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2019年5月10日 (金)

しし座

Blog_17  夜の9時、10時頃に、春の星座が子午線上あたりに昇ってくるので、ちょうどいい感じで眺めることができます。それでもまだ、冬の星座のふたご座やこいぬ座も眺めることができます。有難いことに、ぎょしゃ座のカペラも北西の空で元気です。何故有難いかというと、とても明るいカペラの輝きで、撮影時のピント合わせをしているので、とても助かっているからです。春の星々は結構暗いんですね。といっても、東から冬の星座が木星を従えて昇ってきます。暦の上では、もう夏なんでしょうか。

 写真は、南中するしし座です。南の暗い空に昇ってくると、しし座をつくる4等級の星まで、何とか確認することができます。我が家の裏庭から眺めると、南東から南西、南西から北までは、漆黒の闇空なので、星々の輝きはとても明るく見えて、視力がよくなったのでは、と錯覚するほどです。まあ、そんな中での撮影でした。

 星座線で結ぶと、うまいことライオンに見えます。頭が大きくて、ライオンらしい迫力があります。α星レグルスは小さな王という意味で、β星は動物の尻尾を意味するそうです。ライオンはアフリカに生息するのだと思っていましたが、南ヨーロッパにも生息していたようです。実際見ることがあったので、ギリシャ神話にも登場したようです。星座線は自由なので、星図や星座本によって、星座の形は結構違うものなんですね。僕がよく使っている英語版の「 Pocket Sky Atlas 」では、全く違ったライオンになっていました。やはり、写真のような星座線がいちばんだと思います。ししの頭の部分は、ししの大がまと呼ばれています。古代からそんな感じで、人々は眺めていたんでしょうか。後ろ足の部分も、前足とのバランスが悪いんですが、いい感じです。星々を結んで、うまくライオンの姿にしたものだと、いつも感心しています。

 ところで、しし座の周辺には、明るい星がとても少ないんですね。目立つ星といえば、うしかい座の1等星アルクトゥールスとおとめ座の1等星スピカ、それと北空の北斗七星ぐらいです。そんな訳で、先週UPしたかみのけ座の散開星団メロッテ111もよく見えるのかも知れません。賑やかな冬と夏の星空に挟まれていますが、春の星座もそれなりに趣があっていいのかも、です。

 まあ、そういう訳で、今夜は霧雨を眺めながら、YEBISUビールを飲みながら、仕事をします、です。

データ/ケンコースカイメモS・EOSKissX8i・トキナー11~20ミリF2.8・ISO800・F3.5・35秒・ソフトフィルター使用・2019年4月3日22時半頃

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