エンジェルフィッシュ星雲
以前から、名前だけは知っていたのですが、撮影がうまくいったのは初めてです。オリオン座の狩人オリオンの頭のところなんでしょうか、とても大きな散光星雲です。ずーっと勘違いしていたようです。こんなに大きな星雲とは知らず、300ミリ以上の望遠鏡で撮影していたんですね。だから、いつも画像全体が赤カブリしていました。50ミリとか100ミリ程度の望遠で撮影すべきだったんですね。満月の10倍近い大きさだったとは……。
画面左下の赤い星は、ペテルギウスです。とても赤い輝きです。右下の2等星は、γ(ガンマー)星ベラトリックスです。ベラトリックスというのは、ギリシャ神話に登場する女戦士だそうですが、詳しいことは分かりません。エンジェルフィッシュ星雲というだけあって、確かに右を向いた金魚のエンジェルフィッシュに似ていて、背びれまであります。目もあるんですね。口のあたりの前にあるとても小さな散光星雲を、金魚の餌だという人もいます。いやいや、皆さんとても想像力が豊かなんですね。感心します。
散光星雲は、色合いがとても淡いので、なかなか撮影が難しいんですね。この撮影も、Quad BPフイルターを使っています。その後の画像処理も、まだまだアマチュアなので、試行錯誤しています。まあ気長に、のんびりと星見と撮影をやっていこうかな、なんて思っている今日この頃です。
ところで、私的な話ですが、隣の住宅がついに無人の家になってしまいました。3年ほど一緒に油彩を描いた先輩でした。隣の人だから、結構話をすることもありましたが、つい最近亡くなられました。とても、寂しくなりました。我が家の裏庭(いつも星見をするところです)も、全くの暗闇になってしまいました。夜、裏庭から、周りを眺めてみると、12棟の住宅が見えるのですが、その内5棟が無人の住宅になっているんですね。時の流れなんでしょうか……。いろいろと感じることの多かりき……です。
データ/ビクセンGP2ガイドパック・キャノン60D・100ミリ2.8マクロ・ISO1600・F3.5・180秒・15コマ合成・Quad BPフィルター使用・2019年3月4日21時40分頃
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