きりん座
星座の名前には、ギリシャ神話に由来する人物や動物が多いんですが、単純な動物名の星座もたくさんあります。そのひとつに、きりん座があります。そのきりん座を撮影してみました。撮影といっても、肉眼で見える明るい星がひとつもないので、広角レンズで大ざっぱに北の空を撮影しただけです。北斗七星とポラリスとぎょしゃ座の狭間の寂しい領域に、暗い星がたくさんありました。北斗七星はほとんどが2等星で、ポラリスも2等星で、ぎょしゃ座のカペラはとても明るい1等星です。その間にある、暗い星々がきりん座です。
撮影は何とかうまくいったようですが、後が大変でした。暗い星々を星座線で結ぶとき、写真を拡大しながら、星図とにらめっこして、星と星を照合しながらの作業です。何とかきりんらしくなるように……。これだけで、1時間近くかかりました。こんなこともあるんですね。星々が暗すぎるんですね。きりん座の一番明るいα星でも、4.3等級の明るさですから、無理もありません。まあ、星座線は決まりがないので適当に引けば言い訳で、適当な部分もあるでしょうねえ。少しは、横向きのきりんの姿になっているのでは、と思います。
このきりん座は、トレミーの48星座にはもちろん入っていません。この星座は、17世紀にドイツの天文学者ヘベリウスによって作られたようです。キリンはアフリカ大陸の中南部に生息するので、古代ギリシャ・エジプト時代には見ることもなかったのでしょう。大航海時代の後の時代に、ヨーロッパの人々はきりんを初めて見たはずです。
きりん座は冬の星座ですが、もっと高緯度の地方では、一年中見ることができそうです。まあ、そういう訳で、コーヒーブレイクです。
データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20F2.8・EOSKissX8i・ISO1600・F4・20秒・ソフトフィルター使用・2019年3月26日20時頃
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