オリオンの三ツ星と馬頭星雲
冬の星空でいちばんの眺めは、何と言ってもオリオン座のような気がします。年末の頃、自室の東向きの窓を開ければ、オリオン座の全景が暗くなった低い山の稜線のかなたに昇ってきます。2月の中旬の今は、日が暮れて、南向きの窓を開けると、ちょうど南の夜空に、オリオン座の明るい星々が輝いています。これだけでも、季節の移り変わりをとてもはっきり教えてくれます。
星を観察するときは、オリオンの三ツ星を眺めるんですね。3つの星は2等星なんですが、その三つ星が肉眼でとてもはっきり確認できれば、夜空の状態は良好ということにしています。我が家から見て、東の方向は鹿児島市街なので、田舎とは言え、少しは明るいんですね。そのために、東方向の夜空を撮影するときは、改造したデジカメでは赤カブリが発生して、思ったように処理ができないので不満でした。
という訳で、初めて撮影用のフィルターを購入しました。Quad BP というフィルターです。左の写真は、フィルターなしで撮影したものです。赤っぽいガス雲の中の小さな馬の頭と、すぐ北にある燃える樹の姿が、このフィルターを使えばもう少しくっきりするのでは、と思います。赤っぽいガス雲は、もう少し広範囲に広がっているようなので、次回に試してみるつもりです。この写真の構図は、星雲写真の定番です。結構神秘的で、おまけに赤っぽいガス雲の色合いがとても美しいんですね。
ところで、さっき裏庭に出て、天頂付近の月を眺めていたら、雑草のあたりを動く動物らしきガサガサという音。猫ではなく、あれは、アナグマかタヌキなんでしょう……多分。今日の鹿児島の一カ月予報は、……冬は終わりました……、ということでした。春が近いので、もうすぐ薩摩半島の田舎は、野生動物園のような雰囲気になるのでしょう。という訳で、今夜は、アサヒのブラックで乾杯しま~す。
データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・専用レデュサー・EOS60D(改造)・ISO1600・50秒・2019年1月7日21時40分
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