M45すばる
薩摩半島にも、寒波がやってきました。と言っても、弱い寒波ですが、少々寒いので、この冬初めて自室に暖房を入れました。遠赤外っていうヒーターなんでしょうか、ほわっと暖かくなるんですね。まあ、手足が少しだけ温まればいいので、これで十分です。
写真は、おうし座のスバルです。「すばる」の方が、日本的でいいのかも知れません。毎年撮影しているのですが、撮るたびに色合いや透明度が違うんですね。大気の状態によって、結構違うのかも、です。この日は、水蒸気やチリがとても多く、透明度が不足していたような感じです。ブルーが弱いのは、多分そのせいでしょう。
清少納言の『枕草子』に、星はすばる、ひこぼし、ゆふづつ、……と書かれていますが、すばるというのは、漢字の昴らしいです。これは中国から伝わった呼び名だそうです。ひこぼしというのは、おりひめとひこぼしのひこぼしでしょうか。それなら、わし座のアルタイルなんでしょう。ゆふづつというのは、夕方西空に輝く金星、すなわち宵の明星らしいです。清少納言の時代は、街灯もなければ、車のライトもないし、家々の窓明かりも全くないわけで、想像もできないほど、夜は暗黒だったのでしょう。平安時代のことだから、星々がとてもよく見えたのでしょうか。視力の良い人で、6,7個見えると言われていますが、僕は、2,3個しか見えません。記録はありませんが、昔の人はもっと数多く見えたことでしょう。実際には、6等星が見えた人は、15個ほど見えたに違いありません。
この「すばる」というのは、プレアデス星団という名前の散開星団です。地球から440光年ほどの距離なので、とても近く、すぐ近所という感じです。満月の3倍ほどの大きさなので、結構目立ちます。年末から正月にかけて、夜の9時頃に天頂付近に昇ります。
という訳で、スバルに〈香るエール〉の赤で乾杯します、です。ブルーではなく、赤もあったんですね。知りませんでした……。
データ/ビクセンGP2・ビクセン70SS・笠井レデューサーフラットナー・EOSKissX8i・ISO1600・120秒・2018年11月29日21時40分頃
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