ペガスス座のM15
11月の中旬の夜9時頃に、ペガスス座が天頂付近に昇ります。眺めるのには、少々苦しいですが、撮影にはとてもいい感じです。天馬ペガサスの頭の先、というか口元なんでしょうか、そこにこの球状星団M15があります。明るさが6.2等級なので、肉眼では見えません。6倍程度の双眼鏡でも、星の集団という感じには見えません。
この写真は、上方が天の北極方向です。写真に撮ってみて、画像を眺めると、何となく寂しい感じがします。というのも、秋の星空は明るい星がとても少ないし、秋の大四辺形をつくっているペガスス座の星が結構暗いんですね。2等星が2個ほどあるのでしょうが、それ以外は3等級以下の暗い星ばかりです。
まあ、それはそれとして、この球状星団M15は、星の密集度が高いので有名です。M15までの距離は、33600光年です。天の川銀河の少し外れた場所にあるのですが、宇宙全体から考えると、すぐ近所なんですね。でも、普通に考えればとてつもなく遠いはずですが……。3万年以上前に出た光が、今地球に届いたんですから、とても驚きです。いやいや、本当は近い遠いということも、とてつもなく広大な宇宙を考えると、よくわからなくなってしまいます。遠い・近いも、大きい・小さいも、未来と過去という時間も、人間の想像をはるかに超えて……、意味さえ分からなくなってしまいま~す……。
という訳ですが、今日も夏日で残暑のような薩摩半島でした。夜、窓を開けたままでも、まだ冷たいコーヒーが美味しいんですね。
データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・笠井等倍フラットナーレデューサー・キャノンKissX8i・ISO1600・60秒・トリミング・2018年10月29日21時頃
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