べてみると、23時過ぎがいちばん近づくようなんですが、まあ大した違いはないので、撮影を始めました。

 月の明るさに比べて、火星の暗いこと暗いこと。それでも、火星はまだマイナス1等星ほどの明るさです。秋の星空では、最も明るい光です。月も上弦を過ぎると急に明るくなるんですね。流れる雲の形も山の稜線もくっきりしていました。月が明るすぎるので、少し手を加えて処理しています。ちょうど撮影時が南中時刻だったようです。月と火星は、2度近く離れているのかな、という感じです。

 今年は、火星のUPを撮影する予定でした。4,5回挑戦したのですが、砂嵐なんでしょうか、ぼんやり黄色く赤っぽく、輪郭が見えるだけでした。おまけに、地球の大気もいまいちのようでした。2年後にまた接近するので、その時また挑戦してみます。

 ところで、撮影中に、何かが足元を駆け抜けていきました。あれは何だったのか?、です。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノンEOSM5・タムロン180ミリマクロ・F5.6・100分の一秒・2018年10月18日19時50分頃

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2018年10月11日 (木)

小湊(こみなと)漁港の星空

_3451ablog  我が家から歩いて5分もかからない、小湊漁港です。つい最近(何十年か前)までは、小湊村でした。高度経済成長期には、3千人以上の人が住んでいたようです。今はといえば、9百人以上なのか、9百人未満なのか、詳しいことは知らないのですが、少なくとも急速に人口減になっている集落です。全国、至るところにある過疎集落のひとつです。高齢化も進んでいて、近い将来、子供の姿も消えてしまうのは確かです。過疎化が進めば、新しい側面も再発見できます。大自然がよみがえるんですね。大気汚染や海水の汚染はありますが、見た目はある時点まで過去の情景に戻るのでは、と思います。

 夜の20時頃の小湊漁港の夜景です。まだ水銀灯や作業場の明かりが灯っていますが、夜中には、多分闇のような空間なのでしょう。東シナ海に面していて、航路がないので、夜の海は真っ暗です。明かりといえば、月と星明りだけです。以前住んでいた神戸で見る星の数の、多分1000倍ほどの星が見えるような気がします。年中天の川も見えるし、暗い4等星の星も見えたりします。おまけに、星々の光が明るいんですね。まあ、そんな訳で、星見をする人、釣りをする人、野鳥観察をする人には、とても適した地域のようです。

 海に突き出た山は、高さ20メートルほどの岩で、赤い光は、突堤の小さな常備灯です。左側の明かりは、チリメン工場です。この写真の正面が西方向です。右側の隅っこに、海に沈みかけた北斗七星も映っています。漁船が映っていませんが、船溜まりは、撮影者の真後ろにあります。夜の漁船も、郷愁を感じさせる眺めなんですね。これから冬に向かうのですが、夜の眺めを、いろいろと撮影してみます。

 涼しい秋になりましたので、YEBISUビールも今日から常温でいただくことにします。

データ/キャノンKissX8i・トキナー11~20ミリ・F3.5・20秒・2018年9月10日20時30分頃

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2018年10月 4日 (木)

ケフェウス座の星団・銀河

Ngc69396946blog  思いついたので、ひとこと書きます。これまでブログは、Internet Explorer上 で作成していたのですが、ある時、Microsoft Edge上で作成したことがありました。画像の挿入や閲覧時の効果、あるいは、文章打ち込み時の改行などが、Explorer の時と違い、何となく違和感を覚えました。Edgeよりわずかに速度が遅いような気もしますが、Explorer で作成していこうと思います。

 それはそれとして、この画像は一か月ほど前に撮影した、ケフェウス座の星団と銀河です。左方向が北極星方向です。左上の星の集団がNGC6939と呼ばれている球状星団です。小さというか、可愛いというか、満月の四分の一ほどの大きさの星の集まりです。そして、右下に、うっすら(かすかにうっすら、非常にうっすら)と見えるのがNGC6946です。これは渦巻銀河で、8インチほどの口径なら、結構はっきりした渦巻の形が見えるようです。またの機会の試してみます。課題がまたひとつ増えました。

 ケフェウス座は、10月初めの21時頃、北極星の南に位置します。というか、北極星の少し上に来るので、高度だけ考えても、とても気持ち良く観察できます。星見をするときは、とても気持ちが良いというのは、とても重要なんですね。天頂付近を観察しようとするときは、先ず柔軟体操をして、身体を柔らかくしないとできないんですね。ヨガというよりもアクロバットに近いのでは、と思っています。

 この週末は、また台風がやってくるので、画像処理と整理をする予定です。台風がよくやってくる年ですねえ……今年は。

データ /ビクセンSX2・ビクセンED80sf・EOSkissX8i・IOS1600・60秒・2018年9月2日21時頃

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