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2019年7月 5日 (金)

ヘルクレス座

Blog_20190705193101  ヘルクレス座は、トレミーの48星座のひとつです。名前はとても有名なんですが、星座をつくっている星が暗い星ばかりなので、ヘルクレス座はそれほど有名ではないかも、です。最も明るいα星でさえ3等級の明るさです。星空を見上げて、20分ほど暗さに慣れて、やっと3等星が見えてくる感じです。星座の形を確認するのは、難しいのでは、と思います。ただ、もう少し長く眺めていると、やっと胴体と腰のあたりの感じが確認できます。でも、写真のような、人が逆立ちした様子や両手・両足の感じは、現代人の視力では無理でしょうねえ。

 ヘルクレス座は、古代ギリシャの英雄ヘラクレスにちなんだ星座ですが、最近は、勇者名も星座名もヘルクレスを使っているようで、今後ヘルクレスと呼ぶことにします。古代ギリシャの英雄といえば、ヘルクレスとペルセウスという名前が浮かんできます。ヘルクレス座は夏の星座、ペルセウス座は秋の星座ですが、ともに名前だけはとても有名です。いろいろ調べてみると、ペルセウスは、ヘルクレスの3代前の祖先だそうです。今、初めて知りました。ということは、ヘルクレスの母親アルクメネは、鎖につながれたエチオピアのアンドロメダ姫を助けたペルセウスの孫(もちろんアンドロメダ姫の孫)ということになります。二人の英雄の父親は、神ゼウスです。母親は人間なんですね。活躍した時代は、150年ほどズレルんでしょうか。そもそも年代なんてないのかも知れません。ゼウスは神だから、死ぬことはないんでしょうねえ……。その前に、神と人間の子供は生まれるんでしょうか……? 神話だから、生まれるんでしょうねえ……。いやいや……まともに(科学的に)考えると、よく分からなくなってしまいます。まあ、よく分からないというか、わからない方が、神話として長く、それなりに正確に後世に伝わるのでは、という感じです。秋になれば、ペルセウス座をゆっくり眺めてみます。続きは、その時にまた考えることにします。

 ところで、ヘルクレス座の右(多分)の腰あたりに、M13という球状星団があります。このM13は、北半球で最も美しいと言われています。このM13を、先週小さな望遠鏡で撮影しました。左の写真でも、何とか小さい光の点に見えています。6等級の暗さなんですが、デジタルはさすがです。

 まあ、そんな訳で、星を眺めていると、いろいろ感じたり、考えたりするものなんですね。頭の中はとても忙しい気がします、です。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・トキナー11~20ミリ・20ミリF4.5・ISO800・EOSKissX8i・50秒・2019年6月23日21時50分

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