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2019年3月の5件の記事

2019年3月29日 (金)

西に沈む冬の星座

Blog   ココログが新システムになって10日ほど経つんでしょうか、今も、混乱が続いているようです。文章を書くにも、改行さえうまくできず、1行開けるのも、試行錯誤です。どうなっているのかあな、と思わず文句も言いたくなります。画像を挿入するのも至難の業です。マージンを入れるのもHTMLタグを操作しなければならないので、慣れていない人(僕もそのひとりですが)は、とても大変だと思います。

 まあ、それはそれとして、写真は、5日前に撮影した画像です。とても明るい冬の星々が、西空に傾いていたのですが、大気の状態がとてもよかったようで、くっきりでした。火星も、スバルのそばで赤く輝き、冬の天の川もうっすらと見え、とても印象的な光景でした。春の星座は、明るい星が少ないので、どうしても冬の星座を眺めてしまいます。それでも、しし座のレグルスやうしかい座のアルクトゥールス、おとめ座のスピカも見え始めます。北の空には、北斗七星も昇り、少しは賑やかな星空になります。星を眺めていると、季節の移り変わりをとても速く感じてしまいます。大袈裟ですが、冬の星座よ、さようなら……なんていう気分になります。季節がめぐり、また秋の終わりごろには、冬の星々を眺めることができるしょう。ただ、生きていればの話ですが……。

 今日は、写真の挿入や文章を書くのに気を使います。写真を回り込むように文章を入れて、写真と文章のマージンを適当に設定しました。早く簡単設定にしてほしいですね。いつまでもHTMLタグを触るのも、とても面倒です。このUP記事は、1行開けの改行になっているのでしょうか? 少々心配です。という訳で、冬の星座に、サントリーの香るエールで乾杯します、です。

データ/EOSKissX8i・シグマ11~20ミリ・11ミリF4・ISO1600・18秒・数コマ合成・ソフトフィルター使用・2019年3月24日20時20分頃

 

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2019年3月24日 (日)

かに座のM44プレセペ星団

M44_2  現在、ココログのサイトにつながりにくい状態です。大々的なリニューアル中なので、エラーがたびたび出るし、変なところをクリックすると、変なページにつながって、元に戻らない状況です。苦情が殺到している感じです。実際、さっき書き始めたのが、どこかに消えてしまいました。元に戻せ、なんていうコメントが集中しているようで、まともにUPできるのは、当分先のようです。という訳で、試験的にUPを試みてみます。
 
 ところで、画像は、かに座のM44プレセペ星団と呼ばれている散開星団です。四角形の中にある星の集団で、雲のような感じに見えるようです。この四角形は、かにの胴体のようです。満月よりはるかに大きいんですが、明るい星がないので、肉眼では少し無理な感じです。一度だけ見えたことがありました。明るさが、3.4等級なので見えてもいいんですが、なかなか難しいんですね。写真では、15個ほどの星が確認できます。でも実際は600個ほどの星の集団だそうです。このプレセペ星団というのは、紀元前100年頃から知られているようです。古代の人は視力がとてもよかったのか、大気が異常に澄んでいたのかは分かりませんが、とても驚きです。
 
 このかに座が、春の星座のトップバッターです。すぐ西側には、夏の星座ふたご座があり、東側には春を代表するしし座があります。春の星座には、明るい星がとても少ないのですが、まあ、それなりに楽しめるかな、と思っています。
 
 ところで、さっきまで裏庭で、星座の写真を撮影していたのですが、雲がどんどん流れ始めたので、引き上げました。変わりやすい春の夜空ですね。薩摩半島はまだまだ寒い、3月下旬です。春は少しだけ先のようです。
 まあこんな感じで、画像の隣に、文字列を挿入することができません。なんで、なんでって言いたいところなんですが、もう少し様子を見ます。1行開けることもできないんですね……。
 
 データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・KissX8i・ソフトフィルター使用・ISO800・40秒・23コマ合成・2019年3月12日20時頃

 

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2019年3月14日 (木)

エンジェルフィッシュ星雲

Photo_2    以前から、名前だけは知っていたのですが、撮影がうまくいったのは初めてです。オリオン座の狩人オリオンの頭のところなんでしょうか、とても大きな散光星雲です。ずーっと勘違いしていたようです。こんなに大きな星雲とは知らず、300ミリ以上の望遠鏡で撮影していたんですね。だから、いつも画像全体が赤カブリしていました。50ミリとか100ミリ程度の望遠で撮影すべきだったんですね。満月の10倍近い大きさだったとは……。

 画面左下の赤い星は、ペテルギウスです。とても赤い輝きです。右下の2等星は、γ(ガンマー)星ベラトリックスです。ベラトリックスというのは、ギリシャ神話に登場する女戦士だそうですが、詳しいことは分かりません。エンジェルフィッシュ星雲というだけあって、確かに右を向いた金魚のエンジェルフィッシュに似ていて、背びれまであります。目もあるんですね。口のあたりの前にあるとても小さな散光星雲を、金魚の餌だという人もいます。いやいや、皆さんとても想像力が豊かなんですね。感心します。

 散光星雲は、色合いがとても淡いので、なかなか撮影が難しいんですね。この撮影も、Quad BPフイルターを使っています。その後の画像処理も、まだまだアマチュアなので、試行錯誤しています。まあ気長に、のんびりと星見と撮影をやっていこうかな、なんて思っている今日この頃です。

 ところで、私的な話ですが、隣の住宅がついに無人の家になってしまいました。3年ほど一緒に油彩を描いた先輩でした。隣の人だから、結構話をすることもありましたが、つい最近亡くなられました。とても、寂しくなりました。我が家の裏庭(いつも星見をするところです)も、全くの暗闇になってしまいました。夜、裏庭から、周りを眺めてみると、12棟の住宅が見えるのですが、その内5棟が無人の住宅になっているんですね。時の流れなんでしょうか……。いろいろと感じることの多かりき……です。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D・100ミリ2.8マクロ・ISO1600・F3.5・180秒・15コマ合成・Quad BPフィルター使用・2019年3月4日21時40分頃

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2019年3月 7日 (木)

ぎょしゃ座の散光星雲

Ic410ic405_1  ぎょしゃ座は冬の星座ですが、3月中旬の夜10時頃には、西の空の低いところに移動します。もう1ヶ月半もすれば、地平線の向こうに沈んでしまいます。1等星のカペラが見えなくなると、何となく寂しい感じがします。それというのも、カペラは天頂付近を通過するので、冬の間、望遠鏡のピン合わせやアライメントによく利用させてもらった星でした。とても愛着があり、親しい星になりました。星見を続けていると、友達のような星や、ちょっと怖い星や、何となく遠慮する星もあるんですね。星々に対して感情が生まれるのかも知れません。まるで人間世界のようですが……多分星も生きているからなんでしょうか。

 まあ、それはそれとして、ぎょしゃ座には大きな散光星雲がふたつあります。それが、この画像です。左がIC410、右がIC405という散光星雲です。右の星雲は、形が勾玉(まがたま)に似ているので、勾玉星雲と呼ばれているようです。左の星雲は、どくろ星雲と呼ばれているようですが、どこがどくろなのかよく分かりません。この二つの散光星雲の光は、淡く薄いので、撮影も大変です。また、この周辺には、さらに淡い星雲があちこちにあって、結構楽しい領域かも知れません。

 この二つの散光星雲を視野に入れるときは、試し撮りをするんですが、二つの星雲の中間にある平行四辺形をした4個の星を基準にすると、とてもうまくいきます。なお、左上隅っこには、散開星団M38も見えています。このぎょしゃ座は、冬の天の川が流れているところなので、結構星の密度も高いところです。双眼鏡で眺めるのも、また楽しからずや……です。

 一つだけ書き忘れてました。ぎょしゃ座は、5角形の形をしているんですが、1等星カペラの反対側にある2等星(β星)は、隣のおうし座の星だったんですね。初めて知りました。勉強不足ですね……。

 まだまだ、寒い時期なので、常温のビールで乾杯します、です。

データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・専用レデューサー・EOS60D(改造)・ISO1600・200秒・Quad BPフィルター使用・2019年2月26日22時

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2019年3月 1日 (金)

カモメ星雲

Photo_3  カモメ星雲、またはワシ星雲などと呼ばれている散光星雲です。この冬、何度か撮影を試みたんですが、ほとんど失敗でした。今年は暖冬で、水蒸気が異常に多いのでは、と思います。そのため、赤カブリがひどくて、うまく画像処理ができませんでした。先月買ったクワッドバンドパス(Quad BP )フィルターを使って、不十分ですが何とか処理できました。このフィルターは、都市部の光害地で使用するようなフィルターのようですが、薩摩半島の田舎でも使えることが分かりました。

 カモメ星雲は、正式にはIC2177という散光星雲です。おおいぬ座のシリウスの北東およそ6度から7度のところにあります。肉眼では全く見えないので、位置を確認するには撮影してみるしかありません。この付近は、冬の天の川が流れているところなので、小さな星が非常に多く、目立つ明るい星もありません。そのため、撮影方向を決めるのが大変でした。……星雲・星団を撮影するのも、結構大変な作業だ、ということもよく分かりました……。

 このカモメ星雲は、おおいぬ座といっかくじゅう座の境界付近に広がっています。いっかくじゅう座といえば、有名なバラ星雲があります。この周辺には、赤く輝く散光星雲がたくさんあります。ところで、このいっかくじゅう座ができたのは、17世紀だそうです。いっかくじゅうというのは、一角獣と書くようで、ギリシャ神話に出てくる、額に一本の角がある伝説上の馬(ユニコーン)らしいです。病を治すことができる聖なる白馬といわれているようですが、詳しいことは分かりません。この星座には、目立つ星が全くないので、あまり話題にはならないんですが、また機会があれば、ゆっくり調べてみます。なお、画像の右上隅に、M50という散開星団も見えます。

 3月に入って、どんどん暖かくなっていくようです。我が家の裏庭では、アナグマの家族(???)がはい回って、あちこち穴ぼこでした。冬の星座も、どんどん西に移動していきます。東の夜空には、しし座も昇ってきました。それでも、冬の星座が子午線の西側で輝いているので、もう少し冬の星々を眺めてみようかなーーーあー、なんて思っています。

データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・専用レデューサー・EOS60D(改造)・ISO1600・150秒・20コマ合成・Guad BPフィルター使用・2019年2月26日21時頃

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