M31の中心部
アンドロメダ銀河を、UPで初めて撮影しました。中心部の明るさは、異常です。周辺部を適度に浮かび上がらせようとすると、中心部は完全に白トビしてしまいます。周辺部を少し犠牲にして、中心部の明度を抑えて処理しています。アマチュアには、まだまだ難しい撮影対象です。
それにしても、この大きさは驚異です。この画像の対角線サイズの中に、満月が2.5個入るという感じです。いかに大きいかが、よく分かります。M31を構成する恒星の数は、1兆個ほどだといわれています。この銀河の中がどうなっているのか、想像もできません。
ところで、明るさが3.5等級というのは、この中心部の明るさなのでしょう。肉眼でも見える理由が、理解できます。見かけの大きさは、約190分(約3度)×62分(約1度)です。満月の直径が30分なので、アンドロメダ銀河の見かけの大きさは満月を6個並べた大きさになります。写真の左隅にある大きな光は恒星ではなく、これもM32というメシエ番号のついた楕円銀河です。
この写真は、8インチのシュミットカセグレン鏡で撮影しました。専用レデユーサーを使い、APSサイズのCCDなので、焦点距離は2000ミリぐらいでしょうか。初めてオートガイド撮影をしました。どUPの撮影なので、やむを得ずオートガイドのお世話になりました。それにしても、結構面倒な作業でしたね。
このところ、曇り空が続いていて、三日月や上弦の月を、一度も眺めることができません。明日以降も雲が多くて、多分星空は難しそうです。まあ、仕方ないですが……。
ところで、来週は、神戸に行く予定です。神戸は第三の故郷なので、十年一昔経てば、懐かしい場所になります。ということで、コーヒータイムにします。
データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO3200・100秒・12コマ合成・2018年11月5日22時頃
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- いて座の球状星団M22(2024.09.12)
- いて座の中心部付近(2024.09.06)
- 月面ヒッパルコス・クレーター周辺(2024.09.01)
- いて座の散光星雲M17(2024.08.22)
- アルタイルといるか座・や座周辺(2024.08.15)
コメント