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2019年1月の4件の記事

2019年1月25日 (金)

オリオン座

Photo_6  九州南部も、今夜から弱い寒気が入り込むという天気予報でしたが、まだまだそんな感じはしません。ただ、風が少し強くなったかな、という気はします。この冬は暖冬という予想でしたが、結構当たっているのでは、と思います。この1月も、暖かい日には、車のエアコンを入れたことも何度かありました。東北・北海道では吹雪だというのに、薩摩半島では、この10日ほどポカポカの陽気でした。日本列島も、考えてみればとても広いんですね。

 写真は、オリオン座です。星座線を入れると、星座の形がとてもよく分かります。冬の星座の中で、いちばん目立つ星座です。一等星を2個持つ星座は、オリオン座だけでは、と思います。おまけに2等星3個が、きれいに等間隔で並んでいるのも、とても珍しいんですね。

 オリオン座は、ギリシャ神話に登場する狩人オリオンの姿を星座にしたものです。右手にこん棒を持ち、左手にライオンの皮を持っているらしいのですが、詳しいことは分かりません。3つ星のところが腰のベルトだという説や、腰に差した剣だという説もあります。本当のところは分かりませんが、分からない方が想像力を刺激して、現代人にはいいのかも知れません。

 このオリオン座の隣には、猟犬の大犬、子犬がいますので、古代の人の演出・配慮が感じられます。さすがです。1月の下旬、オリオン座は21時頃南中します。オリオン座の周辺は、明るい星座、おうし座、ぎょしゃ座、ふた座、おおいぬ座、こいぬ座があって、おまけに、冬の天の川が流れているので、とても賑やかです。寒くなければ、星見をする人間にとって、とても良い眺めなんですが……。

データ/ケンコースカイメモS・シグマ30ミリ・KissX8i・ISO1600・F4.5・20秒・2018年12月27日20時30分頃

 

 

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2019年1月17日 (木)

上弦の月

New2blog  1月14日は、上弦の月でした。晴れた日には、月の明るさで夜空は明るくなります。月明かりで、星は明るい1,2等星ぐらいしか見えなくなるんですね。そのため、星見をする人は、月や惑星の観察や撮影をしているようです。

 月齢8.1の月でした。月齢というのは、新月の日時から数えて、その日の正午の月の欠け具合を表す数値です。ということは、この日の夕方の19時には、月齢は6時間分プラスするわけで、0.25進んだことになり、8.35になるのでは、と思います。

 という訳で、夕方19時頃、月見の準備をしました。上弦の頃の月が一番眺めがいいんですね。月面中央部は、ちょうど夜明けを迎えていて、東から昇った太陽の光がクレーターを斜め横から照らすので、クレーターの姿がくっきり見えます。月面の朝といっても、地球の夜明けと違い、とてもゆっくりしています。月の1日は地球の一カ月程なので、4,5時間観察して、やっと山々の影が短くなっているのが分かります。それを肉眼で確かめるのが、また楽しいんですね。月が地球の周りを周回していることを、確実の教えてくれますので……。

 写真の月面中央部やや南側に位置するクレーター群、ここが一番の眺めです。きれいに並んだクレーターの光景です。大きなクレータの中にも、小さなクレータがいくつも見えます。それを双眼装置で眺めると、とても立体的に見えるので、迫力満点です。

 まあ、そういう訳で、月齢11.1の今夜の月に、いつものYEBISUで乾杯します。

データ/ビクセンGP2・セレストロン8インチシュミカセ・専用レデュサー・EOSM3・ISO200・250分の1・2019年1月14日20時30分頃

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2019年1月11日 (金)

オリオン大星雲

M42  冬になると、一番目立つ星座が、オリオン座です。東から昇ってくるときに、中央の三ツ星がくっきり見えます。2等星なんですが、結構明るい輝きです。オリオン座は、1等星を2個、2等星を5個持っているので、とても迫力がある星座です。おまけに三ツ星のすぐ南側に、明るい雲のような光を確認できます。この光が、メシエナンバー42の散光星雲オリオン大星雲です。満月の3倍近い広さなので、肉眼でもとてもよく分かります。双眼鏡なら、大まかな形が分かるのでは、と思います。

 左の写真が、M42です。鳥が羽を広げたような形です。頭の部分(ヘルメットのような感じですが)は、M43という散光星雲です。M42とM43は、ともに地球からおよそ1400光年の距離なので、とても近い感じです。直径20光年の巨大なガスとチリの空間を照らしているのが、白い部分にある若い星々(トラペジウム)の巨大なエネルギーです。それにしても、オリオン大星雲の輝きには、美しさを感じます。人間の身体も、考えれば、すべて星々が造った材料でできているんですよね。不思議です……とても。

 この写真の撮影は、年末の大晦日の夜です。久し振りに晴れた夜空で、月もなく、大気が乾燥していたので、とてもくっきりした画像になっているのでは、と思います。ただ、撮影した後の画像処理が、まだまだ慣れていないので、思うようにいかないのが現状です。

データ/ビクセンGP2・ビクセン70SS・笠井等倍レデユーサーフラットナー・キャノン60D(改造)・ISO1600・35秒・20コマ合成・2018年12月31日21時30分頃

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2019年1月 4日 (金)

冬の星座 おうし座

Blog_1  西暦も2019年になりました。お正月なんですが、夕方西の空には、まだ夏の星座がかすかに残っているんですね。はくちょう座のデネブも、明るく輝いています。カレンダーや暦というのは、太陽や月の動きでつくられているので、星の動きには関係ないようです。まあ、星を夕方から次の日の夜明けまで、眺めていれば、ほとんど一年中の星空が見られます。太陽に近い、3,40度の範囲を除いてですが……。

 写真は、冬の星座のトップ、おうし座です。写真の上方やや左方向が天の北極方向です。おうし座の一部が欠けているんですが、これはペルセウス座のカリフォルニア星雲を画面に入れるために、カメラ少し西側に傾けた結果です。ペルセウス座は、秋の星座です。でも、赤いカリフォルニア星雲とブルーの「すばる」が、いい感じでは、と思います。

 おうし座の1等星アルデバランは、とても明るく、星々をたどる目印になります。アルデバランは、オレンジ色の巨星です。写真でも、結構赤っぽく輝いているのが分かります。太陽の40倍(半径)ほどのの大きさがあり、星としての最期を迎えるところなのでしょう。

 冬の星空は明るい星が多いので、とても賑やかです。全天で21個ある1等星の内、冬の夜空には、8個(カノープスを含めて)の1等星があります。おまけに冬の天の川も流れているので、見ごたえは十分です。ただし、冬の屋外は結構寒いので、大変です。根性がいる、というか、執念がないと、3時間も星空と付き合っていられない、という感想です。

 まあ、今年も、星々を眺め、星空と遊んでみます。という訳で、今夜は、Asahiのビアホール仕立ての黒で乾杯します、です。

データ/ケンコースカイメモS・キャノン60D(改造)・シグマ50ミリ・ISO1600・f4・50秒・2018年12月31日21時50分頃

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