おおぐま座のM81とM82
4月から5月にかけて、おおぐま座はちょうど北極星の上(南)に位置します。双眼鏡で眺めるのに適度な角度になり、いい感じです。そのおおぐま座の背中近くに、このM81とM82の銀河があります。写真では、下の渦巻銀河が7等級のM81で、上の棒上の銀河が8.6等級のM82です。この周辺は、春の天の川から離れているので、夜空の暗さは格別で、写真写りもいいのでは、と思います。
このM81という渦巻銀河は、見かけの大きさが満月ほどで、とても迫力があります。2本の腕も結構はっきりと確認できます。ISO3200で、50秒ほどの露出ですが、何とか形になります。夜空の状態にもよりますが、この薩摩半島の暗黒のような星空のおかげでしょうか……。これだけ明るければ、ガイド撮影をする必要もなさそうです。一方、M82の銀河ですが、こちらは不規則銀河と呼ばれています。形としては渦巻銀河ですが、M81と接近しすぎたのか、中心部が大爆発を起こしているようです。これはスターバーストという現象で、巨大な銀河でも形が大きく崩れていくんですね。近くで眺めると、それはそれは、想像を絶する恐ろしい光景なんでしょうが……。
まあそれはそれとして、このところ雲が多くて、星空がなかなか見えません。水蒸気が異常に多くて、おまけにPM2.5の濃度が高いのか、ずーっとすっきりしない天気です。明日から10連休だというのに、天気はイマイチなんですね。五月晴れも、あまり期待できないかも、です。今夜は、自室の窓を開けっぱなしにしているのですが、外気温が低いためなんでしょうが、虫一匹さえいません。こんな夜には、虫も外出しないのかも、ですね。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・笠井0.8倍レデューサー・EOSKissX8i・ISO3200・50秒・20コマ合成・2019年4月7日21時頃
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